45年の灯を次の世代へ──tottoriカルマ戎町店の閉店を“新しい船出”に

2025年12月tottoriカルマは11年間の幕を閉じます。東京での34年間を足すと、45年。しかし運営者75歳の今、諦めて「全て仕舞う」町の明かりを消す選択は出来ません。次の航路へ舵を。市内拠点「トりんく まんまる」を、ブックカフェ✕私設図書✕小さなイベントスペースへ“新しいカルマ”始めます。

現在の支援総額

2,565,733

85%

目標金額は3,000,000円

支援者数

305

24時間以内に3人からの支援がありました

募集終了まで残り

19

45年の灯を次の世代へ──tottoriカルマ戎町店の閉店を“新しい船出”に

現在の支援総額

2,565,733

85%達成

あと 19

目標金額3,000,000

支援者数305

2025年12月tottoriカルマは11年間の幕を閉じます。東京での34年間を足すと、45年。しかし運営者75歳の今、諦めて「全て仕舞う」町の明かりを消す選択は出来ません。次の航路へ舵を。市内拠点「トりんく まんまる」を、ブックカフェ✕私設図書✕小さなイベントスペースへ“新しいカルマ”始めます。

小さな無国籍料理店カルマ

中野に生まれて鳥取へ

そして2025年〜閉幕と未来への船出

(連載11回目 最終回)

◆わくわくする未来へ辿り着くには◆

拠点を沢山作ってきて、最近思う事。

「何としても生涯やっていきたい事のエッセンスって、何だろう?」

人生は色々な事が起きる。でも万難を排して「食を介した場所作り」を運営し続けて来ました。

それをつぶさに見てきた奥さんにある日聞かれたのです。

「そんなに長くやり続ける原動力は、どんな感じのものなのかな」

原動力…。今までは、自分の内側の話なので特に言語化して来なかった。今回、全11回の連載の中にそれは上手く入っていたでしょうか。

連載の7回目でチラッと書いたけど「人同士の関わりによって様々なものがパチパチとスパークする、そんな場所に美味しい物が在るのが好き」って事、それに尽きるのかな。単に「好き」等では無い…と言うのは生涯掛けてしまってる時点でお察し。

そして美味しいもの。コレ別に究極の美味以外ダメとか、山盛り無いと暴れるとか、無農薬ベジ以外は認めぬ!とか難しいこたァ言いません。

ただ、人は美味しい物とか温まる物があると「緩む事ができる」のかな〜とは思っていて。

寒かったり、緊張しててガチガチな時に出会っても、身体の中に情報が入って来にくいからね…。

だからやっぱり、インフラ未整備な場所でも即座に手早く、涼しくなる飲み物やホカホカ美味しいゴハンが出せる装備は本当に有難い。

個人的に飲食、そしておフロ!コレに命の殆どを回復して貰ってる。だからおフロもね…本当は有ると良いけど手が回らないし、鳥取には珠玉の天然温泉がいっぱいあるし。

やっぱり「精一杯美味しい物を作って出す事」に注力して生きていきたい。

前回、話が出ましたがキッチンカーの良い所は非常事態でも通常通りの物が出せてしまう…そんな所も凄い!と考えています。

そして地面から随時離脱可能なオフグリッドである(勿論、積んでいる水や燃料が切れるまでという時間制限はありますが)点、その高い機動力も良い…!!

個人的にはタイヤの高さ分、お客様を見下ろす事になるのに抵抗が有りますが、最近牽引するタイプで目線が合うの出てるしね。

普段は固定の拠点で営業、呼ばれるとプイーンとその場所に行き「いつものお店」を出せる。頼もしい。

そんな未来に辿り着けるよう、カルマが目指す港の変化も考えています。

◆カルマを停泊させる港?◆

拠点整備をどう進めれば、これから関わってくれる沢山の人達に「良い!!」と感じて貰えるのか。

やっぱりわくわく楽しくなる、充実した場所であってほしい。

まずは…

現在の私設図書カフェ「トりんく まんまる」にカルマを移転。「本の数だけ違う世界が存在する」そんな場所は、カルマととても相性が良い筈だ。

今、どうしたらいいのか…ゴハンを食べて温かいお茶を飲みつつ、ボンヤリ棚に並ぶ背表紙を目で追う。

そんな時、ポコンと新しいアイデアが浮かぶ事がよくある。やがてZINE等で発信したり、何か作りたくなる。

「自分の幸せと喜びの根源を、自身で丁寧に探す」…そんな事を中心にそっと据えた、本と食が結ばれた場所。

人が行き交う静かな街。その片隅に、ゴハンや温かい飲み物を介して適度に街の話題もするりと絡まっている、小さな居心地の良い場所を出現させたい。

言うなれば、本を通した街のシェルパだ。短時間で沢山のお金を落とす「大きな観光」「非日常」は追わない。

人間が、これからの日常をより大切に過ごそうと「これ本当に好き…!」という自分の為だけの宝石を探して旅に出る想い。それを応援したい。

◆非日常のバラより毎日のキンポウゲ◆

非日常の大輪の花は素敵だけど、その成果を得るには相応の負荷が掛かる。それなら、無理せず日常の小さな花を大切に充実させたいのだ。

それを小さな車に乗せて他の場所にも咲かせに行けたらもっと良い。

これは他所から来たから余計によく見える事なのかと思うが実は、鳥取は「ものを作るひと」に本当に向いた場所だと身体で感じる事が度々ある。自分の内側に意識が自然と向かうような、ある種の静謐さがあるのだ。

あとこれは今書く事ではないかもしれないが車の運転が優しい。そっと此方を気に掛ける目線を感じるし、すぐ止まってくれる。皆急ぎがちな鳥取駅前や鳥取空港ですら、そうなのだ。

駅前の話ついでに書くと、鳥取駅の大幅改修の話が出てきて大分経つ。

本の要素が絡むようだ…という噂も聞こえる。

①充分にお腹が温まる美味しい物を食べながら②本を探し、③読み、④街の話を聞き、⑤自分の宝石を見つけて磨き上げ、⑥その美しさを綴ったZINEを刷る。

⑦疲れたら駅前に湧く温泉に浸かり、⑧近くのビルの中の1室にこんこんと眠る。

そんな8項目。どれに惹かれますか?

Tottoriカルマ関連拠点では温泉以外の7項目が体験可能です。勿論それ以外の場所のご案内やオススメも多数ありますよ!

いよいよ閉幕を迎え、静かに錨を揚げて新しい港目指して出港するカルマを…今後とも何卒宜しくお願い致します。

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