自己紹介
埼玉県飯能市にあるまちづくり会社、株式会社Akinaiの赤井と申します。
飯能が地元の私は「出身地の飯能を自慢できる街にしたい」と思っていました。
そうすれば人に自慢できるおもしろい街になるのか、考えて出てきた答えは「おもしろい活動をしている人を増やす」でした。そして、工場跡地を活用したシェアアトリエ「AKAI Factory」を立ち上げたのです。
AKAI Factory内ギャラリー
AKAI Factory 革細工作家アトリエ
幸いにも、当時目立ったトピックがなかったせいかAKAI Factoryは市内・県内でちょっとした話題となり、翌年には商店街にある空き店舗の活用相談をいただきました。
一人でやるには限界があると思った私は、地域の仲間と「自分の好きなまちは自分たちでつくる」をモットーに有限責任事業組合Akinaiを立ち上げ、2017年に本屋だった空き物件を「みんなのシェアスペース Bookmark」として再生させたのです。
オフィスやイベントスペースのある「Bookmark」(現在ショップ機能は終了)
様々なワークショップが開催されました
そして4年ほど活動を続け、地域の方々に認知していただき始めたタイミングで株式会社として再スタート。
2021年には地域の情報を発信するローカルメディア「はんのーと」を立ち上げ
地元ライターさんが記事を書いているローカルメディア「はんのーと」
2022年に時間貸しコワーキングスペース「Nakacho7」
民家をDIYで改装したワークスペース「Nakacho7」
2023年に地域の不用品をリユースするお店「くらしの循環センター フカダヤ」
昭和のいいものが集まるお店「フカダヤ」
をオープンさせました。
他にも地元のアーティストに協力してもらいイベントを開催したり、メディアで取材したお店が集まるマルシェを行ったり。飯能でおもしろいことをしている(これからしたい)人たちのプラスになれるよう活動を続けています。
このプロジェクトで実現したいこと
私たちが9年間続けてきたまちづくり活動の集大成として、大型シェアスペース「偏愛デパートメント やまにわ」を立ち上げます。
元鋼材店をリノベーションする「偏愛デパートメント やまにわ」(イメージ)
やまにわは最大18事業者が入居可能なシェアスペースです。
ショップ、軽飲食、アトリエ、事務所のほか製造許可付きシェアキッチンなど様々な業態に対応できます。
1F前面ーショップ・軽飲食
1F奥 ーシェアキッチン・貸しスペース(アトリエなどを想定)
2F ー事務所等
エントランスから入って左手にはブックバー「本とビール カモシカ」が入居し、管理人も担当します。
エントランスを入るとあるブックバー「本とビール カモシカ」(イメージ)
製造許可付きシェアキッチン(イメージ)
舞台となったのは元鋼材店「山二鋼材」さん。移転のためシャッターが下りていた店舗に再び明かりを灯します。建築資材を取り扱っていた住居兼店舗は広さもあり、まさに理想の物件でした。
ここを、ほぼ解体を行うことなく既存の建物を活かして活用します。
「やまにわ」という名前は「山二鋼材」だった記憶を残したかったこと、そして「庭」のように開かれた場所にすることを目指してつけました。
また、事業の成長はもちろん、地方での企業では重要な「地域とのつながり」もサポート。
まちづくり会社として培ってきたつながりを最大限に生かし、イベント開催や事業者マッチングを行います。また、商店街組合にも参画し、地域のお祭りなど伝統文化活動の継続にも寄与するなど、世代業種を越えた関係づくりを目指します。
誰かの「偏愛」をたくさんの人に知ってもらいたい、その人の物語を「創業」という形につなげる。
そうして生まれた個性的なお店が、飯能という街をおもしろくし、さらに人が集まっていく。
そんな郊外都市の好循環モデルを目指して突き抜けたいと思います!
プロジェクト立ち上げの背景
まちづくり会社として活動を始めて約9年。少しずつ活動が認知され、「飯能で何かやりたい!」という方々から相談を受けることが多くなりました。
その多くが「〇〇をやりたいのですが、物件がなくて」といったもの。
飯能市には2,000軒ほどの空き物件があり、活用したい人いる。でもそのマッチングができない。
どうすれば大家さんと事業者の幸せな関係が築けるのかを考えていたのです。
そんな中、たまたま相談をいただいた方に元金物屋さんだった空き物件のオーナーを紹介したところ、トントン拍子に話が進み、デザイン事務所兼本屋さんができることになったのです。

もしかしたら、大家さんは募集をかけて誰だか分からない人が来るのが心配で、借り手の顔が見えれば貸してくれるのではないか。もちろんすべてには当てはまらないと思いますが、一つの糸口なのではないかと思いました。
そこで私たちは、飯能で事業をしたいと思っている人の顔が見える、地域とのつながりも生み出すようなシェアスペースを立ち上げようと思いました。私たちが築いてきた関係性はもちろん、既存商店街ともつながる。様々な人たちが集う「庭」のような場所を作ろうと考えたのが「偏愛デパートメント やまにわ」プロジェクトなのです。
2024年末に全体構想が始まり、動き出した本プロジェクト。直前まで順調に進んでいたのですが昨今の工事費高騰により年明けの概算見積もりと比較するとなんと1.5倍に。。。
普段なら「DIYに切り替えて何とかしよう」と気持ちを切り替えるのですが、今回のプロジェクトはキッチン設備購入だったり、トイレや水道などのインフラ設備新設など素人ができない工事が多くコスト削減が難しい状況になってしまいました。
設備はほぼ何もない1F。電気設備、水回りを設置して本屋・喫茶・貸しスペースに
勢いだけでは突破できない、初めて(!?)ぶつかる大きな壁を前にして、理想の空間づくりを実現するためにみなさまのお力をお借りしたくクラウドファンディングを立ち上げました。
現在の準備状況
幸運にも理想的な物件が見つかり、大家さんとの契約も完了して10月末ごろに工事がスタートしております。Instagramも立上げ、11月から告知を開始する予定です。
ハード面以外にも、私たちが加入することになる大通り商店街組合の皆さまにご挨拶させていただいたり、飯能市の産業振興課の方々と未来の話をしたり、地域とのつながりを強めています。
不思議なことに、告知をする前から入居候補者がちらほら集まってきております。
お菓子を作っている方やクラフト作家、鍼灸師、彫刻家に画家など業種はバラバラ。
みなさん、たまたまAkinaiメンバーに「アトリエを探している」「起業を考えているのでシェアスペースを借りたい」と相談しに来てくれた方で、飯能で何かやりたいという方がこんなにいるのか!と驚いております。
1F奥のスペースにはシェアキッチンと貸しスペース3ブースを設置予定
リターンについて
【とにかく応援券】
リターンはいらないけど、とにかく応援したいという心優しい方向けです。
お礼のメールと、希望者はHP等で支援者としてお名前を掲載させていただきます。
【やまにわで使えるお買い物券】
やまにわ各店で使えるお買い物券(1,000円分 or 3,000円分 )です。どんなお店が入るかはお楽しみに。
※本屋と喫茶にてご利用可能
※そのほかのお店は入居のお店が決まり次第SNS等でお知らせいたします
【飯能の美味しいもの詰め合わせ】
飯能の農家さんと飲食事業者をつなぐプロジェクト「くるくるはんのう」がセレクトした、飯能の美味しいものを詰め合わせでお送りいたします。
①Sweetslabo Pignon(ピニョン)さんの焼き菓子(チョコチップクッキー、うさちゃんフィナンシェ、バターカステラ)
②ӧmatsu(おまつ)さんのコーヒードリップバッグ(こっくり、すっきりの2種類)
③まほら屋さんの飯能産はちみつと、はちみつ飴
【飯能の香りを楽しむルームフレグランス】
2025年にスタートしたフレグランスブランド「Fragrance base」のルームフレグランスです。ヒノキと柚子をお選びいただけます。
地元の木材(西川材)を伐採したときに出る枝葉から抽出した精油を使用したルームフレグランス
【飯能の木を使ったカッティングボード】
やまにわの工事で使う木材から出た端材から生まれたカッティングボード。地元の木材・西川材の杉です。
【Akinaiが案内する飯能ツアー】
まちづくり会社のメンバーが飯能のまちを一日ご案内いたします。
日程や内容は事前にお打合せさせていただき、お好みに合った工程を組ませていただきます。
案内してほしいメンバーを選ぶことも可能です。
まちづくり会社ならではの視点でご案内します
スケジュール
10月末 内装工事スタート
11月上旬 入居者募集開始
12月初旬 クラウドファンディング終了
12月20日 やまにわプレオープン
2026年1月 グランドオープン
リターン発送開始
最後に
飯能出身の私は、30歳になるまで地元にあまり思い入れがありませんでした。
ところが、シェアアトリエを始めてから周囲にはこだわりと飯能愛を持った人が集まるようになり、そんな皆さんの偏愛にふれることで、街の魅力に気づかせてもらったのです。
このプロジェクトは、偏愛を持つ人たちへの恩返しでもあります。
自分ができることは場を作ること。だから、偏愛を持った人をサポートするための場を作ります。
入居した方の熱い思いがまた誰かに伝わり、一人、また一人と飯能を楽しむ人が増えていく。
そんな未来を思い描いたプロジェクトです。
ぜひ皆さんも飯能を楽しむメンバーの一人になってください!
「やまにわ」がある飯能大通り商店街。隣は商工会議所という創業にぴったりの立地
最新の活動報告
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返礼品の紹介④『まほら屋さんの飯能産はちみつ・飯能産のはちみつを使ったHanno Honey Candy』
2025/12/01 16:43【飯能の美味しいもの詰め合わせ】の中身を紹介いたします!今回ご紹介するのは、飯能で養蜂をしているまほら屋さんのはちみつとキャンディーです!作っている伊東さんにお会いしてきました。はちみつは、その地域に咲いている花から蜂が集めたもの。非加熱で提供することで香りを損なうことなく、その土地の味をしっかり感じることができます。まさに飯能の味!返礼品としてお送りするのは「さくらとふじ」の予定です。ちなみに、今年ははちみつの採取量が少ないとのことで、貴重な一品となるかもしれません。せっかくなので、養蜂をしている場所へ連れて行ってもらいました。紅葉真っ盛りの山は本当に美しい!そして車の音すら聞こえないとても静かな場所です。山育ちの私にとっては、飯能らしい生まれ育った土地の風景。ぜひ飯能に来られた際は山の方へも足を運んでみてください。そして巣箱も見せていただきました。冬を越える準備をしているのだそうです。また春になったらお花を探して元気に飛び回るのでしょう!伊東さん、ミツバチのみなさん、お邪魔しました!ちなみに、はちみつやキャンディーはまほらマルシェでも購入することができますよ! もっと見る
返礼品の紹介③『飯能の木を使ったカッティングボード』
2025/11/25 12:02返礼品紹介の第3弾は『飯能の木を使ったカッティングボード』です。面積の7割以上が森林の飯能市。そのほとんどが杉やヒノキなどの人工林という林業のまちなのです。その昔、江戸で火事が起きたときは必要な木材を川に流して運んだことから「西川材」と呼ばれるようになりました(飯能が東京の西側にあったため)。数年前に「飯能が推している西川材の良さを伝えるには、自分たちでまず買ってみる必要があるのでは」という不思議な発想から、使う目途もないのにAkinaiで樹齢100年ほどの杉を一本買ってみました。その木材がついに「やまにわ」の工事で日の目を見ることになったのです!木を選んで伐採してもらうの図想像以上にデカくて重い。奥に転がっているのもAkinaiの杉何に使うでもなくとりあえず製材してもらうせっかく丸ごと入手した木材だから余すところなく使いたい!と思い、端材もカッティングボードにすることにしたのです。なんだかストーリーを押し付ける形になっている気がしなくもないですが、それを抜きにしてもとても良い木なので、香りや手ざわりを楽しんで欲しいです!! もっと見る
返礼品の紹介②『Fragrance Baseのルームフレグランス』
2025/11/18 22:15返礼品【飯能の香りを楽しむルームフレグランス】についてご紹介です。こちらは、地域に眠る郷土資源を活かし、地域全体で事業を循環させていく事を目指すブランド「Fragrance Base」さんの商品。木材のまちでもある飯能らしさを表現した「ヒノキ」は、地元の木・西川材を伐採したときに出る枝葉を利活用しています。木部に比べてフレッシュで爽やかな香りなので、お部屋にはもちろん、車内で使ったり、ハンカチにひと吹きしたりしても癒されます!もう一つの「柚子」は、柑橘感たっぷりながらも優しさのある香りです。素材となる柚子の実は、地域の放任果樹(果樹がなってもそのままにされているもの)から採取。果汁は飲食店に使ってもらい、皮の部分をフレグランスとして使っています。女性人気が高く、先日飯能に来られた方は「いつもは柚子の香りって選ばないんですけど、これは今まで出会ったものの中で一番好きです」と、即購入されたりもしました。ぜひ飯能に来られた際は体験していただきたい香りです!(飯能銀座通り商店街「くらしの循環センター・フカダヤ」でも取り扱い中!)素材となるヒノキの枝葉や柚子はブランドの代表・藤本さんが自ら山に入り入手しています。地元の林業家や果樹を持つ地主さんとつながり、今は使われていない資源を活用させていただき、地域に価値を還元する。ただおしゃれなだけじゃない、地域の未来まで考えられたフレグランスをお楽しみください! もっと見る




どんなお店に出会えるのか楽しみです!
飯能にできる新たな拠点、楽しみにしてます!