
皆さん、こんにちは。監督の古新です。
台風は皆さん、大丈夫でしたでしょうか。
ご無事でお過ごしになっておりますことを、心より祈っております。
このたび、私は研究者として、日本文化人類学会第60回研究大会にて、
「困窮家庭の子ども・若者の現実を編み直すーー当事者の語りと周辺の大人たちの関わり方」
というテーマで発表をさせていただきました。
今回は、映画『ギブ・ミー・マイライフ!』の取材活動の一環として、
一般財団法人ゆめいくさんの子どもたち、
そして能登復興支援の現場を、昨年10月に取材した映像をもとに発表しました。
現在、『ギブ・ミー・マイライフ!』は脚本を一から見直し、大きく刷新しています。
その新たな軸となっているのが、プラネタリーヘルスという視点です。
子どもの貧困を、経済的な困難だけで捉えてしまうと、
どうしても「お金」や「制度」の問題として見えてしまいます。
もちろん、それらはとても大切です。けれど、子どもたちが本当に再生していくためには、
人とのつながり、自然とのつながり、食とのつながりを取り戻していくことが欠かせません。
昨年の能登復興支援の取材では、そのことを深く感じました。
初めて、炊き立ての温かいご飯を食べること。
地域のおばあさんたちと一緒に魚を捌くこと。
世代を超えて言葉を交わすこと。
同じ食卓を囲み、ただそこにいていいと感じられること。
そうした何気ない時間の中で、子どもたちの心が少しずつほどけていく瞬間がありました。
支援とは、物を届けることだけではありません。人と人が出会い、自然や食を介して心を通わせること。そのつながりこそが、傷ついた子どもたちの心を静かに回復させていくのだと感じました。
この能登での経験は、現在書き直している『ギブ・ミー・マイライフ!』の脚本にとって、
欠かすことのできない大切な視点となっています。
映画づくりは、ただ現実を記録するだけではなく、
子ども・若者の声を社会へ届け、周囲の大人たちの関わり方そのものを
問い直す営みでもあります。
撮影にあたっては、一般財団法人ゆめいく代表の天野さんよりご許可をいただき、
発表させていただきました。
多大なるご協力を賜りましたこと、厚く感謝いたします。
ぜひ、発表映像をご覧いただけましたら幸いです。
https://youtu.be/A3ZRmTt1sQU?si=tsl9-LqPOwCZa2ZE
皆さんに引き続き、よき進捗をご報告できるよう、尽力いたしますので、
温かい応援のほど、よろしくお願い申し上げます。
古新 舜 拝




