こんにちは。沖縄・古宇利島で、愛犬と一緒に過ごせる宿「わんそーれおきなわ古宇利島」を運営しておりました、甲斐賢吾と申します。
このたびは、私の想いに耳を傾けてくださって、本当にありがとうございます。今日は、私の人生の歩みと、その中で育まれた「想い」、そして未来への願いを、少しだけお話しさせてください。
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私は1965年、大阪で生まれました。幼い頃から犬と共に育ちました。父が犬好きだったこともあり、犬は私にとって動物というより、兄弟であり、親友のような存在でした。一緒に笑い、走り、時には涙をぬぐってくれた──そんな記憶が今も胸に残っています。
学生時代は、テニスや音楽、自転車の旅、スキーと、さまざまな体験に没頭し、自由を謳歌していました。特に印象に残っているのは、高校2年の夏に自転車で北海道から鹿児島まで日本縦断したこと。そして、初めて修学旅行で沖縄の海を見た時、「あぁ、いつかこの場所に住みたい」と思ったんです。
大学時代にはJetSkiレースに夢中になり、クラブを立ち上げてスポンサーもつき、大阪でマリン事業とBBQレストランを展開しました。その頃、人生のパートナーとなるみどりさんと出会い、共に夢を語り合いながら成長していきました。
会社員を経て、沖縄営業所に配属され、名護で3年間暮らしました。その後、父の急逝を機に家業を継ぎ、経営者としての道へ。2005年には、自らの夢を形にするため「株式会社なんくるない社」を設立し、再び沖縄へ戻りました。
2010年、古宇利島で「OceanBreeze」というカフェとコテージを開業。移住してきたばかりの頃は、ペット連れの観光はまだ少なく、宿泊施設も限られていました。でも、自分自身が愛犬と旅行をする中で「もっと自由に、もっと心地よく過ごせる場所があったら…」という強い願いを抱いていました。
そして、看板犬バーニーズマウンテンドッグの”ぷりん”を迎え、施設を少しずつペット対応に改装していきました。天然芝のドッグラン、ペット専用のシャワー、家族と同じように過ごせる宿泊棟──訪れるお客様から「こんな場所を待ってた」「また絶対に来たい」という言葉をいただくたび、心が温かくなりました。
”ぷりん”は天国に行ってしまいましたが、新しく相棒のグレータースイスマウンテンドッグの”ソーレ”を迎い入れ「古宇利島に沖縄初のドッグリゾートを作る!」と決意を新たにしました。
そうして誕生したのが「わんそーれおきなわ古宇利島」です。1日1組限定、完全貸し切りの特別な空間。美しい海と夕日、そして星空に囲まれた静かな場所で、愛犬と共に過ごす大切なひとときを提供したい。それが、私たちの願いでした。そして多くの愛犬家にご好評をいただき、たくさんのわんこたちと飼い主様の笑顔を見てきました。
しかし、2025年8月。あの日の深夜、突然の火災がすべてを飲み込みました。サウナ施設からの出火で、建物は全焼。立ち尽くし、声も出ない中、ただ燃える音だけが響いていました。
でも、その灰の中から立ち上がる理由は、はっきりしていました。あの場所で生まれたたくさんの笑顔。ワンちゃんと飼い主の絆。そして「また来るね」と約束してくださった、皆さまの声があったからです。
「失ったのは建物だけ。想いは、燃えてなんかいない。」
そう信じて、私はもう一度挑戦することを決めました。そして今、クラウドファンディング「#わんそーれ復興」を立ち上げ、皆さまに支援のお願いをさせていただいております。
新しい「わんそーれ」は、もっと安全に、もっと快適に、そしてもっと多くの笑顔を生み出す場所になります。ペットと人が対等に、心地よく過ごせる宿。愛犬のための温泉、食事、ドッグプール、海辺の散歩道、フォトブース──そして、地域の自然と文化を守る仕組みも取り入れた、持続可能なペットツーリズムの実現を目指します。
私は還暦を迎えましたが、まだまだ夢の途中です。人生の集大成として、この事業に全身全霊をかけています。どうか、あなたの温かいご支援をお貸しください。
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最後までお読みくださり、ありがとうございます。この場所にもう一度、笑顔と感動の光を灯すために。そして、すべての愛犬家の方に「ここに来てよかった」と言っていただけるように。
心から、感謝とともに。
甲斐 賢吾
クラウドファンディングは11月30日まで受付中 CAMPFIRE #わんそーれ復興



