こんにちは!漫画家のトミムラコタです。『実録!父さん伝説』(イースト・プレス)や『ぼくたちLGBT』(集英社)が単行本として発売されています。
今回のプロジェクトで私たちが描こうとしている『漂流くん』という漫画は、これまでエッセイ漫画をたくさん描いてきた私にとって初めて物語を考えた思い出の作品です。
「無人島で俗気のある若者がお気楽に暮らしていたら面白いんじゃないかな」と思って描き始めたのがこの『漂流くん』です。以前ある出版社の担当さんにネームを出してボツになったまま、続きを描くこともなくそのままお蔵入り。ちゃんと完結させて、いつかどこかで発表したいなと思っていました。
クラウドファンディングの実施に伴い、『漂流くん』をちゃんとおもしろい作品に仕上げたい……。そのために、今回のプロジェクト実施に向けて、今秋より講談社の週刊ヤングマガジンで連載が始まる『ギャルと恐竜』でもユニットを組む森もり子さんに物語の構成やネームをお願いしています。
皆さんに「おもしろい!」と言っていただけるような漫画にしていきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願い致します。
(『ぼくたちLGBT』『実録!父さん伝説』)
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こんにちは!漫画家の森もり子です。『さよなら、ハイスクール』や『どうせ片想いで終わりますけど?』といった漫画を描いています。今回のプロジェクトである『漂流くん』では、物語の構成やネームを担当しています。
トミムラコタさんから短いネームを見せてもらったのは、一年以上前のこと。無人島で一人、ヤギと戦いながら悶々としている男、「漂流くん」の姿に笑いました。どこにも発表されずに終わるにはもったいないキャラクターだと思いました。
それからずっと漂流くんの妙な魅力が忘れられず、今回、コタさんとタッグを組んで「漂流くん」の物語を作品として完成することを目指したいと思います。
ファンの皆様と一緒に魅力ある漫画を制作していきたいと考えておりますので、どうぞよろしくお願い致します。
(『さよなら、ハイスクール』『どうせ片想いで終わりますけど?』)
〜あらすじ〜
【悲報】海辺の田舎町でかくれんぼをしていた中2男子、誰にも見つけられず漂流する?! そんな彼が、20年の無人島暮らしを経て一般社会に舞い戻り、「漂流くん」として一躍時の人となった。中二の頃に恋したあの子との再会に揺れる想い…「心は中二、体はおじさん」という希少性に好奇の目が向けられ疲弊する日々…追い打ちをかけるように漂流くんに突きつけられる哀しき現実とは……。『ギャルと恐竜』シリーズがTwitterで大人気のトミムラコタ×森もり子が挑む、ゆるふわシリアスギャグ短編!!
今回のプロジェクトは、トミムラコタ・森もり子の合作作品である『漂流くん』の完全新作制作プロジェクトになります。
「漂流くん」は14歳から20年もの間、無人島で暮らした男の話です。
子供のまま大人になってしまった彼が、いきなり一般社会に放り込まれたら一体どうなるのか!?
こちら現在誠意制作中です!
特別に『漂流くん』の第1話のネームを公開します!
今回、ファンの皆さんと作品を一緒に作り上げたいという思いがあるため、
リターン品に「漫画の中に登場出来る権利」をご用意させて頂きました!
よろしければ『漂流くん』の世界に飛び込んで来てください!!
集まった資金を原稿料と換算して、漫画の制作を行います。
逆に目標金額に達成しなければ新作は制作しません。
目標金額である50万円が達成したら40話分(80P程度)制作します。
更に、100万円達成で『漂流くん』オリジナルLINEスタンプを制作したいと思います!!
クラウドファンディング期間:7/25(水)〜8/30(木)
漫画の連載スタート:9月中旬予定
※その後、1日1話のペースで更新する予定です。
※連載は漫画アプリ「マンガトリガー」で掲載します。
その後、全話(40話分)の制作が完了したタイミングで、電子書籍化して単行本として販売する予定です。
勿論、支援者の皆様へのリターンに関しては、連載よりも先行してお届けさせて頂きます!!
実は『漂流くん』、ヤングマガジンで今秋の連載が決まっている『ギャルと恐竜』よりも早くに構想があり、制作を行っていました。トミムラコタ×森もり子としての、事実上処女作といっても過言ではありません。
20年間の漂流の後に発見された漂流くんのように、この作品がしっかり世に出て沢山の方のもとに届けられるよう精一杯がんばりますので、どうぞよろしくお願いいたします!
最新の活動報告
もっと見るあと一時間!!(森)
2018/08/29 22:57森もり子です。 目標金額、達成しました! 本当にありがとうございます!! 気づけば終了まであと1時間くらいですね……! 前回書いた記事で、続きを書くと言っていたのに全然書いていなくて もうこんな時間になっていました。あー、書く時間がない……! ストーリーについては、すいません、、、また改めてどこかで書かせてください! 支援してくださった皆さん、本当にありがとうございます! 早くみなさんに読んでいただきたいです! お楽しみに! もっと見る
『漂流くん』の表紙デザイン、ひと足お先にお見せしちゃいます!
2018/08/21 23:36こんにちは。『漂流くん』影の編集担当である、ナンバーナインの小禄(@coroMonta)です。すでにプロジェクトも達成しており、追加のご支援までいただいている中ですが、とうとうできちゃいました。 そう、漫画の顔とも言える表紙ができちゃったのです。 そこで、今回は連載開始を前にひと足お先に表紙デザインのお披露目をすべく、活動報告を書いています。 僕が『漂流くん』を初めて読んだのは、まだこの作品が某出版社さんよりボツを食らったネームの状態でした。その頃はたしか、無人島に住む人の生活を覗き見るような漫画だったと記憶しています。(タイトルが確か『ラララ無人島』とかだったような…) 無人島で誰の目も気にせずストレスフリーに暮らす主人公の姿を見て、「あ、いいな」と素直に思いました。そして、ものすごく強引に行くと、もはや監視社会のような窮屈なこのご時世に、この主人公の存在は、読者に何か引っ掛かりを与えるのではないかと思ったのです。 そんなネームが、当初の『コ●ちゃん』や『かり●げクン』のような新聞に載ってそうなゆるふわギャグ漫画から、森もり子さんというブレーンがつき、ゆるさやギャグ要素を抑えつつ、20話完結でしっかりと起承転結のある物語に帰結したことは少し感慨深いものがあります。もう少しで届けられる……。 話を戻します。表紙ですね。先にお見せしちゃうと、こんな形になりました。ドーン! この、漂流くんのなんとも言えない表情。ギトギトした色味はこの世の混沌を表しているのでしょうか。この不気味さがとても気に入っています。 ここで、少しだけ、表紙デザインができあがるまでのお話をさせていただきます。 誰に表紙のデザインをお願いしたのか。 今回表紙のデザインを依頼したのは、中屋辰平(@shinpui)くんというグラフィックデザイナー。コタさんと一緒に誰にお願いしたいかを相談する中で、いくつか候補があがった中の一人でした。 彼のデザインワークは、依頼主の要望やプロダクトに込めた世界観をちゃんと設計してデザインに落とし込んでいる佇まいがあり、個人的にいつか仕事をお願いしたいと思っていたデザイナーでした。ちょっと毒っぽい雰囲気がにじみ出ているのも好きです。興味のある方は彼のサイトを覗いてみてください。 どういう感じの依頼をしたのか。 お伝えした情報としては、 ・『漂流くん』の概要・一話目のネーム・その後の展開イメージ・コタさんの持っているデザインイメージ(『楳図かずお』っぽさ、『ドラえもん』っぽさなど具体的な作品を出しつつすり合わせ) これくらいです。具体的に、『やる気まんまん』という漫画の表紙イメージを見せたりもしたのですが、抽象的な情報や世界観からデザイナーの力で具象化してもらう方が個人的に好きなプロセスなので、結構抽象的な依頼になったかと思います。その分、デザイナーさんの力を信頼している、という意味もあります。 その後、中屋くんが三つのロゴパターンをベースにデザイン案を上げてくれました。それがこちらです。 ロゴタイプA: 水や雲っぽさを感じるポップな書体を作成し、漂流して朽ちたイメージをフチのデコボコで表現 ロゴタイプB: 漂流する流木のようなイメージの線に。イラストのトーンに合わせて、少しかろやかな印象に。 ロゴタイプC: 楳●かずおっぽい昔のホラーマンガ的な書体に。 で、結論としてはAのロゴタイプをブラッシュアップして表紙デザインになりました。個人的にはBのようなモダンでスタイリッシュなデザインもいいかなと思ったのですが、ディテールのこだわりや世界観が上手く体現されているのがAじゃないかということで、わりとあっさり決まりました。素敵。 最後に、デザイナーの中屋くんから今回のデザインについて一言コメントをいただいたので共有します。 =========================こんにちは。グラフィックデザイナーの中屋辰平です。 『漂流くん』のタイトルのデザインは、ポップなトーンで水を感じさせる形の文字をまず作り、そのフチをボコボコにして朽ちたような処理を加えて、水の中を辿りついてできたようなロゴをイメージして作りました。 表紙デザインは、漂流くんの孤独なのにひょうひょうとしているキャラクターの感じが伝わるように、あえて人物のイラストはモノトーンにして、背景の色味を奇怪で派手な色使いにして、よくわからないところに一人でいる感じが伝わるようなデザインにしています。ロゴの文字は二行に崩して、あえて左右にズラして入れることで、漂う水の流れを感じさせるように配置しています。========================= さて、長くなってしまいましたがクラウドファンディングも残すところあと9日。既に達成しちゃっていますが、追加支援も引き続きお待ちしております! もっと見る
原作担当者から見た『漂流くん』を描く意味①「構成」編
2018/08/10 15:15はじめまして。 原作担当の森もり子です! タイトル、固いですね。 さて、どうしてクラウドファンディングすることになったか、とかは どうしてこの漫画の原作を担当することになったか、とかは トミムラコタさんの活動報告を見ていただけると分かると思います。 (参考) 私がクラウドファンディングをすることになったワケ https://camp-fire.jp/projects/88792/activities/59589 あれで1位とった人が、こんな人が漫画を描きます。 https://camp-fire.jp/projects/88792/activities/59631 ここで書かれているように私は原作担当といっても、 原案としてあったコタさんの元漫画を発展させる形で 「構成」と「ストーリー(ネーム)」を考えさせてもらいました。 その分、ゼロから物語を作るときに比べると 『漂流くん』という作品について、客観的に考える余地がありました。 ということで! 今回は『漂流くん』という作品を描く意味(=世に出したい理由) について語らせてください。 『漂流くん』の「構成」と「ストーリー」、そのどちらの要素についても いま描くべき理由があると思っていますが、 長くなるので今日は「構成」という点から説明させてください。 ◆『漂流くん』の構成について 『漂流くん』は、基本的には4ページ × 20話 の全80ページという構成になっています。 (※一部6ページの回が含まれているので正確には84ページですが) かなり特殊な形態ではありますが、 ツイッターを始めとしてWEBに漫画を載せることが一般化した今では 1話を短くしてコンパクトにつくられた物語には需要があると思っていますし、 これからもそういった物語の需要は高まっていくはずです。 そして、個人的にはコタさんも私もそういった形式の漫画と相性のいい作家だと思っています。 (コタさんも私もツイッターきっかけで、漫画家になったワケで) その一方で、単に短いお話を重ねるだけでなく 大きく一つのストーリーとしてしっかりと発展し、きれいに終わらせるという 従来の連載漫画的な目標点は失いたくありません。 (漫画家になった以上、面白い「物語」を描きたいじゃないっすか!) 今回の『漂流くん』では、 その点を踏まえ、構成にこだわりました。 最初に4p×20話を前提としてプロットを作成し、何度も組み立て直しています。 4pのまとまりを意識し、各話でしっかりと事件を起こしながら 20話目のオチへ向かって、大きな物語を進めるように検討を重ねています。 結果として、納得のいくものが作れたと思います。多分。 しかし、やはりこの形態では原稿料をもらいながら媒体に載せてもらうのは 現状では、かなり難しいです。特に漫画雑誌なんかだと無理でしょう。 ツイッターでバズらせて書籍化、なんて形もありますが 『漂流くん』は内容としてそこを狙えないと思うし、 狙うべきではないと思います。(ココらへんは次回「ストーリー」編で…) そういった意味において、 ネット的でありつつ従来の漫画的でもあろうという試みであって、 その今作をクラウドファンディングでやることに意義を感じているのです。 是非、ご協力お願いします。 とまあ、大仰なことを語りましたが 内容は下ネタギャグをベースにした大人の青春コメディです。 最後のオチもアレですからね……まあ、お楽しみに。 どういうストーリーだとか、どういうコンセプトだとかは、また次回、お話したいと思います! 最後まで、読んでくれました? 何言ってるかわかります?私はわかりません! なんか今ボーっとしています! 暑いのでしっかり水分を取りましょう! もっと見る
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