
今回は洗米・浸漬作業についてご紹介します。
水が渦を巻いている洗米槽に、米を入れると、ぐるぐるまわって洗米が完了します。1~2分洗ったあと、付着した糠を洗い流して浸漬の作業に移ります。

浸漬は米を水に浸し、目標の吸水率となるように水分を含ませる工程です。ここで水分量が多かったり少なかったりすると、麹造りや酒母造り、醪の管理など、後の行程に大きく影響するため、酒造りの肝となります。
浸漬時間は杜氏の指示のもと、洗米担当者がストップウォッチを持って、米に水を吸わせる時間を秒単位で計っています。
米10kg単位で洗米・浸漬を繰り返し、一度スタートしたらノンストップでの作業となるため、緊張感が走ります。

水口酒造では、前日から準備をし、米と洗い・仕込みの水が同じ温度(4~5℃)になるように徹底しています。低温に揃えることで米の割れ防止のほか、吸水自体がゆっくりと進み吸水管理がしやすくなるメリットがあるためこのひと手間が欠かせません。
設備・経費など限られた中で、様々な工夫をしていますが、皆様のご支援が継続できる力になります。
どうぞ引き続き応援よろしくお願いいたします!



