ご支援者の皆様コンゴ未来プロジェクトの田川です。本日は灰石鹸プロジェクトによる支援活動の進展をご報告させていただきます!コンゴへの再訪皆さまからいただいた温かいご支援のおかげで、この度5月14日から7月12日までコンゴ民主共和国キンシャサへ再度渡航し、約2か月間にわたる現地活動を実施することができました。今回の渡航の目的は2つ、①灰石鹸づくりの方法を確立させること、②灰石鹸プロジェクトのパイロット版を行い支援の成果を図ること。今回はそれぞれの結果をご報告させていただきます。灰石鹸づくりの方法確立へまず前半の1か月は、安定して灰石鹸を作るための方法を確立させる実験を繰り返しました。材料を調達し、温度やアルカリ濃度を測り、水や油の配分を細かく変えながら、現地の協力者2名と共に1か月間毎日石鹸を作り続けました。その結果安定して石鹸を作れる配分を見つけることができ、1つの石鹸を作るのにどのぐらいの費用が掛かるのかを計算することもできました。パイロットプロジェクトの実施灰石鹸の作り方が確立したのち後半の1か月は、灰石鹸を使った支援モデルが実際に既存孤児の養育や貧困家庭の状況改善に役立つのかを確認するため、パイロットプロジェクトを実施しました。灰石鹸を使った支援モデルは下記の通りです。対象者は、①保護なくストリートで生活する孤児の少年3名(10〜13歳)、②過去に孤児として生活していたが誰の保護も受けられず不良行為に走ったり売春をしている元孤児の若者5名(18〜29歳)、③子どもを育てながらも家族に安定した収入源を持つメンバーがいない貧困家庭の親4名の、3カテゴリー12名です。プロジェクトでは、18歳未満の孤児達には給食があることを伝え、元孤児青年らには灰を持ってきたら買い取ることを伝え、貧困家庭の親には一日10ドルの給料と石鹸づくりの技術を教えることを伝え、参加を促しました。孤児と元孤児青年には、ここを安心できる場所だと感じてもらうための信頼形成や、衛生、暴力、性、お金に関する授業等を受けてもらいました。親御さんには、石鹸づくりをお願いし給料をお支払いすることに加え、将来新たな孤児を生まないために、衛生、暴力、性、お金に関する授業を受けてもらいました。参加者の声活動終了後に実施したインタビューでは、参加者全員が活動を肯定的に評価してくれました。ここに参加者の声を簡単に紹介させていただきたいと思います。(名前は仮名です)マリエルさん(母親)石鹸づくりは今までにない取り組みで、とても良い経験になりました。収入を得たことで子どもたちの食事や服を良くすることができ、生活や子育てに関する不安も以前より減りました。これからは自分でビジネスを始められるよう頑張りたいです。(彼女は、収入がないために子どもの1人を知り合いに預け生活している母親でした)メイリーンさん(母親) 石鹸づくりや食事、みんなで笑い合えた時間が印象に残っています。収入を得て子どもに服を買うことができ、生活にも良い変化がありました。石鹸の品質をさらに良くし、多くの人に知ってもらえるようになれば嬉しいです。(彼女は、夫を亡くし毎日仕事を探している母親でした)マルクルさん(11歳)授業で新しいことを学ぶ時間が一番楽しかったです。特に算数や理科が楽しかったです。英語やフランス語ももっと勉強したいと思いました。活動に参加してから年上の子にいじめられることが減りました。またぜひ参加して次は一緒にもっといろいろなところへ行っていろんな体験をしてみたいです。(彼は、小学4年生で学校を去り誰の保護もなくストリートで生活し、お酒の経験がある男の子でした)ウィリアムさん(25歳)石鹸づくりや起業について学び、将来への考え方が大きく変わりました。以前は一人で多くの問題を抱え孤独でしたが、活動を通して新しい仲間ができたことで孤独感が減り、自信もつきました。学んだことを生かして、石鹸ビジネスを始めたいと思っています。(彼は、父やも母親もないなか大学まで出ましたが仕事がなくほぼ毎日ストリートで生活する孤独を抱える青年でした)ブレントさん(29歳)活動を通して、自分には新しい可能性があることを知りました。子どものために服やおもちゃ、ミルクや薬を買えるようになり、父親としての責任や自信も大きくなりました。暴力についての授業が印象に残っていて、自分の為にも子どもの為にももうギャングのようなことはやめようと思いました。この経験を通して自分には良いことをする力があるのだと知ることができ、悪いやり方ではなく良いやり方でお金を稼ぎ自立しなければならないと思いました。(彼は、収入がないために子どもと引き離され、お金の為に警察と喧嘩をするようなギャングの青年でした)ストリートチルドレンへの見方の変化活動を通して得られた成果は、生活環境の改善だけではありませんでした。活動開始以前は、現地スタッフや参加者の中にも「ストリートチルドレンは真面目に取り組まない」「お金や食事のためだけに参加する」といった先入観があり、一緒に食事をすることへの抵抗感を持つ人もいました。しかし、実際に活動を始めると子どもたちは最後まで熱心に授業へ参加し、お金が支給されない18歳未満の子どもたちも参加を続けてくれました。こうした様子を見た参加者やスタッフからは「ストリートチルドレンはもともと悪い人として生まれたわけではない」「ただ環境が悪くチャンスがなかっただけ」「ギャング達も適切な機会さえあれば変わることができる。だからこそチャンスを与えるべきだ」という声が聞かれるようになり、孤児やストリートチルドレンに対する偏見を改善することができました。感謝と現在今回のパイロットプロジェクトは、皆様お一人お一人がコンゴ未来プロジェクトをご支援いただいたことで実現することができた活動です。お母さんたちが子どもにミルクや服を変えたのも、子どもたちが勉強に興味を持ってくれたのも、ギャングだった青年達が暴力をやめるといってくれたのも、皆様がこのクラウドファンディングを通して支えてくださったおかげに他なりません。本当にありがとうございます。しかし様々な成果が見られた一方で、残された資金を切り詰め活動を進めていたために制限された部分もありました。活動期間を延長することや、より多くの参加者を受け入れることはできず、給食も週に1~2回はパスタやサンドイッチだけの簡易的な内容にせざるを得ませんでした 。また買い取れる灰の量にも上限を設けざるを得ず、専門知識を持つ外部講師を招くこともできませんでした 。今回の約2か月の渡航で、これまで準備してきた活動資金は使い切る形になりました。しかし、ここで支援を終えてしまえば、ようやく踏み出した参加者たちの挑戦も途切れてしまうかもしれません。 私たちは、今回参加した方々への継続的なフォローを行い、もう一度活動を再開し、さらに多くの子どもや若者へ機会を届けたいと考えています。これからとお願い私たちは将来的に寄付に頼りすぎず、石鹸の売上を中心に活動を継続できる仕組みを目指しています。しかしその仕組みが軌道に乗るまで、もう少しだけ時間とご支援が必要です。 その実現のためにもう少しだけ皆さまのお力をお貸しいただけないでしょうか?コンゴ未来プロジェクトでは現在常設の寄付サイトを立ち上げています。マンスリーサポーターとご寄付、どちらも500円からお選びいただけます。【単発・継続】コンゴ未来プロジェクト寄付サイト皆さまからいただいたご支援は、単なる資金ではなく、コンゴの人々が自ら未来を切り開くための挑戦を支える力になります。現地の人々とともに歩みながら、支援する側とされる側という関係を超え、共に未来をつくる持続可能な仕組みの実現を目指しす道を、一緒に歩んでいただけないでしょうか。どうか引き続きのご関心を何卒よろしくお願い申し上げます。






