
支援者の皆さまへ
いつも温かいご支援、そして応援を本当にありがとうございます。
皆さまのお力添えのおかげで、私は今、世界最高峰かつ最も過酷な舞台「ダカールラリー2026」のスタートラインに立とうとしています。
開幕までの現地での様子を、できるだけ詳しくご報告させていただきます。
■ 12月29日|日本出国

いよいよ出国の日を迎えました。
この日を迎えるまでの3年間は、私にとって「ダカールラリーに出るためだけに生きてきた」と言っても過言ではありません。
三カ年計画の最終章。
目標であり、人生の夢であったダカールラリー2026への挑戦が、いよいよ現実になります。

実は出国直前に風邪をひくというトラブルもありましたが、しっかり回復。
「ここで一度、すべての厄を落としてから行け」ということだったのだと思っています。
これから始まるのは、人生で最も過酷なレース。
15日間、約8,000km。
果てしない砂漠を走り続ける日々です。
この3年間、
・悔しさで涙した日
・結果が出ずに自信を失いかけた日
・それでも前を向いてトレーニングと準備を重ねた日
そのすべてが、このスタートラインにつながっています。
「ダカールラリーに出場し、完走者になる」
ただその一点だけを胸に、日本を出発しました。
■ 12月30日|サウジアラビア到着

関西国際空港を出発し、イスタンブール空港でトランジット。
そこからサウジアラビア・ヤンブー空港へ向かいました。
最初のフライトでは、隣の外国人の方がかなり体調が悪そうで、激しく咳き込んでおり、正直なところ不安もありました。
すぐにマスクを着用し、できる限りの対策をして乗り切りました。
イスタンブールからの機内は、すでにダカールラリー関係者でほぼ満席。
「ああ、本当にダカールが始まるんだな」と、少しずつ実感が湧いてきます。
上空からは、物流が制限されているスエズ運河も見え、
サウジアラビア上空に入ると、黒く見える場所はすべて山岳地帯。
山と砂漠が複雑に入り組んだ地形を見て、「これは簡単なラリーではない」と改めて感じました。
空港到着後、最大のトラブルが発生します。
準備していたeSIMがまさかの使用不可。
さらに、空港にWi-Fiもなく、両替所も見当たらず、チームと一切連絡が取れない状態に……。
正直、かなり焦りました。
そんな中、以前モロッコラリーで一緒だったオランダ人の Ian さんが
「一緒に行こう!」
と声をかけてくれ、同乗させてもらい無事にビバークへ到着。
人の優しさと縁に、心から救われた瞬間でした。

空港から約30分。
目の前に現れたのは、想像をはるかに超える巨大なビバーク。
入口のセキュリティは非常に厳重で、「世界最高峰のイベントに来た」ことを強く感じました。

受付でチップ入りのリストバンドを受け取り、正式にラリー参加者の一員に。
会場内は全長約1.5km。
歩くだけでも一苦労の広さです。
進んでいくと、今回お世話になる RSMOTOレーシング のチームを発見し、
無事に自分のバイクとも再会できました。

その後、会場内のSIMショップでようやく通信環境を確保し、外部との連絡が復活。
オフィシャルショップでは思わず大量にグッズを購入してしまいました(笑)
ビバークには、しっかりお湯の出るシャワー、栄養バランスの取れた美味しい食事。
これまで参加してきた海外ラリーの中でも、間違いなく最高レベルのホスピタリティでした。
■ 12月31日|シェイクダウン1日目

夜は15度ほどで、テントでも快適に睡眠。
昼間は28度まで上がり、昼夜の寒暖差の大きさを実感します。
朝食はとても美味しく、しっかりエネルギーを補給。
昼食では日野自動車チームの皆さんともご一緒でき、貴重なお話を聞かせていただきました。
13時からシェイクダウンがスタート。
MARLINKの不具合で一度ストップする場面もありましたが、チームの手直しで無事に復旧。
……しかし途中で、まさかのガス欠。
段取りがまだ完全に分かっておらず、チームに助けられっぱなしです。
それでも走行自体は順調で、マシンのセッティングも問題なし。
初日としては、非常に良い内容でした。
さらにこの日、
「DAKAR HERO 2026」 に選出され、オフィシャルメディアのGoProを装着。
自分の走りが公式映像として記録されるという、思いがけない出来事もありました。

■ 1月1日|シェイクダウン2日目・新年
サウジアラビアの砂漠で迎える新年。
2年連続、海外の砂漠での年越しです。
初日の出を見ながらの朝食。
この場所に立てていること、支援してくださった皆さま、スポンサーの皆さまへの感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。
シェイクダウン2日目も全開走行。
マシンの仕上がり、身体の感触ともに非常に良好です。
その後、車検・書類・ERTF(緊急対応訓練)を実施。
ERTFは当たり外れがあると言われていますが、チーム一丸となって真剣に対応しました。
夜はブリーフィングを行い、翌日以降の準備を整えました。

■ 1月2日|開幕前夜
いよいよ、1月3日からダカールラリー2026が始まります。
15日間、約8,000km。
どんな試練が待ち受けているのか、まだ誰にも分かりません。
国際FIMラリーの経験は決して多くありません。
しかし、
・2024年 ラリー・ドゥ・モロッコ
・アフリカ・エコ・レース
・2025年 再びモロッコ
すべてを完走し、このスタートラインに立ちました。
ラリー初心者の私が、最短距離でダカールを目指し、ここまで来ました。
サウジアラビアの砂漠は、必ず牙を剥いて襲いかかってくるでしょう。
それでも、決してあきらめません。
目指すは、ダカールラリー完走。
皆さまの応援が、私の力になります。
最後まで全力で走り抜けます。
引き続き、どうか日本からの応援をよろしくお願いいたします。
いざ、出陣。








