
東京朝鮮中高級学校美術部展「異」のリターンのひとつ、「美術部企画会議観覧権」の観覧会を実施しました。
このリターンは、生徒のみなさんが美術部展の開催に向けてテーマについて議論する様子を観覧いただける権利としてご用意したもので、4名の方にリターンをご購入いただき、2026年9月19日(土)に企画会議観覧会を実施しました。
このリターンの発案者である卒業生の李鍾宇さんもオブザーバーとして参加いただきました。
卒業生の李鍾宇さんの挨拶
すでに生徒さんたちは何度か会議を重ねており、そこで提案された40のテーマ案のなかから、一人ひとりが自分の選んだ案についてプレゼンテーションを行います。
40のテーマ案から自分がプレゼンしたい案を選ぶ
テーマの解釈や、作品として展開できる可能性、来場者にどのように受け取られるかなど、議論して深掘りしていきます。

美術の文脈だけでなく、例えば国語や歴史の授業で学んだことや、概念と具体の対比などを提示しながら、異なる解釈の仕方も可能か、そのテーマを広げることができるか、みなで議論していきます。
私が個人的にぐっときたのは、「共鳴」というテーマ案の議論でした。
「私たちは資本主義社会の中で生きていて、ものを一つ食べるにしても、誰が生産し、誰が運んでくれたのか。そういう連環のなかで生きている。」
「共に鳴いてくれる人の存在を意識できるテーマなのではないか。」
このテーマから広げられる哲学的な議論に、思わず目頭が熱くなりました。
そんな生徒全員によるプレゼンを経て、いよいよ投票です。
投票は2回にわたって行われ、追加プレゼンも行い、最終的に一つのテーマを決めていきます。
リターン購入者にも投票に参加していただきました
時には議論が進まず、みなで一つのテーマを決める困難さが垣間見えることもありましたが、大人だけの会議では見落とされてしまう「待つこと」「沈黙を許容すること」といった態度の重要さを感じる時間でした。
そして、ここで美術部ファンのみなさまに重大発表です。
2026年度の美術部展のテーマは「真偽」に決定しました!

現在、会場等の確保を進めている段階ではありますが、今年度の部展開催に向けて生徒のみなさんが具体的な準備を進めています。ぜひ引き続き関心を持って見守っていただけましたら幸いです。
※現時点では2027年1月初旬の開催を予定しています。会場の確保状況によっては変更の可能性がありますのでご了承ください。
企画会議観覧にご参加くださったみなさま、そして昨年度の「異」展をご支援くださったみなさまに、改めて心より御礼申し上げます。
今年度の美術部展にもどうぞご期待ください。
テーマ決定を祝して乾杯
今年も部展開催に向けて始動します
Artist Action事務局 明石





