旧居が雨漏りの危機から脱しました!西田千太郎旧居の修繕プロジェクトにご参加いただいた全国の支援者の皆さん、たいへんご無沙汰しています。8月から足場を組んでの本格的な修繕工事が、先日、無事に終了し、9月13日(日)に現地にて、協力いただいた関係者や、近隣にお住まいの支援者をお招きして、工事完了報告会を開催しましたので、遠方から心を寄せていただいている皆さまにも、遅ればせながらご報告させてください。今回は傷みが激しく、雨漏りの原因となっていた二階の屋根を中心に約1500枚の左桟瓦を葺き替えています。屋根の下に張られていた野地板も大部分が腐っていましたので、全面的に張り直し、防水シートを敷いて万全を期しています。皆さまのおかげで屋根以外も直せました。雨漏りを食い止めることが最優先の課題でしたが、予想以上のご支援をいただいたおかげで、他の部分の修繕にも着手することができました。おかげさまで、柱のゆがみや土壁の崩落などが顕著だった外壁の一部も修繕することができています。それによって、人が集うための建物として最低限必要な安全・安心を確保できたと考えていますが、まだまだ修繕が必要なところはあります(リノベーションや改築を経験されている方はお分かりだと思いますが、やればやるほど新しい課題を発見してしまいます)。9月13日(日)、報告会を実施いたしました。報告会では工事関係者、これまでの間、様々な形で応援・支援いただいた地域の皆さま、旧居のガイドなどで協力いただいているボランティアの皆さまなどをお招きして、先日、一区切りとしての報告会を実施いたしました。近隣の限られた範囲とはなりましたが、クラウドファンディングで私たちがお預かりした資金を、どのような形で活用させていただいたのかを、しっかりとお伝えする機会になったと思います。当日の様子は、現在、地元テレビ局のYouTubeチャンネルで御覧いただくことができます。保存事業は、まだ始まったばかりです。第一期工事によって、雨漏りと建物の傾きという緊急性の高い課題に対応できました。しかし、クラウドファンディングでご支援いただいた944万円は、保存事業全体の完成費ではなく、第一段階の工事費です。旧居を安全に守り、地域の学びと交流の場として生かすためには、次の課題が残っています。板塀の復元屋外のコンクリート塀を、旧居の歴史的な佇まいにふさわしい昔ながらの板塀へ改修します。台所の改修建物の価値と暮らしの歴史を大切にしながら、傷んだ台所を整えます。便所・水回りの改修来場者が安心して過ごせるよう、便所を含む水回りの環境を改善します。展示・公開環境の整備資料を守り、分かりやすく伝える展示と、安全な見学環境を整えます。引き続き、様々なかたちでの応援やご支援をいただけるよう私たちも活動を積極的に進めていく所存です。また企業様や団体様からの協賛や、改修技術や資材の提供、情報発信の協力など、多様な形での応援も募ってまいりたいと思います。この家を残すということは、一人の人物の旧居を保存するというだけではありません。小泉八雲と西田千太郎の友情、明治の松江の教育と暮らし、そして地域の人々が歴史を守ろうとした歩みを、次の世代へ手渡すことだと思っています。皆さまとともに、この場所の未来を育ててまいります。一般社団法人まちなかプラン 理事長 今岡 克己





