いつもありがとうございます。DRAGTIGA COMICSの西村虎次郎です。今日は、先日公式のnoteにも投稿した、『カワイイポップ☆キラピュア』の詳しいストーリー解説を紹介したいと思います。▼noteの記事はこちらhttps://note.com/dragtiga_comic/n/nf1bae14faf60全文になりますので、長いですがぜひ読んで頂ければと思います!――――――――――――――――――こんにちは! DRAGTIGA COMICSの西村虎次郎です。本日は、前回ご報告した新作コミック『カワイイポップ☆キラピュア』の企画意図や、作品に込めたテーマについて、少し詳しく書きたいと思います。※前回のご報告はこちら「可愛くて、純粋で、明るい方が良い」という空気に、何となく居づらさを感じることはないですか? 今作は、そんな違和感を感じている女の子が、「みんなの価値観を否定」しようとする姿を描いた作品です。悪役が主人公、敵は魔法少女ストーリーキラキラした世界観の中で馴染めず居心地の悪さを感じている主人公・伊藤ノエルは、悪の軍団に出会ったのをきっかけに、闇の力を与えられて変身してしまう。しかし悪者軍団の理想に共感したノエルは、世界を闇に染めるために悪の女幹部としてカワイイポップ☆キラピュアと戦う事にする。悪者軍団にも「ロックル」という妖精がいて、実は「カワイイポップ☆キラピュア」と「ヘヴィメタル⛧キラピュア」の戦いだったのだ! 敵はアイドル、戦場はライブステージ。カワイイの正義から悪を守るため、黒いシャウトで世界を壊せ!コンセプト本作のコンセプトを一言で表すなら、「子ども向け魔法少女アニメの、悪の女幹部の方が主人公の話」です。主人公である伊藤ノエルは街の平和を守る魔法少女に敵対する、まさに悪役の立ち位置にいますしかし彼女本人は、そのきらびやかで可愛い世界を「キラキラポップなディストピア」とみなし、作品内でも悪者軍団がまるで自由のために戦うレジスタンスかのように描かれます。この「善と悪の配置がズレている」表現の違和感こそが、本作の物語の面白さの核になっています。テーマ全18話を通してのテーマは「批判するとはどういうことか」です。モチーフもそれに伴って、“体制側”のカワイイポップ☆キラピュアをポピュラー音楽文化にし、“反体制側”をヘヴィメタルやパンクロック文化というカウンターカルチャーにしています。今作は「可愛い文化」ものや、既存の魔法少女コンテンツを否定するために作っている訳ではありません。作品のテイストとしても、主人公が不当な扱いを受けて復讐をする、いわゆる「スカッと系」「ざまぁ系」のような作品でもありません。悪の軍団として社会に反抗していくにつれて、主人公ノエルは自分が本当にしたかったことに気づき、社会への向き合い方を学んでいきます。18話を通した成長物語として、コミックの脚本が作られています。キャラクターに追求した「正解」と「個性」次は実際に登場してくるキャラクターについて紹介したいと思います。『カワイイポップ☆キラピュア』という作品のキャラクターを作るうえで、最も必要だったのが「それっぽさ」と「独自性」です。主人公ノエルの説明をする前に、まずはカワイイ側の紹介をさせてください。ピュアポップ/音乃葉ことねドジで天然だけど、優しくて行動的な女の子。愛音中学校に通う中学2年生。人の役に立つことが大好きな、純度100%の善意の子。妖精ポップルを助けた事をきっかけにキラピュアに変身。悪者と戦いながら大人気アイドルとして活動している。かぁーーわいぃーですねっ。主人公感が強いですが、今作の主人公ではありません。むしろライバル的な立ち位置にいます。敵対する関係ではありますが、お互いに正体を知らないので、クラスメイトとしてノエルのことは好意的に思っています。ノエルとことね、複雑な友情関係が生まれるのですが、その行方は……。ピュアスター/星空きらりいつも元気で明るい、人を笑顔にするのが好きな中学二年生の女の子。ダンスが得意。勉強は苦手。気分が落ち込んでいても、それを隠して明るく振舞ってしまう一面も。僕の推しキャラです全員を笑顔にしようとする、分け隔てない態度を全力でとります。それは敵に対しても同じこと。それが物語に大きく影響を与えたりします。ピュアチャーム/姫川にこる琴音(ことね)と共にキラピュアとして悪と戦いながらアイドル活動をしている、清楚で真面目な優等生の女の子。キラピュアとしての活動に誇りを持っている頑張り屋さん。日々の研究による一貫したアイドル観を持っているため、融通の利かない頑固な一面も。釣り目のクールビューティー&ツンデレ少女構想初期段階においては物静かな大人しいタイプもあったのですが、最終的にはクールキャラになりました。クールだけど譲れないプライドがあり、頑固な性格のおかげで物語中盤にトラブルが起きたりします。カワイイ側にも葛藤や成長があるんですね。みんなの正解・カワイイポップ☆キラピュアストーリーの設定上、主人公ノエルが反抗する「カワイイポップ」な世界が、読者が思う「みんなこういうのが好きだよね」という範囲に収まっている必要があります。つまり、絶対多数の正解を描かないといけなかったのです。それには反抗する対象である「カワイイポップ☆キラピュア」のメンバーのキャラクターデザインが最も重要でした。デザインの中では、みんなが持っている魔法少女という存在の、中央値を探りました。ここが個性的になりすぎたり、ぶれてしまうと、ノエルが何に反抗しているかが分かりにくくなったりすると思ったからです。これは担当していただいたイラストレーターさんによって完璧にクリアできました。アニメーションの経験もあり、普段からカワイイ系のイラストを描かれている八衣やい子さんがキャラクターデザインを担当していただき、非常に素敵なデザインに仕上がっています。みんなに好かれる姿でありつつ、ポップミュージックがモチーフの魔法少女なので、いたるところに音符や五線譜などの音楽記号が用いられていて、今作の世界観ぴったりでユニークな衣装になっています。お待たせしました、続いては主人公側の説明にいきましょう!伊藤ノエルことねのクラスメイトで、本作の主人公。世界から言葉にできない疎外感を感じている女の子。暗く反社会的な性格を隠して生きる彼女が、キラキラして純粋な世界に馴染めず息苦しさを感じているところ、反抗の妖精ロックルに出会い、闇の力を得て変身してしまう。主人公の伊藤ノエルです。アニメの世界に、一人だけ暗いイラストで存在しています。場違いな場所にいるって、居心地が悪いものです。服装が違ったり年齢や性別が違ったり、知っている知識や文脈、言語が違ったらなおさらに。それが飲み会やパーティなど一時的なものだったらいいでしょうが、彼女にとってそれがずっと続く日常です。キラキラした可愛い世界の中で、彼女は何故か体の線や色が違います。周りからそれを指摘されたり、まして虐められるなんてことはありません。しかし、当たり前のように全員が同じような絵柄で過ごしているのを見ると、まるで存在を否定されているように彼女は感じています。居心地の悪さを感じながらも、普段は読書をしたり自分の殻に引きこもって、世界から目を背けて生きている。そんな少女です。そんな彼女が、世界を壊す力を得たことで、反転攻勢に出ます。爆音で自分の不満を世界に叫ぶ魔女となった彼女は、カワイイポップ☆キラピュアと対立する悪の軍団に入り、皆を率いて世界を壊すことに存在意義を見出すようになります。その活動の果てに、ノエルは何を見るのでしょうか。ちなみに、名前の由来は大正時代の日本の婦人解放運動家であり無政府主義者の伊藤 野枝と、イギリスのロックバンド「オアシス(Oasis)」の主要メンバーであるギャラガー兄弟の兄、ノエル・ギャラガーからきています。主人公・伊藤ノエルの独自性構想段階からずっと頭の片隅にあるカットが、均一な線で、フラットな色の世界の中で、ポツンと彼女だけが浮いている様子です。彼女の抱える言い知れぬ孤独感、疎外感のようなものが絵柄の違いによって一目でわかる様にしたい。これがコミックならではの表現で描く今作での挑戦です。そのため、主人公のキャラクターデザインはとても重要でした。原案者のイメージに合う方を探すのがとても大変でした。幸い、灰羽衷さんという非常に独創的な世界観と、魅力的なキャラを描いている方に担当していただくことになり、この作品のストーリーにピッタリなデザインに仕上げていただきました。主人公に限らず、今作の悪者軍団は全員個性的なキャラクターになっています。それは物語や設定のお話だけではなく、絵の表現として全く異質なものになっています。悪の軍団が自分の絵柄(価値観)に世界を染めると、カワイイポップ☆キラピュアがそれを再び綺麗な世界に直していく。無秩序な批判と無慈悲なアンサーがここに表れていますね。それぞれ描いているイラストレーターが違う、色々な絵柄の敵が出てくるのも面白さの1つです。原案者による悪役のイメージ案/それぞれ違ったモチーフになっているこれは複数人数で作るコミックだから出来ることで、複数人数で作るから意味のあることでもあります。それぞれの全く異なる価値観を、全く異なる絵柄のキャラクターで表現する。それが出来たらまるで、絶対に交わらないような違うアニメのキャラクターが1つのコマの中に居るような、誰も見たこともないようなコミックが完成すると思います!まとめとお願いここまで読んでいただきありがとうございました!今回は「カワイイポップ☆キラピュア」のストーリーやキャラクターについて解説してきました。いかがだったでしょうか。僕個人、そんなに明るい学生生活を送ってきたわけではない自覚があるので、ノエルには感情移入してしまいます。可愛いもの好きの人も、そうでない人も、一緒に楽しんで読める作品になる予定です。ぜひ応援いただけたら嬉しいです。クラウドファンディング挑戦中脚本、背景美術、人物作画、着色、写植(セリフや効果音)などなど、コミック作りには色々な分野のプロが関わってます。そうなると、どんなに頑張っても大きな予算が必要です……。そのため、このコミックの制作を目指すクラウドファンディングに挑戦中です!▼『カワイイポップ☆キラピュア』への応援・ご支援はこちらから!https://camp-fire.jp/projects/895649/backers/new現在ご支援していただいてる方、本当にありがとうございます!日々支援と応援コメントが届いていて、すごく励みになってます!赤字にならないギリギリの目標設定にしてます。なので、今回はAll-or-Nothing方式で目標金額に届かなかった場合は、集まった支援金は返金されて、作品は作られない形での挑戦です。ぜひ皆さんのご支援・応援をお願いします!!「この先どうなるの?」「このキャラが気になる!」と思ってくださった方は、ぜひ公式アカウントのフォローをお願いします。制作の最新状況や、まだ公開していない試作ページなども、これからどんどんお届けしていく予定です。最後までお読みいただきありがとうございました!前回の記事https://note.com/dragtiga_comic/n/n966b5bb79620






