注目のリターン
一般社団法人つくろい東京ファンド事務局長の大澤優真です。
つくろい東京ファンドは、2014年の設立以来、「住まいは基本的な人権であり、最優先に保障されるべきものである」という「ハウジングファースト」の理念に基づき、公的なセーフティネットの隙間からこぼれ落ちた生活困窮者への住宅支援に力を入れてきました。
年齢、ジェンダー、国籍など様々な立場の人から、日々、「家を失いそうです」「家がなくなって外にいます」「寝るところも食べ物もありません」といったSOSを受けています。
①持病で働けなくなり路上生活をしていた70代男性

②フードデリバリーの仕事で大怪我をしたネットカフェ生活の20代男性

③DVで住まいを失い逃れてきたが公的支援を得られなかった女性

④命からがら逃げてきた先でホームレス状態になる難民申請者・妊婦・子ども
昨今では、物価高の影響で、今までよりもさらに多くの人たちが生活に困っている状況を支援の現場で感じています。実際に、都内の炊き出し・食料配布には、数百人の人が並んでいます。これはコロナ前の何倍もの人数で、想像していなかった状況です。
わたしたちは、そうした生活に困窮し、住居に困っている人に以下の住居支援を行ってきました。
①住居・生活に困っている人を支援に繋ぐアウトリーチ活動
②ホームレス状態から脱却するための個室シェルター・居住支援
③ホームレス化を防ぐための家賃支援
また、住居支援以外にも、生活困窮者への食料支援、ホームレス経験者の居場所と仕事をつくる事業「カフェ潮の路」、大学と連携して行っている難民申請者のための日本語教室、オンライン上で生活保護申請ができる「フミダン」等のITを活用した緊急支援活動、生活保護の扶養照会問題や難民保護などの制度改善に向けた国や自治体への働きかけ(ソーシャルアクション)なども行ってきました。
わたしたちは、公的なセーフティネットの隙間からこぼれ落ちた様々な背景の生活困窮者への住宅支援を行ってきました。多くの人がホームレス状態から脱却し、また、ホームレス化することを防いできました。
しかし、昨今の物価高で支援ニーズは今まで以上に高まり続けています。その一方で、資金難に直面し、支援継続が困難になってきています。
資金が枯渇し支援団体が無くなっていくのはしょうがないことかもしれません。しかし、公的なセーフティネットの隙間からこぼれ落ちる人たちが多く存在する中で、こぼれ落ちる人たちを支えてきた支援団体が無くなるということは、その人たちの生活や健康、場合によっては命の危機を意味します。
ホームレス状態からの脱却、ホームレス化を防ぐための継続支援が必要です。

しかし、必要なのは継続支援だけではありません。
派遣や日雇い、スポットワーク等で働く不安定就労者から、低収入だけれども生活保護基準額を超えていて利用できず、結果として家賃滞納が重なりホームレスになってしまうという相談をよく受けます。これらの人たちも制度の狭間で苦しんでいます。
そこで、公的支援を利用できない外国籍者に行ってきた家賃支援を、ホームレス化の危機にある不安定就労者にも拡充します。
また、近年、日本各地で「災害」とも言えるような異常な暑さが続いていますが、エアコンがなく熱中症で倒れてしまう、あるいは倒れそうだという相談も受けてきました。
生活保護制度では一定程度の条件を満たせばエアコン設置費用の支給が認められていますが、つけていたエアコンが故障した場合等は支給が認められておらず、制度の穴となっています。
そこで、こうした「エネルギー貧困」対策として、制度の拡充を求めるとともに、生命維持装置のひとつとなっているエアコンの設置費用の一部を支援します。

資金の使いみち
●シェルターの維持費:90万円
●家賃支援費:100万(5万×20世帯)
●エアコン/暖房関連支援費:60万円(10万×6世帯)
●医療相談会の運営費補助:50万円
スケジュール
2025年末年始 TENOHASIが主催する池袋での炊き出し相談会で医療相談会の実施
2026年2月 クラウドファンディング終了
2026年6月 夏期に向けてエアコンのニーズなどのヒアリング
2026年8月 リターンに記載の活動報告書のご送付
2026年10月 冬期に向けてエアコンのニーズなどのヒアリング
2026年11月末ごろ 活動報告会の開催
家賃支援については、当団体で行なっている既存の相談・支援のなかで随時実施してまいります。
いま、私たちの目の前には、住居を失いかけている人、すでに失いホームレス生活をする人が多くいます。
そうした人たちの住まいと健康を支えるとともに、そのようなことがわたしたちの目の前で起きていることを知ってもらいたい。
すべての人にとってより良い社会にしていくための「つくろい仕事」へのお力添えをどうぞよろしくお願いいたします。
最新の活動報告
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食料支援を行いました
2025/12/26 19:3012月16日火曜、毎月1回実施している、難民申請者や仮放免状態にある人など困窮する外国籍の方への食料支援を行いました。今回は56世帯の方に米や野菜などの食品を送りました。また、クリスマスと年末ということで、ふだんより多めに送ることもできました。米や野菜など食品をご寄付くださった皆さま、ボランティアの皆さま、本当にありがとうございました。この場を借りて感謝申し上げます。困窮する妊婦の方からの相談がちょうどあったところでしたが、無事に食料を送ることができました。お子さんが喜んでいる写真とともに感謝のメールをいただきました。自活するための就労を認められず、公的支援も得ることができない、難民申請者や仮放免状態にある方の中には、明日の食べ物を気にしながら生活せざるを得ない人びとがいます。(大澤) もっと見る
支援総額100万円超えの御礼/夜回り
2025/12/26 09:30【支援総額が100万円を超えました】つくろい東京ファンドのクラウドファンディングへの支援総額が100万円を超え、12月25日22時時点で1,137,500円になりました!みなさまのご協力に感謝申し上げます。引き続き、拡散にご協力いただくなど、応援していただければ幸いです。【中野で夜回りをしました】12月22日(月)の夜、中野で夜回りを行いました。中野区での夜回りは毎月1回行っています。食べ物や支援情報が書かれている書類などを持参し、出会った方とご相談。必要な方には個室シェルターをご案内したり、行政手続きや通院支援、地域での生活の居住支援なども行っています。今回は12月ということで、寒いなかでの夜回りでした。お会いできた人はいつもより少なかったのですが、凍えている方もいらっしゃいました。まだまだ寒い日は続きます。(大澤) もっと見る
クリスマスパーティーを行いました
2025/12/25 21:5812月23日、つくろい東京ファンドのクリスマスパーティーを行いました。毎年この時期に開催。シェルターや地域で生活されている方がご参加されます。今回は約40人、0歳~70代、7つの国籍の方々がご参加でした。ご参加・ご協力いただいた皆さま、大変ありがとうございました。シチューやパスタ、ガーナのシェフお手製の「ガーナの丸ごとチキントマトシチュー」、差し入れしていただいた果物やケーキ。沢山の食べ物と一緒にワイワイガヤガヤしました。子どもたちは会場の廊下を走り回っていました。どんな遊びかわかりませんが、楽しいことは伝わってきました。今回は、つくろい東京ファンドのスタッフかつシンガーの村田さんがクリスマスの歌を歌ってくれました。からだを揺らしながら聴いていました。この時期、世間は賑やかになります。もしかしたら一人でいると寂しい気持ちになる人もいるかもしれません。世間が賑やかな時こそ、忙しく、ワイワイします。次は、年越しそばです。(大澤) もっと見る













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