
2025年5月26日
ごみ箱に入っていた猫さん、名前は「しろろん」になりました。
問診票を書いた時に、毛色の欄と間違えて、「しろ」と書いてしまい…
保護活動の大先輩の愛猫さんのお名前を一部借りて「ろん」と付け加え「しろろん」になりました。
ほんのすこーしだけ、目つきが穏やかになった気がしませんか?
そんな気がするのは私だけかな…
窓際のラックの上がお気に入りで、そこに毛布を敷いています。
生きる気力が本当に感じられなくて、もう厳しいと思っていたのですが、主治医の先生の適切な医療のお陰で、だいぶ持ち直してきました。
本当に枯れかけてただただ生きているだけの状態から、少しだけ生きる力を感じられるようになりました。
通院を続けていますが、点滴の時はもう、大抵抗で七転八倒しています。
今まで無抵抗・無反応だったので、少しは元気になったのでしょうか。
相変わらず全然食べてくれませんが、先生がしろろんの顔を見て「だいぶ顔つき良くなりましたね!」と。
食べていないので体重はまた減っていましたが、たしかに顔つきは明るくなってきたのです。
食べていないとは思えないくらい。
昨日から、ヒルズのa/d缶とロイヤルカナンの退院サポートを強制給餌であげています。
昨日はとんでもない抵抗で、口に入れたものは全てヨダレと共に吐き出さないと気が済まないという感じでした。
お陰で私の手にもいくつか穴が空きました。
今日は爪切りして再挑戦。
なんと吐き出したのは5cc程度で、残りの20cc程は全て吐き出さずに自力で飲み込みました。
すごいよしろろん!
お利口さん!
よく頑張った!えらいよ!
褒めて抱き締めると、白濁して見えない目で一生懸命、私の顔を見ようとしていました。
ずっと伏せていた姿勢も、ゴロンとひっくり返って寝るようになりました。
少しは安心出来る環境だと思ってくれているのかな…
まずは自採(自力で食べること)が出来るようになるまで、全力でサポートします。
2025年5月28日
しろろんが、しろろんが自力でご飯を食べました(大泣き)
もう、私は、嫌がるしろろんに強制給餌をしながら、あと少し頑張ろう、生きるんだよ、頑張ろう、と声をかけながら、正直こんなことして、しろろんのためになってるのかなと思いました。
強制給餌の準備をする度に身構えて固まるしろろんを見て、目が見えなくてもしろろんにとって怖い音がしているんだと…
強制給餌が終わってから震えるしろろんを抱き締めて、ごめんね、ごめんね、ごめんなさい、本当にありがとう、頑張ってくれてありがとうと声をかけて、もうこんなことしなくてもこの子の好きなようにさせたらいいんじゃないかと、心折れそうになっていました。
さっき強制給餌の前に、カルカンパウチと銀のスプーンのパウチをみんなに配っていました。
そしたらラックの上にいたしろろんが、今まで自分からご飯タイムに参加したことがないしろろんが、にゃあにゃあと可愛い声で鳴いて、こちらに来ようとしました。
もしかしたら食べてくれるのかもしれないと思い、気が変わる前にと急いでカルカンパウチと銀のスプーンのパウチをお皿に入れたら、目が見えないのにお皿の元へ走って来ました。
それで、あっという間に4袋、たいらげてしまいました。
食べ終わってから、ありがとう、ありがとうとしろろんに言って泣きながら撫でました。
不思議そうな顔をして、見えない目でじーっとこちらを見ていました。
それから私の膝に、スリーッと頭をこすりつけました。
しろろん、ありがとう。
こんな状態になるまで生きていてくれて、ありがとう。
また生きようと思ってくれて、本当にありがとう。
思えば我が家に来て初めて隔離部屋で食べたのが、カルカンパウチと銀のスプーンのパウチでした。
覚えていてくれたのかもしれません。



