
今月1日に帰国してから少し時間が空いてしまいましたが、2週間のサンフランシスコ出張を通して、現地で気づいたことや感じたことをお話ししております。
前回は、愛犬家コミュニティの皆さまから伺ったお話と所感をお伝えしました。本来であれば今回は、「②動物園の飼料担当者」と「③野生動物保護施設の教育担当者」から伺ったお話と学びを共有する予定でしたが、その前にお伝えしておくべきことがあると気づきました。
それは、なぜ私がこれほどまでに「Hello!OHANA」の海外進出を熱心に目指しているのか、についてです。
よく知人やアドバイザーの方々から、「まずは日本で事業を軌道に乗せてから海外に挑戦するのが順序ではないか?」というご指摘をいただくことがあります。
確かにおっしゃる通りではあるのですが、この決断に至るまでには、次のような経緯がありました。
2023年10月10日に「Hello!OHANA」のサービスが始まってから、おかげさまで約2年半が経ちました。
この間、多くの応援団の皆さまに私たちの活動を知っていただく機会に恵まれ、これまでに約600頭の動物たちへ、5トンを超える農産品やお魚をお届けすることができました。
しかしその一方で、ずっと抱え続けている一つの大きな課題がありました。それは、「協力してくださる動物園や水族館がなかなか増えない。。。」ということです。
理由を伺うと、食事動画の撮影が現場の負担になってしまうことや、餌代は年間の予算としてあらかじめ組み込まれているケースがほとんどで、私たちから農産品が届くと余剰分としての取り扱いが難しい、といったご意見を多くいただきます。
私たちとしても、これはボランティア活動ではないため、食事動画の撮影なしでお届けすることは現実的に難しいのが実情です。
かといって、農産品ではなくお金のシェアという形を取ると、寄付文化がまだ十分に定着していない日本においては、動物たちを支援するハードルがさらに上がってしまうのではないかという懸念もありました。
全国各地の施設さんへ繰り返しご連絡を差し上げてきましたが、なかなか手応えを感じられず、(もしかして必要とされていないのかも…)と落ち込むこともありました。
しかし、落ち込んでいても前には進めません。「環境や対象を変えてみてはどうだろう?」と考えを切り替えました。
その大きなきっかけとなったのが、今回の「日台友情プロジェクト」です。
これまでもマレーシアのBSBCC JapanさんやシエラレオネのTACUGAMAさんとご一緒させていただきましたが、その際は日本人の担当者さまが間に入ってくださっており、海外の協力先と直接やり取りをした経験はありませんでした。
今回のプロジェクトでは、私は中国語ができず、野湾野生動物保育協会の担当者さまも日本語を話されないため、Geminiを使いながら中国語と日本語でやり取りしたり、オンラインミーティングに通訳さんに同席いただいたりして進めてきました。
担当者さまにとっては非常に手のかかるコミュニケーションであり、前例のない初めての挑戦であったにもかかわらず、いつも丁寧かつマメにご対応いただき、私自身、その姿勢に随分と救われました。
そして、大きな気づきがありました。それは、「なぜ、私たちにこれほど親切に協力してくださるのですか?」と質問した時のことです。
担当者さまの答えは、「日本の皆さんに私たちの活動を応援してもらえたら嬉しいし、台湾の人たちにも、自分たちの活動をより知ってもらう機会になると思ったからです」というものでした。
その言葉を聞いて、「Hello!OHANA」が持つ価値の本質に気づきました。日本の施設さんにとって食事動画の撮影は負担になることがあっても、海外の施設さんにとっては日本への発信機会として前向きに捉えてもらえる。
これは、私たちが日本国内で抱えていた課題が、海外では価値に変わるという可能性ではないかと思いました。
日本の応援団の皆さまに活動を知ってもらえる機会が生まれること自体に、大きな価値があるのだということです。
これを機に、私たちは海外へ挑戦し、世界中の動物たちを応援できるプラットフォームへと進化させていこうと強く決意しました。
もちろん日本での活動も、これまで以上に精力的に進め、動物たちへ農産品をプレゼントする文化を少しずつ広げてまいります。
同時に、応援団の皆さまがエールを贈れる協力先を増やし、サービスとして拡大していくことも必要不可欠です。その実現のために、現在、台湾とアメリカへの展開に本腰を入れて取り組んでいます。
以上のような経緯や心境の変化を経て、今があります。
国際情勢も非常に不安定な時期ではありますが、私たちの活動をお伝えし、協力してくださる先を見つけていくことはできるはずです。これからも、自分たちにできることに常に全力で取り組んでまいります。
とりとめのない文章になってしまったかもしれませんが、最後までお読みいただき、本当にありがとうございました!





