
本日は、現在進行中のテーブルや時計の制作とは少し視点を変えて、「ケヤキの命を、余すことなく使い切る」ための新しい試作レポートをお届けします。
まずは、こちらの写真をご覧ください。

驚かないでください。実はこの優しいピンク色、定禅寺通のケヤキの「樹皮(皮)」**で染めた色なんです。
捨てられるはずだった「皮」から生まれた色
今回のプロジェクトでは、伐採されたケヤキを製材して時計やテーブルに加工していますが、その過程でどうしてもゴツゴツとした「樹皮」の部分が出ます。
通常なら捨てられてしまうこの樹皮。
「90年も街を守ってくれた木の皮を、ただ捨てるのはもったいない」
そんな想いで、活用しています。

この無骨な樹皮をグツグツと煮出すと……ビーカーの中は、こんなに綺麗な琥珀色の液体になりました。

この染料を使ってストールを染めてみたところ、透き通るような美しい色が生まれました。

ゴツゴツした幹の中に、こんなに繊細な色が眠っていたなんて。まるで、ケヤキが隠し持っていた「春」を見つけたような気分です。
肌馴染みが良く、見ているだけで心が温かくなる色になりました。
ケヤキ・グレー

そしてこちらは、媒染(色の定着液)を変えて染めたもの。同じ樹皮から、こんなにシックで落ち着いたグレーも生まれます。
定禅寺通の石畳や、冬の景色を思わせる上品な色合いです。
命を最後まで大切に


木材は、時計やテーブルとして「時を刻む」ものに。そして樹皮は、優しく肌を包む「色」に。
定禅寺通のケヤキの命を、最後の最後まで大切に生かし切りたい。今回の試作で、その想いがまた一つ形になりました。
プロジェクトも残り期間が少なくなってきましたが、
「一枚板テーブルを仙台へ寄贈する」というネクストゴール達成に向けて、最後まで駆け抜けます。
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