

私たちの教室にやって来る子どもたちは、とても多才です。
漢字は読み書きできるけれどアルファベットは極端に苦手だという子。
その両方が苦手だけれど、「数学」では図抜けた才能を示す子。
しかし、そういった子どもたちが、学校で苦手な計算問題ばかりを練習させられるうちに、すっかり「算数嫌い」になってしまっていることもあります。
「式が書ければ苦労しませんよ」
図形の面積を求める問題で、正解だけを解答用紙に書いて、カンニングを疑われた子がいました。普通なら順を追って計算式を立てなければ答えは出せない難問ですが、彼はこう言いました。
「いきなり答えが浮かんできた」
「筆算はしないの?」と聞くと、書くことが苦手な彼は「そんなことしたら、間違いますよ」と答えます。さらに「せめて式ぐらい書いたら?」と続けると、彼はこう返してきました。
「式がわかれば苦労しませんよ。みんなはどうやって式を立てるんですか?」
数学者ポアンカレと、教室の教え子たち
フランスの大数学者アンリ・ポアンカレも、似たような創造的思考のプロセスを語っています。
ある会議で、大学の先生に「うちには九九は苦手だけど数学は好きな子がいます」と話すと、こんな答えが返ってきました。 「素晴らしい! ぜひ、うちの大学に来るよう勧めてください。数学者の中には、九九を暗んじるのが苦手な人は多いんですよ」

こちらの青年は、ライズ学園 OB の康寧堂さん。 私たちの教室からは、得意を生かして高校や大学、大学院へと進んで行く子もたくさんいますが、彼は英語を学ぶうちに日本古典や漢文に目覚め、中国語を独学。自分なりの生き方を求めて、現在は漢詩の創作などに取り組んでいます。今回のクラウドファンディングでは、リターンとして作品を提供してくれました。

【子どもたちからの“ありがとう”セット】 オリジナルの絵はがきから
そしてこちらの作品は、現在在籍中の生徒によるもの。 ライズ学園には、芸術面できらめきを見せる子が多く、芸術系大学へ進む子も少なくありません。彼女は「ライズぷらす」で公開中の「英語の絵本」でも、その才能をいかんなく発揮してくれています。
「英語が苦手」な私が、英語教材を作る理由
私は英語教師です。けれど、私自身が大学受験で英語に失敗しています。 幼い頃から「言語」への関心は強く、今も言語学が大好きですが、正直に告白すれば「英語」にはいまだに苦手意識があります。
「そんな人が英語の教材を作っているのか!?」と思われるかもしれません。
けれど、「苦手意識」が抜けきらない私だからこそ、開発できる教材があると信じています。
本来、英語は選択教科であってもいいし、翻訳ソフトが進化した今、履修しないという選択肢があってもいいとさえ思います。けれど、LD を「Learning Disabilities:学習障害」ではなく「Learning Differences:学び方の違い」と捉える向きがあるように、一人ひとりに合った方法とペースで学べる環境をそっと支え、ファシリテートできれば、学校はもっと楽しくなり、不登校などももっと少なくなるに違いありません。
「苦手」を改善し、「得意」で補うために
私たちの教室に来る子たちの多くが訴えるのは「英語への苦手」です。中でも、単語レベルでの読み書きに困難を抱えるケースが目立ちます。
その苦手にどう向き合うか? ひとつは、苦手そのものを改善する工夫をすること。 けれど、それ以上に大切なのは、「得意を生かして苦手を補えるようにすること」です。
私たちは今、「楽習アプリ:英単語ナビ」の開発に取り組んでいます。このアプリには、私たちの教室で長年積み上げてきた「単語力アップ」の工夫が織り込まれています。
私のように、何十年経っても抜け切らないような「苦手意識」を抱え込んでしまう前に。 英語で大きくつまづいて、すべてに自信をなくしてしまうようなことがないようにとの願いを込めた教材です。
このアプリを「無償」で届けたい
経済的な理由で学ぶ機会が失われないよう、このアプリは基本的に無償で公開します。 一部の収益は、不登校や LD の子どもたちの学び支援、そして彼らを支える支援者の研修機会のために全額充てさせていただきます。
子どもたちが「自分の学び方」を見つけ、再び輝き出すために。 クラウドファンディングへのご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。




