
2024年9月にニューヨークで始まったレコーディングは日本に舞台を移して続きました。
この日は、来日中のプロデューサーの Nori Naraoka さんと、モミーFunk!でお馴染みのボーカルMomy さんが、私の自宅まで来てくれて、オリジナル曲のレコーディングでした。
環境も整い、さあ録ろう…というタイミングだったのですがー、

実はまだ歌詞が書けてなかったんです。。。
「あと少しで出そうな気がする、うーーん!」

そう思いながら、気づけば1時間。
お二人にはただ待ってもらうことしかできず、かなり焦っていました。
それでも時間は進むので、
「一旦、仮で歌ってみよう。」
と、思い切ってその場で出てきた言葉だけで即興的に歌ってみたんです。

普段の私なら、絶対に書かない言葉。
違和感ありありで、「これはさすがにナシだよね…」と思っていました。
ところが――
Momyさんと一緒に歌ってみると、あら不思議。
歌詞がこの曲にぴったりとハマっていたんです。
自分では信じられない感覚でしたが、プロデューサーから即OKが出ました!

どうなるかと焦りましたが、とりあえず形になってホッとした、そのタイミングで、
バイオリニストの友人Mipolineから
「今日のレコーディング、調子はどう?」
と連絡が。
聞いてみると、なんと演奏の帰りでバイオリン持ってたまたま近くにいるとのこと。
「ねぇ、今から来れる?」
という流れで、急遽バイオリンで参加してもらうことになりました。

もちろん
・リハーサルなし
・事前に曲を聴いてもらう時間なし
・その場で一発録り
完全に“今この瞬間”の音。
でも、こういう偶然と直感が重なった時ほど、
音楽はちゃんと応えてくれるものだなと、改めて感じました。

この曲は後に、"Oioio"(オイオイオ)というタイトルになりました。
私が半泣きで叫んでて、でも仲間がどんどん増えて、みんなの力で前に進めた、というストーリーにぴったりですよね!
アルバム『Dokkosa』は、
こんなふうに 人と人、タイミング、感覚が重なり合って生まれた作品です。
次回の誕生秘話も、ぜひ楽しみにしていてください。






