
アルバム『Dokkosa』の発売と全国ツアーに向けて温かいご支援ありがとうございます。このプロジェクトも残りあと4日となりました。
今日はアルバムのジャケットの誕生秘話です。
これは音作り以上に悩みに悩んだプロセスでした。
今回のアルバムには、私の波瀾万丈の人生と、そこから見えた「未来への希望」を詰め込んでいて、その想いをどうビジュアルで表現すればいいのか…。何ヶ月も考え続けました。
改めて収録曲の歌詞を見返してみると、共通して浮かび上がってくるキーワードがありました。
それが「川」と「花」。
——流れ続ける時間と、命の尊さ、そして再生。
ですが、「川のそばに花が咲いている絵」ではどうしても足りない。
心に響く“何か”にはまだ届いていない気がしました。
そんな時、ふとひらめいたのが「着物」。
私はよく着物でジャズを歌います。着物は、帯との組み合わせでいくつもの表情を持ちます。
「これなら『川』も『花』も、そして“祈り”や“未来”も、全部込められるかもしれない」と思い、着物のエキスパートの仲間に相談すると――
「なるほど、すぐ用意できますよ!」
そこから驚くほどスムーズに準備が進み、無事に撮影までたどり着くことができました。



しかし、本当のクライマックスはここからです。
入稿期限まで残り1週間。
どうしても「タイトル文字」のデザインが決まらない。
何度試してもしっくりこない…。
その時ふと浮かんだのが、
「着物の上に、書道で『Dokkosa』を書けたら……」
でも、
今すぐ書いてくれる人なんているはずない。
そう思ってダメ元で再度仲間に相談すると――
「今日か明日には書ける人、いますよ!」
奇跡のようなご縁。
翌日には書のドラフトが届き、
見た瞬間、胸がぶるっと震えました。

「あ、これだ。」
こうして無事、締切ギリギリで入稿完了。
たくさんの人の温かい力とご縁に支えられて、『Dokkosa』の世界観がようやく一枚に結実しました。

このアルバムが、誰かの心にそっと寄り添う一枚になりますように。
ぜひジャケットにも想いを感じていただけたら嬉しいです。






