
一昨年の秋に展示をさせていただいてから、上大岡駅直結の京急百貨店さんとのご縁が深くなりました。
2017年にも「Kボーヤ」というキャラクターをお店の中に出没させて探しまわってもらうイベントをさせていただいたこともありましたが、その時の展示を覚えてくださった方が粘り強く、ちょっとずつアートの展示を増やしながら、社内で企画を通してくださったようです。
アートによるまちづくりが行われている初黄・日ノ出町地区は、京急黄金町駅と日ノ出町駅の高架下周辺にに広がっており、京急電鉄さんとの関わりも深い場所です。
そこで、同じ沿線にある上大岡駅直結の京急百貨店さんとのコラボ企画が近年盛んになてきました。
2008年から黄金町のアートディレクターをしてきた山野真悟さんからの提案で、この1Fから3Fまでの長いエスカレーターで何か考えるように言われ、実行したのが評判になり、今では季節ごとの入れ替えで常設展示になりました。

私が活動している寿町や初黄・日ノ出町地区でも上大岡駅の利用者が多いようで、お知らせする前から、「見たよ!」と声をかけていただきました。
黄金町のアートディレクターをしていた山野真悟さんは、2025年からは近々引退されるとのことで、ちょっと引き気味で黄金町に関わっていました。
山野真悟さんとは、東京神田にある「美學校」がご縁で、山野さんがキュレーターをしていた2005年の横浜トリエンナーレに一日だけアルバイトに行ったのがきっかけで、そこからずっとプロジェクトに関わらせていただいています。
アーティストとして山野さんのところに営業に行ったのですが、国際美術展の裏方の経験があったことから、そっちの方で抜擢されて、本当に様々なことに関わらせていただきました。
いつになったら、アーティストとしての仕事をくれるんだろう。。と思いながらも、かえって多くのことを学ばせていただいたのではないかと思います。
私と山野さんが初黄・日ノ出町地区で活動するにあたり、座右の銘のようにしてきた美學校の校長だった今泉省彦さんの言葉があります。
赤瀬川原平さんに千円札裁判の件で、「芸術、芸術と言ってないで罪人として裁かれてこい。」というようなことを話したときいています。
「芸術だから」と、言い訳をしたり、言い逃れをしたりせずに、地域の方々と人としてきちんと向き合ってコツコツと自分のやるべきことをやる。
その積み重ねが、初黄・日ノ出町地区のアートによるまちづくりを続けてこられた所以だと思います。
初黄・日ノ出町地区で行ってきたことは、防犯対策やゴミ拾いなど、アート以外のことが多かったかもしれません。
アートだけで町の再生ができるわけない。という気持ちで街に入りながらも、日常の対話ひとつひとつにしても、どこまでアートの可能性が接近できるのか、という実験をし続けてきた日々だったかと思います。
ですから、山野さんが引退した後も、私はその歩みを継続したいと思っていますので、この場所に拠点を置いて、学びの場を作りながら、活動していきたいと思っています。


1月12日(月・祝)まで京急上大岡駅3F改札出てすぐの京急百貨店に、大きな絵馬が展示されていますので、ぜひご覧ください。





