まだ咲くはずだった花が、枝のまま積まれている――その光景から、この物語は始まりました。初めての打ち合わせ。あらかじめ染めていた試作の布。1番染め、2番染め、3番染め。そのやさしい色に、真弓さんは、思わずうっとりと見入っていました。八幡さまの鎮守の森から、試しに椿の枝をいただき、どんな色が出るのか、試してみることに。ゆっきーさんが、「次回は本格的に染め液を抽出するので、また枝をいただきに行きますね」と連絡をすると――「境内の整備で、咲いていた紅梅が伐られてしまって…」「まだ咲くはずだったのに、枝のまま山積みになっていて…とても悲しくて」その言葉に、ゆきえさんは、すぐに応えました。「命、布に繋ぎましょう!」本来なら、役目を終えてしまうはずだった枝。けれどその中には、これから咲こうとしていた“いのち”がありました。防災風呂敷も、椿染めの色を意識してつくられています。そこには、こうした「命をつなぐ想い」が、確かに重なっています。紅梅の枝も、これから芽吹く桜のつぼみも。その一つひとつに宿る命は、かたちを変えながら、めぐっていく。この風呂敷は、ただ“備えるための道具”ではありません。命を想い、つなごうとする人の手から、あなたの手へと渡るものです。どうかこの一枚を、あなたの暮らしの中へ。そして、次の誰かへ。命を、めぐらせていきましょう。この風呂敷を手にすることで、命をつなぐ物語に、あなたも加わります。




