皆様の温かい支援、逆に身が引き締まる思いです。
25年前に相良みどりという威勢の良い映画プロデューサーと「下町ジャングル」という映画の準備をしている最中、私は東京・四谷の交差点で時速70キロの四輪駆動車に生身の身体を跳ねられ、瀕死の重体、半年間の入院生活をしました。
そこから何とか生きながらえて、リハビリをしながら退院した私はその映画の舞台の下町に住もうと決意したのです。
まったく諦めの悪い男です。そしてロケハンしながらシナリオをおそらくこの二十年で20回くらい書き直しています。作品が良くなってるか?って?いえ、もうこの映画のことを考えるのが好きで、それをやめたら交通事故では死ななかった私の命、確実に終わるという感じでした。
ただそれだけのことです。グローバルとは反対に自分の命に向き合っただけです。このキャスト、内容の映画で支援いただく人は、他人の痛みや夢に敏感な人たちだと確信します。そうです、私はまだ夢を見ていました。この映画を撮り完成させることを。最後まで見守ってやってください。
出馬康成



