【マジメな毎日に、ひとさじのパンクを】DIY作家が人生を懸けた小説の増刷を応援!

<40代おっさんの無様なチャレンジ>小説本文はもちろん表紙デザインや版下データまで自分でつくるDIY作家「児玉ロウ」。初のヒット作品『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』の増刷(第2刷)を応援

現在の支援総額

501,490

83%

目標金額は600,000円

支援者数

75

募集終了まで残り

26

【マジメな毎日に、ひとさじのパンクを】DIY作家が人生を懸けた小説の増刷を応援!

現在の支援総額

501,490

83%達成

あと 26

目標金額600,000

支援者数75

<40代おっさんの無様なチャレンジ>小説本文はもちろん表紙デザインや版下データまで自分でつくるDIY作家「児玉ロウ」。初のヒット作品『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』の増刷(第2刷)を応援

【毎日更新】第8回『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』

 だが、おばちゃんは困った顔をして、言ったんだ。

「すみません、グラタンはやってないんですよ」

 驚く俺。「え? やってない?」

「そうなの、ごめんなさいね」

「そんなはずねえよ。俺、ここのグラタンが好きだったんだぜ」

「あら……それじゃ、前はあったのかもしれないわね。でも、今はやっていないの。ごめんなさい」

 おばちゃんは店員らしく丁寧に、けどあくまで頑なにマカロニグラタンなんてもんはねえから他のものを頼め、そういう内容のことを仰った。

 まあ、そういうことも、あるか。三十年前にあったからって、今も残ってるとは限らねえよな。だいたいマカロニグラタンが特別好きってわけでもないんだし、別にいいじゃねえか。

 俺は無言で納得して、急いでメニューをめくり、チキンソテーのセットを頼んだ。隣で涼介が何か言いたげにこっちを見ていたが、無視した。

 それに俺自身、このレストランで自分がグラタンを食っていたというその記憶自体に、自信が持てなくなっていた。

 いや、グラタンだけじゃねえ。なんていうか、この店にまつわる記憶全体がテキトーなんじゃねえかってさ。記憶の中でテーブルは丸くてクロスがかかってたのに実際は四角でクロスはねえし、店員は白シャツに蝶ネクタイだったのにおばちゃん蝶ネクタイなんてしてねえし。

 もちろん三十年前と同じ家具、同じ制服を使ってなきゃいけねえ道理もねえし、むしろ変わってて当たり前なのかもしれねえけど、なんかそういうんじゃなくて、やっぱり俺の記憶の方が間違っているんじゃねえのか、おかしいんじゃねえのかって思ったんだな。

 だけど、そう思ったのは、テーブルクロスが理由じゃねえ。

 さっき窓の外に見つけた、あれのせいだ。

〜第9回に続く〜


--

本日はここまでです。

少しでも続きが気になった方は、ぜひこのプロジェクトの「お気に入り登録」をお願いします。(登録していただくと、更新タイミングで通知が届くようになります)

また、今回のプロジェクトでは、限定青カバー版(100冊限定)やオリジナルステッカー及びバッジ、著者と小説の舞台となったBARで飲む交流枠など、様々なリターンを用意させていただいています。ぜひチェックいただき、ご支援いただけますと幸いです。

それでは、また明日。

児玉ロウ

シェアしてプロジェクトをもっと応援!

新しいアイデアや挑戦を、アプリで見つけるcampfireにアプリが登場しました!
App Storeからダウンロード Google Playで手に入れよう
スマートフォンでQRコードを読み取って、アプリをダウンロード!