
【毎日更新】第14回『LOVE IS [NOT] DEAD.〜おやじパンクス、恋をする〜』
結局状況は何も変わらなかった。俺は親がレストランを予約するのを待つことしかできず、席に座って彼女をじっと見つめることしかできず、彼女が俺の存在に気付いてくれるのを願うことしかできなかった。
そのまま何ヶ月も過ぎていった。
俺はだんだんと、彼女に対する興味を失っていった。
彼女の姿をちょっとしか見れなくても、別に残念でもなくなっていった。
まあ、道理だよな。なんたって人間は、飽きるのが大の得意だ。
だが、物事ってのは自分の気持ちに関係なく、ときには一気に動き出すもんでさ。
ランドセルを背負ってなかったから、中学に上がってからの話だと思う。ああ、そうそう、慣れない詰襟に居心地の悪さを感じてた記憶があるから、中一になりたての頃だったのかな。
学校帰り、俺は一人で家までの道を歩いてた。
俺の住んでた地域はたまたま中学校の数が少なくて、だからそれぞれ校区は結構広くて、いろんな小学校出身のやつが集まってた記憶がある。バスとかを使うほどではなかったけど、片道徒歩三、四十分くらいはかかってた気がする。
通学路に沿ってドブ川みたいのが流れててさ、ヘドロが溜まってて臭かったな。俺はその横の道をトボトボと歩いてた。そうだ、確か夕方だった。空がピンク色でさ。
その時だった。
「ねえ」
後ろから誰かの声が聞こえたんだ。
〜第15回に続く〜
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本日はここまでです。
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それでは、また明日。
児玉ロウ




