自己紹介
はじめまして!

レトロ雑貨「淡竹89」店主の ちえ です♪
約4年前に群馬県桐生市に移住し、長年の夢だったレトロ雑貨のお店を始めました。
おかげさまでお客さまやご近所の方にも見守っていただき、古い着物や食器などの買い取りをさせていただくことも増えてきた矢先…
ひょんなご縁から、一振の短刀を譲っていただくことになりました。
銘もない、錆だらけの刀剣。刀の専門家の方にも見ていただきましたが、金銭的な価値は高くない刀だろうとのことです。
でも私は、なんとかこの刀を研いで当時の姿にして残していきたい!
そしてこのクラウドファンディングをきっかけに、美術的・歴史的価値が高くない、高い値段で売れないような古いものでも、残していく方法や意味があると伝えていきたい!
そんな思いでこのプロジェクトを立ち上げました。
小さなお店のおばちゃん店主の夢を見守っていただけたら嬉しいです♪

刀が天袋から――思いがけない出会い
2025年3下旬。以前からお店のことなどでお世話になっているTさんから、「祖父母の家の片付けをしているので、お店で売れそうなものがあったら引き取ってほしい」と声をかけていただきました。
おうちの片付け中にうかがったその日、Tさんが何気なくこう言ったのです。
「天袋から、こんなのが出てきたんですけど…」
差し出されたのは一振の刀。最初は「おもちゃかな?模造刀かな?」と私も思ったのですが、刀身に磁石がくっつくことなどから、本物(真剣)の可能性が高そうだと思いました。
荷物のうえにちょこんと乗せられていた刀
Tさんは「燃えないゴミに出そうかと思っていた」と笑っていたのですが、私はあわてて「それは違法になっちゃいます!ちょっとだけ調べさせてください!」とお願いしました。
そのとき初めて手にした短刀は、どこか不思議で可愛らしくて、心がキュッと惹かれたのを覚えています。
まずは警察へ。刀剣の登録証がない場合、どうするの?
Tさんに刀剣の登録証を探していただいたのですが、見当たらなかったとのこと。
後日、私がひとりで警察へ相談に行きました。
警察の方から教えていただいたのは、
・刀剣の登録証がない場合でも登録自体がされているのであれば、市町村の文化財保護課に問い合わせると登録証の再発行が可能であること
・記録がまったくない場合、まずは刀剣の「発見届」を提出する必要があること
・発見届の提出の際、家系図などがあれば持っていくと良いこと
・廃棄するつもりなら警察で処分できること
という内容でした。
手続きのことを詳しく伺ったとき、お店で古いものを扱っている者として「やってみたい!刀剣の審査会、行ってみたい!」とワクワクしたのです!
初めて見たときから、上手く理由は説明できないけれど「かわいいな、好きだな」と思った刀。この刀をきっかけに、古物商として新しい経験ができるなら、こんなに楽しみなことはありません!
所有者本人しかできないことが色々と…
しかし、手続きのことを詳しく伺うと、いくつか「刀の所有者本人でないとできない手続き」があることが分かりました。
具体的には
・文化財保護課への問合せ
・発見届の提出
など。
私のやりたいことのためにTさんにお手数をかけてしまうな…とは思ったのですが、思い切って「この刀をきちんと登録して、研いで残していきたい」という気持ちをお伝えしたところ、快く協力してくれることに!
Tさんにも色々とお手数をおかけすることになるのに、「一緒にやりましょう!淡竹さんのチャレンジを応援しますよ」と快諾していただき、本当に感謝です。
その後、Tさんに文化財保護課への問い合わせをしていただいたところ、登録の記録は見つからず、発見届の提出と刀剣の登録が必要とのことが判明しました。
刀剣の発見届を提出!
4月上旬。Tさんと一緒に警察へ向かい、発見届を提出しました。
発見届を出す際の一枚。警察で緊張しました…!
警察では、
・刃渡りをメジャーで測り「短刀ですね」と確認
・家系図を見ながら、家族の歴史や刀の伝わり方などについて質問される
・警察の方がその内容を調書としてまとめ、Tさんが確認
という流れで手続きが進みました。
調書が受理されると、「刀剣登録審査会のお知らせが届きます」と案内されました。
発見届を提出しました、という証の紙をいただきました。これがあれば、(正当な理由があれば)刀を移動できるようになります。
裏面にも大事なことが書いてあります!
いざ、ドキドキの刀剣審査会へ
2025年9月。Tさんのところへ審査会の案内が届きましたがご都合が合わず、委任状を書いていただき私ひとりで参加しました。
会場は前橋にある群馬県庁です!
審査会の会場には、キラキラとした美しい刀を持ち込む方ばかり。「こんなボロボロで無銘の短刀で大丈夫かな…?審査に落ちて廃棄しなさいと言われたらどうしよう…!」と正直不安になりました。
受付のあと番号札をもらい、呼ばれるのを待ちます。「55でゴーゴーだから大丈夫なはず…!」とか思ったり(笑)
そわそわしていると私の順番がきて、いざ審査!
用意されているテーブルの上に刀を置き、担当の方が刀を見ているのをドキドキしながら眺めていました。すると、まず最初にこう言っていただいたのです。
「日本刀の製法で作られた刀ですね。ご希望でしたら、登録が可能ですよ。」
その言葉を聞いた瞬間、胸の奥の緊張がほどけて、心からほっとしました。
その後、
・定規で刃渡りの長さを確認
・銘がないことの確認
・「菖蒲造りでよいでしょう」など、刀の特徴の確認
などの確認が淡々と進んでいきました。
古い毛布を敷いた机の上に刀を置いて色々見ていただきます(撮影許可確認済)
勇気を出して審査の方に「いつ頃の刀でしょうか?」と聞くと、「はっきりしないが、室町時代くらいの可能性がありそう」と教えていただけました。
さらに、恐る恐る「この刀、研ぐ価値はありますか…?」と聞くと、「価値というのは難しいけれど……研いであげてほしいなぁ」と優しく言っていただき、胸が温かくなりました。
なんと言ったらいいのか分かりませんが「あ、この刀、研いでもいいんだ…!」とすごく安心したのです。
審査は10分ほどで無事終了し、登録証の発行手続きへと進みました。
野鍛冶・梅翁さん、そして刀鍛冶・工藤先生とのご縁
刀を研ぐにも、専門家にお願いする必要があります。でも、刀の研ぎってどれくらい費用がかかるの?どなたに依頼できるの?
インターネットで色々調べてみると研ぎ師さんの情報は色々とありましたが、どなたに頼んだらいいのかぜんぜん決められません。
そんなとき、お買い物で訪れた桐生市梅田の「梅田ふるさとセンター」で一枚のパンフレットが目に留まりました。
梅田ふるさとセンターと同じく桐生市梅田で野鍛冶の仕事をされている、梅翁さんという方のパンフレットです。
そのときの梅翁さんのパンフレット!今も大切に持っています。
梅翁さんは、桐生市梅田にある「西方寺」というお寺のお坊さんでもある方。
パンフレットには、包丁や鎌、はさみなどの刃物を研いでらっしゃると書いてありました。
「包丁や鎌を研いでいるなら、刀も研いでもらえるかも…!なんとなく、お坊さんなら優しく話を聞いてくれそう…!」
そう思ってお寺を訪ねると、梅翁さんはとても温かく迎えてくださいました。
いつもニコニコと優しい梅翁さんですが、カメラには緊張するタイプ?すこしお顔が険しいです(笑)
ただ、「刀剣は包丁とは違うから、私では研げないんです」とのこと。
しかし落ち込んだのも束の間、「知り合いに刀の専門家がいるので紹介しますよ」という言葉が。
そこでご紹介いただいたのが、刀鍛冶の工藤先生でした。
工藤先生は、刀の世界でもよく知られた方。前からお名前は存じていたものの「私みたいな素人がこんなボロボロの無銘の刀を持ち込むなんて…!」と、はじめは気が引けていました。
しかし梅翁さんにご紹介いただいたご縁に背中を押していただき、ご連絡をして刀を見ていただくことに。
工藤先生の「将成鍛刀場」へ伺います…!
工藤先生に時間をかけてじっくりと刀を見ていただき、まずは「こんなすごい方に見ていただけているんだ」ということに胸がいっぱいになりました。
そして思い切って、この刀を研ぎたいという気持ちをお伝えしました。すると工藤先生は「うーん」と少し考えたあと、
「美術刀剣として価値が高いものとは言いづらいですね。研いでも、高く売れるようにはならないと思います」
と、率直に話してくださいました。
けれど私は、美術品としての価値が高くない刀だからこそ、この刀を研ぎたい。
その気持ちや、クラウドファンディングを考えていることを正直にお話しし「それでも、なんとかお願いできませんか…?」と伺ったところ、
「そういうことでしたら、協力しますよ」
と、あたたかく言ってくださったのです。
研ぎ師さんはもちろん、その後の保存のための白鞘を作ってくださる鞘師さんまでご紹介いただけることになり、心強いご縁が一気につながっていきました。
このお二人との出会いが、前に進む大きな力になったのです。
その後、Tさんへ「クラウドファンディングをして刀剣を研ぎたいんです!」ということをお伝えしたところ、ご快諾いただき、正式に刀剣の所有者を私へと変更しました。
桐生商工会議所にも応援を頂いて…!
実は、今回の刀の元々の持ち主だったTさんは、桐生商工会議所にお勤めされている方なのです!
もともと淡竹89(私のお店)は商工会議所のお仕事のご縁で T さんに日頃からお世話になっており、そのつながりでご実家の片付けの際にもお声がけいただいたのが、この刀と出会ったきっかけでした。
そして今回、クラウドファンディングをしたいとご相談したところ、桐生商工会議所と CAMPFIRE が連携していることを伺い、さまざま面でご協力いただいております。
私自身、お店を始めるまでは「商工会議所って何をしているところなんだろう?」と思っていましたし、開業後も「こんな小さなお店でも相談していいのかな…?」と不安だったのですが、T さんはどんな小さな悩みにも耳を傾けてくださる、とても心強い存在でした。
今回、刀の件でたくさんお手数をおかけしているのに、商工会議所としてもご協力いただき、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
刀を研いで保存のための白鞘をつくる費用はけっして安くないですが、このくらいの短刀であれば私の貯金からなんとか出せる金額です。
ではなぜ、今回このクラウドファンディングをしているのか。
それは、古いものが好きなひとりの人間として、ひとりでも多くの方に知って欲しい「思い」と「情報」があるからです。
「名刀じゃない」ものでも、未来につなげたい
私はお店をやるにあたり「古物商」の許可を取っていますので、法律上は骨董品を扱うことができます。けれども、私のお店「淡竹89」に並んでいるのは、いわゆる立派な陶磁器や、高級な着物といったものではありません。
昭和の頃のノベルティグラスや、おばあちゃんの家に当たり前のように置いてあったお茶碗。昔の女学生さんが、普段着として気軽に着ていた銘仙の着物。
珍しかったり、素材が特別に良かったりするわけではないけれど、多くの人に「身近な道具」として使われ日々の暮らしの中で大切にされてきたもの。私はそういうものが好きで、このお店を続けています。
淡竹89のガラス食器。珍しいわけでも高級なわけでもない、毎日の「道具」を集めています。
「日常で使われていた道具だったもの」という意味では、刀剣も本来は同じ存在だったはずです。
ただ、刀はその性質上、警察への届け出および登録審査会で「美術品」として認められ登録されなければ所持することができず、手続きをしない場合は廃棄されることになります。
もちろん人を傷つけてしまう可能性のあるものですから、こうした法律があること自体はとても大切で、当然のことだと思っています。
けれどもこの制度の中で、高名な刀工が作った刀や、歴史的に名のある人物が持っていたような刀ではない、いわゆる「名刀ではない刀」は、どうしても残りにくい。
そして、失われていくスピードも、きっと早いのだろうなと感じました。
刀剣の登録料は6,300円。とても高額というわけではありませんが、決して安い金額でもありません。それに加えて、発見届の提出や登録審査会への参加など時間も手間もかかります。
刀剣登録会は基本的に各都道府県の県庁所在地で行われます。行くのも大変…!という方も多いはず。
研いだり、手を入れたりしなくても、「ただ所持するだけ」でこれだけのお金と労力が必要になる。それは、古いものの中でも、刀剣ならではの特別な部分だと思います。
古いものの中でも「日々の暮らしの中で使われていた身近な道具」に心を惹かれてしまう私にとって、今回の刀のように「美術刀剣としての価値が高い」とは言えない刀が静かに消えていってしまうことは、とても寂しく、もったいないことに感じられました。
この気持ちに、どれくらいの方が共感してくださるのかは正直なところ分かりません。
それでも私は、「名刀ではない刀」が失われていくのが寂しい。
すごい武士が持っていたものや、有名な刀工さんが打ったものではない刀。
でもその刀は、歴史に名前は残さなくても懸命に生きた誰かの人生の傍にあったかもしれない。
特別なお役目は果たさなくても、着実に続いていったどこかの家の歴史を見てきたかもしれない。
そんな刀が一本でも多く、未来へ残っていってほしいと思う。
それが、今回このクラウドファンディングを立ち上げようと思った一番のきっかけです。
刀を残す方法をひとりでも多くの方に知って欲しい
もうひとつの理由。それは、刀を残す方法について知って欲しいということです。
今回の刀が見つかったあと、別のお客さまのご実家のお片付けの際にも刀剣が出てきました。
磁石をつけたりして確かめると、やはり本物(真剣)の可能性が高そう。今回の刀より大きく、鞘などの拵(こしらえ)も素人目に見ても豪華だと分かる、立派な刀でした。
お客様も刀剣にご興味ある様子だったので、その日は発見届けや登録審査会のことなどをお伝えして失礼しました。
しかし後日、そのお客様にお会いしたところ「あの刀、警察で廃棄してもらいました」というお話が。
すこし驚いて理由を伺うと「大きい刀だったし、家に泥棒とかが入ってきたときに刀を抜かれたりしたら怖いでしょう?」と。
その方のおっしゃることはその通りなのだけど、それが私は寂しかったのです。
刀本体は廃棄するとしても、鞘や鍔などの拵は残すこともできたのに。
その時の私がもっと刀のことに詳しくて「拵であれば残せますよ」とお伝えすることができていれば、なにか残すこともできたのかもしれない、と。
鍔や鞘などの拵(外装)であれば登録しなくても残しておくことができます。
こんなことを言っている私も、古物商の免許を持ちレトロ雑貨のお店をやっていながら、今回のことがあるまで刀の所持方法や登録について何も知らなかった。
きっと同じように、刀を残す方法をご存じない方はたくさんいらっしゃると思います。
私ひとりの発信は微々たるものですが、ひとりでも多くの方に、刀を残す方法について知ってほしい。
もし同じように「実家を片付けてたら刀が出てきた!どうしよう!」となったとき、気軽に相談できる場所をつくりたい。
そんな思いで、今回のプロジェクトを始めることにしました。
このプロジェクトで実現したいこと
今回のクラウドファンディングでは、この一振の短刀を専門の研師さんに依頼して研ぎ直し、保存のための白鞘などを作成するといった、刀を長く保存していくための費用を募ります。
研ぎが終わったあとは、「名もない刀をどう未来に残していくのか」「実家から刀が見つかったけどどうしたらいいのか分からない」という方が気軽に相談できる場所づくりにもつなげていけたらいいなと思っています。
そしていつか、この短刀に似合う拵(こしらえ:鞘などの外装)の修復・製作へと広げ、桐生のまちの小さな文化活動として続けていけたらと思っています。
そして、刀といえばもちろん、武士の文化や歴史と切っても切り離せない存在。
桐生は全国的に「織物の街」として有名ですが、戦国時代には「桐生氏」という武士がいたり、お隣には武家文化の色濃い足利市があったりと、武士の歴史もある街です。
小さなお店の小さな取り組みではありますが、このプロジェクトが、桐生の織物文化と武士や刀の歴史・文化をつなぐきっかけになれればよいなと考えています。

研磨する予定の刀剣について
今回研磨したい刀剣を改めてご紹介します!

無銘
種別:短刀
長さ:28.1センチメートル
反り:0.9センチメートル
目くぎ穴:1個
錆びてしまっていて刃文など分からないため、正確な作成時期や場所などは現状では不明とのことです。

茎(なかご)部分。工藤先生の解説文にもある鑢目(やすりめ)が確認できます。





刀剣解説文(将成鍛刀場 工藤将成先生)
刀の特徴などについて、刀鍛冶である将成鍛刀場・工藤将成さんに解説を頂きましたので、ぜひご覧ください。

今回は「桐生で見つかった刀」を研いで残していくためのクラウドファンディング。
ですので、リターンも桐生にこだわっています!
さらに「刀剣」という日本のものづくりの技術の極みと、桐生に根付く「ものづくり文化」がつながるきっかけになれば良いなと思い、「桐生&ものづくり」のリターンも考えてみました!
私個人としても、桐生で初めてのお店を開いて、桐生という街にすごくお世話になっているので、桐生へ少しでも恩返しができたらいいなと思っています。
工藤先生や梅翁さんはもちろん、桐生でお店を始めてから色々なご縁でお世話になったたくさんの方にご協力いただけることになりました。本当に感謝です。
私から見ても魅力的なリターンをご用意できたと思いますので、ぜひ見て行ってください!
オリジナル草木染の御刀枕
桐生市で見つかった刀をきっかけに始まるプロジェクトですので、桐生の職人技×刀剣文化の接点として、オリジナルの「御刀枕」を作りたいと思います!
染色では、桐生市本町1丁目にて染色の研究や染・織の体験教室などをされている「天然染色研究所」さんにご協力いただく予定です!
天然染色研究所さんHP:https://shimiiru.localinfo.jp/
縫製をお願いするのは、桐生市を拠点に帽子作家として活躍されているsewingsetさん。
sewin_gsetさんは「縫えるもの」であればどんなものも完璧に縫って形にしてしまうすごい方です!
sewin_gsetさんinstagram:https://www.instagram.com/sewin_gset/
sewin_gsetさんの帽子たち!(sewin_gsetさんinstagramより引用)
生地には正絹の羽二重を使用します。
使用する予定の生地。元々は着物の裏地等に使用するために作られたものです。
梅翁さん製作の文鎮、小刀、そして包丁研ぎ!
桐生市梅田の西方寺住職でもある、野鍛冶の梅翁さん製作の金属製品または包丁研ぎのリターンです。
梅翁さんinstagram:https://www.instagram.com/kajiya_baiou/
梅翁さんが作られている「桐生打刃物」は、群馬県ふるさと伝統工芸品に指定されているすごい技術。梅翁さんは、唯一のその製造者です。
(製造者のおひとりであり、梅翁さんのお師匠さんでもあった小黒定一さんは残念ながら数年前に亡くなられております)
〇桐生打刃物 特徴
「軟鋼にハガネをはりつけ、何度もつちで打ち、鍛え上げながら刃物をつくっていく。これらの高度な技術により製作された打刃物は、手になじみ、使い易く、そのうえ長持ちし、プロの料理人や大工職人などに愛用されている。」
(桐生市HPより引用https://www.city.kiryu.lg.jp/sangyou/1012348/dentou/1002621.html)
そんな桐生に伝わる打刃物の技術をぜひ体感してください!
■ 六角文鎮
梅翁さん製作の文鎮。ころんとしたこぶりなサイズに、ずっしりとした重みが素敵な文鎮です。
六角文鎮は、六角棒を切断・研磨して製造するものです。
鍛造品(鉄を叩いてつくるもの)ではありませんが、研磨などの技術の一端を感じていただけるかと思います。
サイズは、厚み25mm、縦横32mm37mmです。
※手作りのためサイズには多少の誤差が発生する場合がございます
「桐生 梅翁」の刻印がカッコイイ!
■ 切り出し小刀
木工加工やアウトドアなど幅広い用途でお使いいただける切り出し小刀です。
およそのサイズは、全長約180mm、厚み約4.5mm、刃先幅約21mm、手元輪部幅30mmです。
※手作りのためサイズには誤差が発生する場合がございます。
写真はサンプル段階のものですが、シンプルでちょっと武骨なデザインがすでにカッコイイ!
さらに今回、「右利き用」「左利き用」をお選びいただけます。
※リターン購入時に、どちらかお選び下さい
桐生打刃物の切れ味や使い勝手をぜひ体感してください。
■ 包丁研ぎ
梅翁さんによる包丁研ぎです。
お好きな包丁を宛先までお送りいただき、研ぎが終わりましたらご返送いたします。
私も先日、家で使っている包丁を研いでいただいたのですが、ぴっかぴかに!
ジャガイモが「あれっ豆腐?」と思うくらい、ものすごくよく切れるようになりました!
梅翁さんに研いでいただいた我が家の包丁たち!
※ご注意※
・研ぐ包丁は、7寸(21cm)以内の三徳包丁または菜切包丁に限ります。
・研ぎ方はおまかせとなり、研ぎ方についての細かいご注文はお受けできません。
・酷く錆び付いていたり、ヒビが入っているなど、包丁の状態によっては研ぐことができない場合があります。その場合、研ぎをせずに包丁をお返しすることになり、返金等はございません。
・包丁をお送りいただいてから2ヵ月以内にご返送いたします。
・包丁をお送りいただく際は、刃が飛び出ることがないよう紙などでくるんで梱包していただくようお願いいたします。
オリジナルデザインの「桐生城」御城印
お城巡りの”証”として最近人気を集めている御城印。その「桐生城」バージョンです。
なんと今回のプロジェクトのために「群馬御城印プロジェクト」さんが制作してくださる、完全オリジナルデザインのものです!
デザインの詳細については、決まり次第クラウドファンディングページやSNSでお知らせいたします。ぜひ楽しみにお待ちください!
「桐生城」の御城印(通年販売タイプ)は、桐生市観光情報センター「シルクル桐生」のお店で販売されているもの。
「この御城印をリターンにできないかな?」とご相談したところ、シルクル桐生さんから群馬御城印プロジェクトさんをご紹介していただき、「オリジナルの御城印を作りましょう!」とお声がけいただきました。
シルクル桐生さんで販売中の御城印!たくさんの種類があります!
来歴も銘もない刀のためにオリジナルの御城印なんて恐れ多い…!と思ったのですが、せっかく頂いたご縁を大切にしたいと思い、お願いすることにしました。
どんな御城印ができるか、私も楽しみです!
群馬御城印プロジェクトさんは、上州群馬の魅力を発信すべく御城印や武将印などを作成されています。御城印を見かけた方はぜひお手に取ってみてください!
群馬御城印プロジェクトHP:https://gunma-gojyoin.com/
〇桐生観光の拠点にぴったり!「シルクル桐生」さん
シルクル桐生さんは、桐生や周辺地域の物産品やオリジナル商品を販売されているセレクトショップとして営業されているほか、様々なイベントやスポットの情報を発信されています。
桐生観光の拠点にぴったりですので、ぜひ桐生にお越しの際はシルクルさんで情報をゲットしてください!
「桐生城」などの御城印も販売されていますよ♪
お土産品も豊富なシルク桐生さん。かわいいものがたくさんです!
桐生市観光物産協会 シルクル桐生 Instagram:https://www.instagram.com/kiryu_tourism_association/
刀鍛冶・工藤先生による刀剣勉強会
今回のクラウドファンディングでも大変お世話になっている、桐生市を拠点に活動されている刀鍛冶 将成鍛刀場の工藤将成先生による刀剣の勉強会です。
工藤先生instagram:https://www.instagram.com/masashigekudoh/
将成鍛刀場HP:https://masashigesword.com/
勉強会では、研いだあとの短刀を実際にみなさんで見ながら工藤先生のお話を伺う予定です。
本物の刀を見ながら、刀鍛冶である工藤先生のお話をうかがえる、すごい機会です!ぜひご参加ください!
日程:2026年7月12日(日) ※時間未定
会場:桐生市「まちなか交流館」桐生市本町一丁目7番4号を予定
桐生祭りといえばこれ!鉦(かね)のキーホルダー
桐生を象徴するイベント「桐生祭り」において、八木節を演奏する際に使われる楽器チャカポコ(桐生での通称。正式名称は「すりがね」)を、ミニチュアサイズにしたかわいいキーホルダーです!

製作は、桐生市菱町にて金属製品の製作や金属加工の体験工房をされている下山製作所様。
下山製作所の下山社長は、刀鍛冶の工藤先生とも繋がりのある方。
刀剣ではないですが、「金属加工」という意味では刀鍛冶と関わりのある技術です。そんな技術と桐生の魅力たっぷりのキーホルダー!私も持ってます!
下山製作所HP:https://kakouya.shimoyamaseisakusho.com/
下山社長とのお写真♪おいしい焼き芋も販売されているとのことで、今度買いに行きたい!
梅田の味!梅田茶ようかん3個セット
桐生市梅田で栽培されているお茶を使用した「桐生梅田茶ようかん」です。
この羊羹の3個セットをお送りします!持ち運びにちょうどいいコンパクトサイズです!
淡竹89(私のお店)では2025年の春、梅田ふるさとセンターが主催されている「茶摘み体験」に着物で参加するイベントを行いました!
手ぬぐいを被り、着物を着てみんなで茶摘み!
お茶の葉を摘んだあとの加工は、梅田ふるさとセンターさんの施設内で行いました♪
そんなご縁で大変お世話になっている梅田ふるさとセンターさんでも販売されている、梅田茶ようかんをお送りします!
お茶のうま味がしっかり濃く、ちょっと大きめで満足感もある羊羹。お茶菓子にはもちろん、山登りやアウトドアの携行食としてもおすすめです!
梅田ふるさとセンターinstagram:https://www.instagram.com/umedafurusatcenter/
その他のリターンをご紹介
■お礼メッセージ&刀剣デジタルポストカード
メールにて、お礼のメッセージおよび、刀剣の研磨前・研磨後の写真を使用したデジタルポストカード(画像データ)をお送りいたします。
■デジタル図録にお名前掲載+お礼メッセージ&刀剣デジタルポストカード
研磨前と研磨後の刀剣の写真や、今回のクラウドファンディングの内容をまとめたデジタル図録を作成し、デジタル図録内にお名前を掲載させていただきます。
デジタル図録は完成後、一般公開予定です。
■デジタル図録に広告掲載+お礼メッセージ&刀剣デジタルポストカード
研磨前と研磨後の刀剣の写真や、今回のクラウドファンディングの内容をまとめたデジタル図録を作成し、デジタル図録内の約6㎝×約8㎝(予定)の広告枠にお好きな画像やテキストを入稿いただけます。
デジタル図録は完成後、一般公開予定です。
■淡竹89お買い物割引券!感謝の39%OFF!+お礼メッセージ&刀剣デジタルポストカード
このクラウドファンディング発起人であるちえが店主をしております、レトロ雑貨店「淡竹89」実店舗のお買い物にご利用いただける割引券です。
お店には、昭和のグラスやお皿など食器のほか、レトロ雑貨やおもちゃ、着物がございます!
ぜひお店に遊びに来てください♪
割引券はメールにてお送りいたします。
淡竹89 instagram:https://www.instagram.com/89hachikuchie/
※ご注意※
・ご利用は1回のお会計で1度のみご利用いただけます。
・ウランガラス等一部商品は割引対象外となります。詳しくは店頭にてお問合わせください。
・・・
クラウドファンディングのスケジュール
2025年12月20日 クラウドファンディング開始
2026年2月22日 クラウドファンディング終了
2026年3月上旬~6月 研ぎ&白鞘作成
2026年7月~ リターンの発送&実施
この短刀は、私が研がなかったら誰も研がないかもしれない。だからこそ、私が責任をもってきれいにして、次の世代へ渡したいと思うのです。
この一振の刀を未来へつなぐためのクラウドファンディングは、おそらく大きな歴史的価値があることではありません。
ただ、ひとつの「古いもの」が静かに消えていくのを「仕方ない」と見過ごしたくない。古いものを愛するこころを大切にしたい。
そんな気持ちから始まった、小さな個人の挑戦です。
無理のない範囲で、応援していただけたら嬉しいです。どうぞよろしくお願いいたします♪






