
イマジネーションの解説です
本来なら落下し、発芽して未知の地へ向かうはずのマングローブの種子プロパギュール
もしそれが氷に閉じ込められ、時間ごと止まってしまったら──そんな想像から、このイメージは始まった。
熱帯の国ベリーズに寒波や異常気象が続いたら、凍結という現象が起きても不思議ではない。
プロパギュールと呼ばれるマングローブの種子は、海を漂い、親木から離れ、新天地で生きる力を持つ得意な種子だ。気候変動の最前線に立つ次世代のフロントランナーとして研究対象にもなる。
その命が、寒波によって凍りつき未来へ進む可能性を閉ざされる日が来るのかもしれない。この光景から何を読み取るかは、見る人次第だ。
時間を閉じ込めたタイムカプセルとして、希望を見ることもできる。あるいは、生命の気配を失った冷たい未来を想像することもできるだろう。
スタンクリーク に浮かぶマングローブ島という熱帯の場所で、気候変動の行き先を占うような感覚に包まれた体験をもとに、ベリーズ滞在の終盤ビジュアル作品としての最終制作を行った。
太さ3インチの塩ビ管を3本、地上に正三角形を描くように配置し泥炭に立てる。その上に、プロパギュールを封じ込めた氷塊を載せ、ライトアップしてマングローブ林の中で撮影した。
(一連の実験や作業はベリーズ当局Fisheryの許認可を得て、環境破壊に配慮し実施しております)




