
本日までに758,000円のご支援、誠にありがとうございます。
私たちが活動をするなかで、「八戸市のマイルポストは人々の生活にどのような変化をもたらすか?」というご質問をいただきました。
八戸マイルポストは人々の生活に直接関係するものではありませんが、主な以下の5点の生活面に関わり合いを持っています。
1. 90年にならんとする八戸歴史遺構の継承と地域特性
2. クラファンによる地域一体感の醸成
3. 次世代へ引き継ぐ八戸地域での教育と技術伝承
4. みちのく潮風トレイルの観光ビュースポットとして
5. 地域·街づくりと絡み合う八戸マイルポスト
1. 90年にならんとする八戸歴史遺構の継承と地域特性
八戸マイルポストは、青森県の八戸市の太平洋岸に静かに佇んでいる全国的にも珍しい2本の鉄筋コンクリートの柱です。【トップ写真】90年に近い地域の造船業や海運の歴史を物語る生き証人としてのマイルポストは単なる遺構保存の意味合いだけではなく、人々が歩んできた歴史ともつながっています。このプロジェクトは、先月から本格的に外部発信を始めましたが、これまで、テレビ・FMラジオ・各報道機関のホームページ、YouTubeで11件取り上げて頂いており、地域の関心の高さの一つの現れだと思っています。
2. クラウドファンディングによる地域一体感の醸成
八戸マイルポストはこれまでに2011年11日の東北地方太平洋沖地震、最近では昨年12月08日の青森県東方沖地震など幾多の地震に遭遇してきました。漁業、海運といった産業に深く関わってきた八戸、「海から拓けた街、八戸」の象徴としてもこの産業遺構は、保護だけでなく、その価値を理解し、時代や立場を超えて多角的に活用・継承していくことが求められると思います。この保存活動では市民有志が中心となっており、クラウドファンディングなどを通じた支援により、地域住民の連帯感を高め、共通の目標に向かう一体感を生み出すことが期待できます。
3. 次世代へ引き継ぐ八戸地域での教育と技術伝承
青森県で唯一の水産・海洋系高等学校である青森県立八戸水産高等学校では、生徒たちに、「あのポストは、昔の船乗りたちの知恵の結晶だ。一度は実物を見てきなさい。」と教えており、地域にとっては生きた教材ともなっているとのことでした。八戸マイルポストが昭和の最先端技術や産業の発展の具体的な実例として見ることができ、歴史的・技術的な学びとしての機能を果たしています。マイルポストの産業遺構を残す活動は、人々の思いから始まって、産業遺産としての価値、そして、教育的な意義と、どんどんその価値が重層的になっており、「八戸の歴史」と次世代の人々が語れる土壌を作り出していくモニュメントです。
4. みちのく潮風トレイルの観光ビュースポットとして
震災被災後、八戸マイルポストがある地域は、三陸復興国立公園に指定され、歩く道である「みちのく潮風トレイル」が2019年に全線開通しています。八戸マイルポストはこのトレイルの本線ともなっており、景勝地・種差海岸に位置する美しい景色と歴史的背景が合わさり、珍しい景観の観光ビュースポットであり、観光客にとっての魅力となる可能性を秘めています。
5. 地域·街づくりと絡み合う八戸マイルポスト
八戸市が掲げる重点施策の1つとして三陸復興国立公園種差海岸の魅力向上が掲げられており、その具体的な取り組みの中に、「守るべき価値の保存」と言う項目が明記されています。この点に鑑みると、このマイルポストの保存活動は、単なる市民活動ではなく、八戸市が目指す大きな方向性と合致した活動であるとも言えます。八戸の海岸に静かにたたずむ2本の柱が、船の速さを図ると言うかつての役割を終え、今は地域の歴史や人々の思いを込め、そして未来へのビジョンをつなぐと言う新しい役割を担おうとしています。
【トップ写真】▼印の右手前が小舟渡平マイルポスト、左手奥が鮫角マイルポストのツインズ
出典:YouTube:ATV青森テレビ 公式チャンネル【種差海岸「謎の柱」の正体】
港町・八戸の遺構「マイルポスト」を保存へ, https://www.youtube.com/watch?v=qHzEVLkIzys



