KANSAI GIN は、「コンセプトを飲ませるジン」ではありません。ラリー期間中、ソーダで雑に割っても成立する。営業前の一杯、バーテンダー同士で味を見るためのジン。カウンターで「これ、何ですか?」と聞かれたときに、説明したくなる余白がある。そんな 現場側のジン です。今回の KANSAI GIN は、Dashi Dry と Smoked Spice の2本で、ひとつの設計になっています。関西という土地を前提に、俵屋宗達《風神雷神図》へのオマージュを、コンセプトではなく構造として据えました。同じ構図、同じ世界観。ただし、役割は違う。Dashi Dry は、昼の風。料理に寄り添い、日常の中で自然に使われる設計です。Smoked Spice は、夜の火。バーの時間帯に、静かに余韻が残る設計です。派手さではなく、使われること を基準にしています。製造責任者は、関西出身の Tigre(ティグレ)。今回のボトルデザインは、「現場で目立つこと」を最優先に考え、あえてデザイナーである AKITA を“放り込む”形で任せました。棚に並んだとき。カウンターに置かれたとき。説明がなくても、まず視線をつかむこと。理屈より先に、現場で気づかれること。それが、このラベルに課された役割です。ラベルデザインは AKITA による描き下ろし。本作が、AKITAにとって初のボトル作品となります。このジンは、クラウドファンディング限定生産 です。市場での一般販売は行いません。これは商品ではなく、文化の証拠としてのボトル です。




