
【第3章目次】
第3章私たちは何についてケンカをしているのか?
幸せの絶頂から薄氷を踏む思いへ―私たちは何についてケンカをしているのか?
つながりたいというサイン―対立というパズルの重要なピース
2種類のケンカ―解決できるものか、永続的なものか
こじれるケンカの共通要因
八方ふさがり―それは何か? そしてどう抜け出すのか?
八方ふさがりが、関係の終着点を意味するとき
対立にまつわる10の神話 神話も大きな間違いも、もうやめよう―正しくケンカする方法
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第3章を読んであらためて感じたのは、夫婦やカップルのケンカは、表面に見えているテーマそのものをめぐって起きているとは限らない、ということです。
これはコーチングの現場でも繰り返し感じてきたことですが、この章ではそのことがとてもわかりやすく整理されています。
夫婦の対立というと、お金、家事、子育て、義理の親、時間の使い方など、いわゆる「よくあるテーマ」が思い浮かびます。
実際、多くのケンカはそうした話題をきっかけに始まります。
しかし、第3章が丁寧に示しているのは、カップルが本当にぶつかっているのは、その表面の話題そのものとは限らない、ということです。
ピザの箱の置き方、植物の植え方、ワインの選び方。
そうした一見ささいなことの下に、認めてほしい気持ち、不安、価値観の違い、満たされていないニーズ、そして人生における夢が流れていることがある。
第3章は、その構造を具体的な例で見せてくれます。
これは、実際の現場で本当によく起きていることです。
本人たちは目の前の出来事について言い争っているつもりでも、実際にはもっと深いところで傷ついたり、脅かされたりしています。
頑張りを認めてもらえていないと感じているのかもしれない。
自分の大事にしたいものが軽く扱われたと感じているのかもしれない。
あるいは、自分の人生の方向性そのものが否定されたように感じているのかもしれない。第3章は、そうした「対立の下にあるもの」を、読者が見つけられる形で言語化している章だと思いました。
さらに、この章でとても重要なのが、「つながりたいというサイン」の話です。
日常の中の小さな呼びかけへの応答の積み重ねが、ふたりの間の信頼や安心感を育てたり、逆にすり減らしたりするのです。
ケンカの場面だけを切り取っても不十分で、その前の日常がすでに対立の質を決めている。第3章は、そのことをあらためて思い出させてくれます。
また、この章では、ケンカを「解決できるもの」と「永続的なもの」に分けて捉えます。これもゴットマン博士の有名な研究です。
多くの人は、ケンカは解決されるべきであり、解決しないのは関係に問題があるからだと思いがちです。
けれど実際には、対立の多くは永続的なものであり、目指すべきなのは、すべての問題をなくすことではなく、長く付き合うしかない違いをどう扱っていくかです。
そして、ここに「八方ふさがり」の概念も出てきます。
同じケンカを何度も繰り返し、そのたびに嫌な気持ちになり、妥協も理解もできなくなる。どうにもならない状態です。
ここでも、その「対立の中にある夢」に焦点を当てることで八方ふさがりから抜け出すことができることを示唆しています。
さらに第3章は、対立にまつわるさまざまな思い込みも整理していきます。
対立があるなら関係はうまくいっていない、解決できないのは問題だ、どちらかが正しくどちらかが間違っている、といった発想をひとつずつ外しながら、ここから先の「正しくケンカする方法」へと橋を架けていきます。
(個人的には、この思い込みにはまっている人こそ大多数で、これらの観念を外すことこそ急務だと感じました。)
つまりこの章は、問題の正体を見抜くだけでなく、第2部の実践編に入るための土台を整える章でもあります。
第3章は、ケンカの中身を見直す章でした。
私たちは何についてケンカしているのか。
その表面に見えているものの下に何があるのか。
そして、日々のつながりの積み重ねが、なぜ対立の質を決めるのか。
この章は、いよいよ関係性の奥にある本丸に一歩一歩近づいていき、関係性オタクの私はワクワクしてしまいます。
そして、本気で、ふたりに起きていることを紐解き、つながり直すための本だと実感します。
AIにも、第3章を語ってもらいました。
日本語が少し怪しい箇所がありますが、スライドでフォローしていますので、併せてごらんください。
いよいよ残り1日。クラファンも終わりまで秒読みとなってきました。
どうかこの本を必要としている方へ届けるために、この本のことをシェアしていただけたらとても嬉しいです。
最後まで応援よろしくお願いします。



