「正しいケンカの仕方」と聞いて、何を思い浮かべますか?ケンカを避ける方法、うまく収めるコツ――そう想像した方も多いかもしれません。しかし本書が示すのは、対立をなくすことではなく、対立とどう向き合うかという視点です。先行して全文を読んでくださった方から、その意外性と手応えが伝わるご感想をいただきました。------夫婦における「正しいケンカの方法」って題名を聞き想像した本の内容は、「こういう行為をすると相手を傷つけるから、こんな行動は取らない方がよい」というノウハウを教えてくれるだろうでした。ところが最初からのその予想は裏切られ、ビックリしました。なんとケンカには「解決可能なケンカ」と「永遠のケンカ」の2つのタイプがある。私たちの対立のうち、69 パーセントが「慢性的な問題」に分類されるということ。つまり、ケンカを無くすことはできず、「慢性的な問題」でのケンカと付き合い続ける必要がある。ケンカを迎えた際に3つの反応がある。(1)向き合う。(2)背を向ける。(3)反発する。3,000組のカップルの観察結果から安定したカップルは86%向き合っていた。関係性に問題があるカップルは33%が向き合っていた。つまり、夫婦関係を続けたいのであれば「慢性的な問題」でのケンカに向き合い続ける必要がある。ここまで知って、「えーそれは私が知りたいことではない!」と思わず、言いたくなりました。でも、逆に最初からそういうものだと知っていれば、こじらせる必要は無くなる。紹介されているエピソードが生々しくて、読みながら感情移入してしまいます。何より著者のゴッドマン夫妻の例も成る程と感じさせてくれ、「わかる~」と何度もなりました。具体的にどうしたらよいかの手順も、実験済みなためとても説得力がありました。読み終わって感じるのは、こうして全体像を教えてもらうと、如何に思い込みでケンカの泥沼に嵌まってしまうのか?がわかりました。たとえすぐに実践できなくとも、こんな風に対処したら抜け出すことができると知っていれば、困難な状況でも、一筋の光が当たる感じがします。(R.T.さん 50代 会社員)------「ケンカはなくならない」――この事実を知ったとき、多くの人は戸惑い、少しがっかりするかもしれません。けれども、R.T.さんが書いてくださったように、「最初からそういうものだと知っていれば、こじらせる必要は無くなる」のです。本書は、対立を抱えたままでも関係を深めていく方法を、50年の研究に基づいて具体的に示しています。「困難な状況でも、一筋の光が当たる感じがする」――この一冊を、必要とする人へ届けるために。この輪を広げていってくださったら嬉しいです。




