
支援者の皆さま、そしてこのページをご覧くださっている皆さまへ。
今回は、「なぜ、もっと早く耐震工事やメンテナンスをしなかったのか」というご質問について、正直にお答えします。
■ ご指摘は、まったくその通りです
正直に申し上げます。
通常であれば、約100年近く建物を大きな改修もせずに使い続けることは、あり得ません。
本来は、数十年に一度は大きなメンテナンスを行うのが一般的です。
実際、近隣の同じように古い喫茶店のオーナーさんからも、「数十年に一度、必ず数千万円規模のメンテナンスを入れてきた」という話を直接聞いています。
建物を残すということは、本来そういうことです。
■ なぜ、できなかったのか(過去の話)
パリー食堂では、祖父の代において、そうした大規模なメンテナンスは行われてきませんでした。
理由は決して誇れるものではありません。
祖父は、積極的な投資や将来を見据えた修繕をしてこなかった、というのが現実です。
孫である私自身も、
「なぜ今なんだ」「もっと早くにやるべきだったのではないか」
という感情を、正直に抱いています。
■ それでも「今」やる理由
これは、あくまで過去の話です。
私の代になり、パリー食堂を引き継ぐと決めた以上、「この建物をどうするのか」から逃げることはできませんでした。
パリー食堂は、料理だけで成り立っている店ではありません。
この建物、この空間だからこそ意味がある店だと、私は強く感じています。
■ 壊した方が合理的だ、という意見もありました
第一弾クラウドファンディングの準備中、飲食店コンサルタントの方から、こう言われたこともあります。
「そんな建物は壊して、新しいものを建てた方がいい」
「経営者としては、その方が採算が合う」
要するに、費用対効果を考えれば、残さない方が合理的だという助言でした。
■ それでも、私は険しい道を選びました
なぜか。
私は、この空間にこそ、他には代えられない価値があると感じているからです。
この空間でオムライスを食べながら、
「おばあちゃんの味だ」
「40年ぶりにクリームソーダーを飲みました」
「50年ぶりに来ました」
「父を、もう一度ここに連れてきたかった…」
そう言って、涙を流されるお客様の姿を、私は何十回も実際に見てきました。
これは、普通の飲食店では、なかなか体験できない光景です。
■ パリー食堂は、秩父のランドマークです
私個人の感覚ではありますが、パリー食堂は秩父のランドマークだと思っています。
実際に、パリー食堂のためだけに数ヶ月に一度、愛知県から通ってくださるご夫婦もいらっしゃいます。
北海道から足を運んでくださる方もいます。
それは、料理だけで説明できるものではありません。
■ 最後に
「なぜ、もっと早くやらなかったのか」という問いは、とても正しく、重い問いです。
私自身、その問いから逃げるつもりはありません。
だからこそ、私の代で、この問題に決着をつける。
それが、今この挑戦をしている一つの理由です。
これからも、皆さまからいただく疑問には、一つずつ、正直にお答えしていきます。
どうぞ、引き続き見守っていただけましたら幸いです。
パリー食堂 四代目 川邉晃希
TikTokでも詳しく説明しています
https://www.tiktok.com/@parispil6vc



