
クラウドファンディング公開後、多くの温かいご支援とメッセージをいただき、心より御礼申し上げます。
前回の記事では、愛犬がフードを残す理由について嗅覚と食性の観点から触れました。
今回は、近年ペット栄養学でも注目されている「腸と健康の関係」について触れます。
人の健康分野では「腸は第二の脳」という言葉が広く知られるようになりましたが、この概念は愛犬の健康を考える上でも重要になります。
ROKKA BLOOMを製造する上でも、栄養の量だけではなく、愛犬の腸内環境にどのように関わるのかという観点を重視しました。
哺乳類の腸には「腸管神経系(Enteric Nervous System)」と呼ばれる神経ネットワークが存在しています。この神経系は数億個以上の神経細胞から構成され、脳からの指令とは独立して腸の働きを調整できることが知られています。
さらに、腸内には膨大な数の微生物が共生しており、犬の場合でも数百種類以上の細菌が存在するとされています。これらの腸内細菌は食物の分解、短鎖脂肪酸の生成、免疫調節など多くの役割を担っており、腸内環境のバランスが崩れると便の状態だけでなく、皮膚や行動など様々な変化が現れる可能性が指摘されています。
近年では犬の腸内細菌叢(マイクロバイオーム)を解析する研究も進み、腸内環境が健康維持に深く関わることが徐々に明らかになってきています。
ここで重要なのは「何をどれだけ食べるか」だけではなく「腸でどう利用されるか」という視点です。栄養成分の数字だけを見ると同じように見えるフードでも、原材料の構造や加工方法によって消化吸収のプロセスは大きく変わります。
ROKKA BLOOMはこうした腸内環境への影響を意識し、単一の栄養成分ではなく複数の要素が腸内でどのように働くかという視点から設計されています。
愛犬の食事を考えるとき、栄養の量だけでなく腸の働きまで視野に入れることが、より本質的な愛犬に合った食事につながるかもしれません。
もしこの記事が愛犬の食事を考える小さなヒントになれば嬉しく思います。よろしければInstagramなどでこのプロジェクトをシェアしていただけると励みになります。次回は、愛犬の「食いつき」と呼ばれる現象の正体について、お話させてください。



