1. はじめに・ご挨拶
はじめまして!京丹後市地域おこし協力隊の辻󠄀 実久(つじ みく)です。
兵庫県で生まれ、宮崎県で育ち、18歳の時に夫と出会ったことを機に福岡へ移住。結婚後、夫婦で1年間のリゾート派遣を経て、2024年3月にここ京丹後市へやってきました。
2025年には第一子を出産し、現在は夫と愛娘と共に、豊かな自然に囲まれた暮らしを楽しんでいます。
夫は「京丹後地域づくり協同組合」の職員として、私は「地域おこし協力隊」として、これまでの人生にはなかった「自然と深くつながる面白い働き方」を家族揃って実践中です。

2. 私が京丹後で見つけた「理想の暮らし」
夫婦でリゾート派遣をしながら、自分たちの生き方を模索していた時期がありました。悩み抜いた末に辿り着いた答えは、「自然に近い暮らし」をすること。
そんな時、運命的に出会ったのが京丹後市の地域おこし協力隊の募集ページでした。
「農業&狩猟など、自然と深くつながる暮らしを……」
この言葉に強く引き寄せられ、実際に京丹後へ足を運んだ瞬間、心が決まりました。雄大な山と海、心地よい丹後弁、そして地域のあたたかさ。五感で触れたそのすべてがどこか懐かしく、夫婦ふたりで「ここだ!」と直感したのを今でも鮮明に覚えています。

3. 京丹後市:自然の「上流」が育む、美食と長寿の街
京都府の最北端、人口約5万人の京丹後市。ここは、ユネスコ世界ジオパークにも認定されたダイナミックな地形と、豊かな山々に囲まれた場所です。
澄み切った水が山から大地を通り、海へと繋がっていく。この「上流」から始まる自然の循環の中に、私たちが求める理想の暮らしのあり方を、少しずつ見出していけるのではないかと感じています。
京丹後フォトライブラリーより
この街が何より誇らしいのは、人々の健やかさです。 100歳以上の方が全国平均の約3倍(※)にものぼる長寿の街。その背景には、厳しい自然環境が育む「豊かな食材」と、それらを慈しみ活かす「伝統的な食文化」があります。そして、そこで培われた先人たちの知恵は、今も大切に受け継がれています。
こうした京丹後の「食」の奥深さは、美食都市アワードの受賞や、世界が注目するガストロノミー(美食学)の拠点としても結実しています。
(※京丹後市公表資料より)
4. 活動地域:三つの資源が息づく「吉野地区」
私が活動を共にする京丹後市弥栄町の「吉野地区(芋野・吉澤・堤)」。そこには、土地が長い年月をかけて育んできた三つの大切な宝があります。
歴史: 平城京へ赤米(古代米)を献上してきた誇り。
風景: 先人から受け継いだ小原山の桜や美しい里山。
つながり: 地域サロンや体操に集い、共に笑い助け合う温かなコミュニティ。
人口約900人のこの地で、新コミュニティ組織「いやさか吉野地域づくり協議会」の皆さんと過ごす中で、私は「地域を愛し、その資源を未来へつなごうとする住民の皆さんの想い」に深く触れました。

移住してきた私たちを家族のように温かく迎え、数えきれないほどの優しさをくれた吉野の方々、そして京丹後で出会ったすべての皆さん。日々この温かなつながりの中に生かされていると実感する中で、
「受け取った優しさのバトンを、どうすれば次へ繋いでいけるだろうか」という想いが生まれました。
その答えは、私たちが心底魅了されたこの地の価値を、より多くの人に知っていただくことだと確信しました。
お腹と心が満たされたとき、人は自然と笑顔になります。
私たちは、そんな笑顔の循環を「食」のストーリーに乗せて届けたい。大好きな食を通して繋がるご縁と、誰もが帰ってこられる居場所。 そんな「食の交流拠点」としてのレストランを、いま、ここから皆さんと共に創り上げます。
5. 食の交流拠点「跡理(あとり)」始動
しかし、この豊かな日常の裏側には、日本全国の農村が直面する「獣害」という厳しい現実があります。ここ京丹後市でも被害額は年間約3,142万円(※)にのぼり、日本の多くの地域が抱える共通の課題となっています。
私たちは、ただ追い払うだけの対策ではなく、この野生鳥獣を新たな「資源」へと変える循環型の6次産業に挑戦したいと考えています。
移住者の視点で地域の恵みを再発見し、お腹を満たすだけでなく、その背景にある命の物語までを届ける。それこそが、私たちがこの場所で「食」を掲げる真の意味なのです。
(※京丹後市「令和4年度 野生鳥獣による農作物被害状況について」)

この「課題×資源」という挑戦を通じて、 「育てる・獲る・調理する・届ける」という一連のストーリーを体感できる場所を創ります。
歴史を繋ぐ: 吉野の宝である「古代米」を絶やさず次世代へ手渡す。
命を敬う: 「獣害」を山の恵みである「益獣」と捉え直し、全国から届くジビエを通じて命の価値を伝える。
魅力を届ける: 伝統食や田舎ごはんをベースにした「おばんざい」を通して、この土地の豊かな暮らしを発信する。
「跡理」で食事を楽しみ、この地の物語に触れること。それは単なる外食ではなく、日本が抱える課題解決と、資源活用への参画でもあります。
跡理に足を運んでいただくことが、新たな食の循環を支える力となります。
6. 跡理をオープンさせる場所

京丹後・弥栄(やさか)の地に佇む「古与曾(こよそ)」。 ここはかつて「古代米の父」と呼ばれた故・芦田行雄氏が、地域の文化拠点として自ら築き上げた場所です。
1300年前の奈良時代、この地の「赤米」が平城京へと献上されていた歴史。芦田氏の情熱によって復活を遂げたその古代米は、今や地域の宝となりました。しかし、2012年に芦田氏が他界されてから、かつては人々が集い、知恵を分かち合ったこの場所には、静かな時間が流れ続けていました。
「この場所を、もう一度動かしたい」
その想いから、私たちはこの場所を食の交流拠点「跡理(あとり)」として再生させることを決めました。
目指すのは、かつての古与曾がそうであったように人が集い、笑い、丹後の豊かな食文化に触れられる場所。その歴史を受け継ぎながら、新しい関係人口が生まれる拠点へとバージョンアップさせていきます。
跡理Instagram:活動の様子を投稿していきます!(@atori0502)
7. 店名「跡理」に込めた願い
巡り、辿り、紡ぎ、羽ばたき、また次の循環へ...。 これまでの人生(巡ってきた過去)や今を「辿(たど)り」、その流れにある「理(ことわり)」を未来へ紡ぐ、という想いを込めています。
過去があるから今があり、今があるから未来がある。
正解なんてない。自分らしく進んでいけるように。
訪れた人がふっと肩の力を抜いて、また明日から羽ばたけるように。 「また帰ってきたい」と思っていただける場所になるように。
正解のない道を、私たちらしく。 「跡理」という物語の1ページ目が、今ここから始まります。
ここに綴った想いは、私たちが描く大きな夢の、まだほんの一部にすぎません。 ぜひ「跡理」に足を運んでいただき、この物語の続きを共に語らいましょう。 皆さまとお会いできる日を、心から楽しみにしています!
応援メッセージ
いやさか吉野地域づくり協議会/芋野郷赤米保存会 会長 藤村政良 様

株式会社丹後王国ブルワリー 代表取締役社長 中川正樹 様
資金の使い道
今回のプロジェクトは、私たちの活動を共に支えてくださる「跡理のファン」を増やすための挑戦です。
2026年5月のオープン後も、跡理は完璧な完成を目指しません。訪れてくれる皆さんと対話を重ね、少しずつ理想の形へブラッシュアップしていく。そんな「みんなで育てる拠点」でありたいと考えています。
備品・設備購入費・広告宣伝費:約30万円
目標金額:30万円
実施スケジュール
2026年1月〜4月:オープン準備
2026年4月末:「跡理」プレオープン
2026年5月2日:「跡理」グランドオープン
2026年4月30日:プロジェクト掲載終了
2026年6月以降:リターン品を順次発送・提供
最後に
私たちが目指すのは、単なる飲食店ではありません。この土地の豊かな自然や、ここで生きる人たちの温もりが溶け込んだ、ひとつの「居場所」を丁寧に作っていきたいと考えています。
最初は、至らないところも多いかもしれません。でも、跡理が少しずつこの土地に馴染み、育っていくプロセスを、まるで自分のことのように面白がってくれる「一番の理解者」になっていただけたら、これほど心強いことはありません。
私たちの挑戦を、どうか一番近くで見守ってください。 そして、一緒に「跡理のファン1号」として、この物語を始めてくれませんか?
応援、どうぞよろしくお願いいたします!





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