
マータイさんの長女で環境保護活動家のワンジラさんは、マータイさんの生家を中心とするサンクチュアリ(聖域)をつくりたいという夢を持っています。その計画について、意見交換するオンラインミーティングが先日、ケニア、アメリカ、日本を結んで開かれました。
参加したのは、ワンジラさんのほか、サンクチュアリ建設計画のリーダーを務めるエコ建築家のヒテシュ・メータさん、プロジェクトマネジャーのグレース・ムリンギさん、グリーンベルト運動のニャグティ・チェゲ理事長らとMOTTAINAIキャンペーン事務局のメンバーです。
はじめに、メータさんが自らの手掛けてきたプロジェクトについて、説明しました。メータさんは世界60カ国以上でサステナブル・ツーリズムの計画やエコロッジ・プロジェクトに携わってきた建築家です。スライドを用いて過去の取り組みを紹介しながら、「計画に関わる人たちや地元住民の意見を尊重し、トップダウンではなくボトムアップでアプローチすることを前提に自然を破壊せず、資材も地元で調達していく」という方針を明らかにしました。
続いて、ワンジラさんがマータイさんと日本との関係やMOTTAINAIキャンペーンについて説明した後、キャンペーン事務局の意見を求めました。
キャンペーン事務局は今回のクラウドファンデイングの目的を説明した上で、「家も敷地もできるだけ、マータイさんが幼少期を過ごした状態に近づけてほしいと思う。木々や小川に囲まれ、鳥のさえずりが聞こえていた当時の状況を再現することで訪れる人たちにより強いインスピレーションを持ってもらえるのではないか」と意見を述べました。さらに、「海外からの訪問客だけでなく、ケニアの子供たちが気軽に訪れることができる施設になることも願っている」と強調しました。
グリーンベルト運動のチェゲ理事長も「私たちも同じ意見です。ケニアの子供たちが訪れやすい施設にしたいと思っています」と同意しました。
サンクチュアリの計画策定はまだ緒に就いたばかりです。着工前に、肝心の生家が崩れ落ちてしまっては元も子もありません。MOTTAINAIキャンペーン事務局は、今回のクラウドファンディングで集まった支援金でできるだけ早く生家修復に着手するよう働き掛けていきます。



