
なぜアルミ缶が必要なのか?
パチ印.では現在炭酸飲料の製造にペットボトルを使用しています。
ペットボトルで製造できてんならそれでいいじゃん。
なんて声もあるかもしれません。
そうなんですよね。事業的には困ってない。ペットボトルも良い素材なんです。
なんですが、、これは目指すものによって変わるのだとおもいしっています。
まずは、ペットボトル、アルミ缶の各素材についてご説明いたします(かなり長いのですっ飛ばしていただいて大丈夫です。設備の説明は一番下にあります)
〇ペットボトル〇
・最強の耐圧性
ペットボトルは柔らかく柔軟性があります。そのため炭酸強度の高い飲料を充填してもペットボトルの柔軟な性質からかなりの強炭酸まで耐えることが出来ます。
これは市販の強炭酸水と呼ばれるものがほぼペットボトルであることからも明らかです。
耐圧性能が高いということは安全性が高いことを意味します。破裂などの可能性も低くなります。
・中身が見えることによる安心感、その反面内容液にはネガティブな要素に
透明なペットボトルの大きな利点です。中身が見える。これにより消費者の安心感に繋がります。
内容液の色味が生かせるのも大きな利点です。例えばパチ印.の山のサイダー桜苺よもぎ。
苺色の内容液はポジティブなイメージを促進し、より期待や美味しく感じる様な要素となり得ます。
半面、致命的な弱点でもあります。それは光の影響を受けやすいことです。
光(主に太陽光)の影響で、色味や香り・味わいに変化が起きやすい。
パチ印.の飲料には保存料などの添加物を一切使用していません。
このため、長期間光にさらされた液体はやがて変色がおこり、香りや味わいも本来のものを失ってしまう。詰めた時の香りや味わいを失ったかたちでみなさまに届いてしまう可能性があります。
・最大の弱点
ペットボトルには空気を透過する性質があります。炭酸はゆっくり抜けていき、かわりに酸素が液体に酸化というネガティブな要素をもたらします。光に加え酸化でも香りや味わいに下向きな変化をもたらすのです。衛生上は問題なくとも本来飲んで頂きたいものとは変わってしまいます。この影響によりパチ印.では賞味期限を7ヶ月に設定せざるをえませんでした。
・高いリサイクル率。でもボトルtoボトル水平リサイクル率は低い
水平リサイクル?なんじゃそれ?っと思った方もいると思います。
水平リサイクルとは、例えばペットボトルなら、使用し回収したペットボトルをリサイクルし再度同じペットボトルにするということです。
ペットボトルのリサイクル率は85%と高い水準にあります。ですが、水平リサイクル率は33.7%とかなり低い。これは何故か?ペットボトルの原料は石油を元にしたPET樹脂と呼ばれるものです。この素材はリサイクルするたびに不純物などの影響で品質が落ち、同じペットボトルにすることが難しくなります。そのためペットボトルの次は食品トレーや衣服、そして公園にあるようなベンチに~など徐々に品質の高さを求めないようなものにリサイクルされていき、最終は埋め立てや焼却の処分となります。
〇アルミ缶〇
・空気も光も遮断し、内容液を最良の状態で長く保つ、が液色は生かせなくなってしまう
アルミ缶は空気を一切透過しません。光も完全に遮断。これにより液体には酸素のダメージも光によるダメージも起こりません。もちろん炭酸も抜けません。
さらに言うと、アルミ缶は地金そのままではなく無味無臭のコーティングがされていますのでアルミという金属そのものの影響を受けることも基本的にありません(落としたりして激しく形が変わるなどのことが起きた場合コーティングに亀裂が入ったりする可能性はあります)
このことが、今回是が非でもアルミ缶を導入したい最大の理由です。飲んでくれるみなさんに最高の状態のままお届けできる。キャップを開けるその時はまさに飲料を充填したそのままの状態です。
デメリットとして、中身が全く見えなくなってしまうことから、せっかくの液色を生かせなくなってしまいます。見た目の良さはどうしてもペットボトルなど透明の容器には劣ります。
しかし、悩みに悩んだ結果やはり本当の香り・味をお届けすることを最優先すべきだとの結論にいたりアルミ缶の導入に踏み切りました。
・賞味期限も1年以上の設定が可能に
上述したようなことから、賞味期限は1年以上の設定も可能となります。販売店さんなども余裕をもって販売していただくことが出来ます。
これにより、海を渡り世界のあちらこちらでパチ印.の飲料を飲んで人々が笑顔になる、という夢も実現に向けて大きな1歩を踏み出すことに。
・アルミ缶は金属臭がする! いえいえそんなことは現在のアルミ缶にはありません
みなさん聞いたことありませんか?某○○コーラはペットボトルよりアルミ缶が、アルミ缶よりガラス瓶のほうが美味しい。
ペットボトルについては上述したように空気の透過により炭酸が抜けたり酸化することが要因だと思われます。ではアルミ缶よりガラス瓶が美味しいってどうなの?
アルミ缶のコーラは金属の影響で香りや味が変化する。ガラス瓶は無味無臭の素材だから、、、
もしかしたら、昔はそうだったのかもしれません(知りませんが)現在、アルミ缶は先に書いた通り無味無臭のコーティングがなされています。ですのでアルミそのものの影響を受けることはありません。むしろ、ガラス瓶は透明で光の影響を受けることから、内容液の品質保持にはアルミ缶のほうが適していると考えています。
・リサイクルの優等生
サステナブル。この言葉は今そこら中にあふれていますが、世界を視野に製造数・販売数を増やしていこうとするパチ印.にはしっかり考えていかなくてはならない課題です。
その中で容器の選定は、香り味に最重点を置きながらも、サステナブルに寄与できるものでなくてはならないと考えていました。
こうした中で様々検討した結果アルミ缶が最適であると判断しました。
一部先述していますが、判断基準となった各素材のリサイクル率はこちらになります。
・ペットボトル
リサイクル率85% 水平リサイクル率337%
・ガラス瓶
リサイクル率75% 水平リサイクル率77%
リターナブル瓶回収率
ビール99%
牛乳97%
一升瓶88.4%
清涼飲料水12%
日本酒中小瓶5%
・アルミ缶
リサイクル率99.8% 水平リサイクル率75.7%
ペットボトルに関しては先述した通りです。
ガラス瓶はどうか?ガラス瓶は溶かして何度でもリサイクルできるという点ではアルミ缶と同じです。そしてガラス瓶にはリターナブル瓶というリユースを目的とした環境負荷の軽減に特化したものがあります。ただし、、清涼飲料水の回収率・リユース率は現状極端に低い。
では、アルミ缶はどうか?
アルミ缶はリサイクル率・水平リサイクル率をみても最強の素材です。
アルミ缶は溶かすのには600℃前後の高温が必要だから結果環境負荷は大きいんじゃ?
僕もそう思っていましたが実際は違いました。
アルミ缶は新しく原料から地金を作る時には大きなエネルギーが必要なのは否めません。ですが、リサイクル時にはなんと新しく作るときのたった3%のエネルギーで再生出来てしまうのです。おどろきの97%オフ。これがリサイクルの優等生と呼ばれる理由です。
最重要なのは山の香りをそのまま充填したその瞬間の香り味わいを皆さんに届けること、そしてサステナブルにも寄与できるものであること。
ここまで、今回のクラファンでアルミ缶を導入することを目的としているので、ややアルミ缶ばかりが良いような文章に感じるかもしれません。先述した通りアルミ缶にもデメリットはあります。ペットボトルもガラス瓶もほんとに良い容器なんです。
全てにメリット・デメリットがあると思います。だから何を求めるかによって必要な容器は変わるのだと思います。
詰めた瞬間をどうしても体験してほしい。郡上の山を感じてほしい。この思いを実現するためにパチ印.はアルミ缶という選択をしました。この飲料を実現し、皆さんに、世界に届けるためにはアルミ缶がどうしても必要です!
今回導入するアルミ缶製造のための2つの設備
今回導入するのはフィラー(充填機)とキャッパ―(キャップ巻締め機)です。
現在ペットボトル飲料を製造していますが、アルミ缶飲料となるとその形状の違いなどからフィラーもキャッパーもペットボトル用のものは使用できません。
パチ印.の小さな工場に合わせたオーダーメイドの設備で、現状写真などがありませんので、別写真となりますが参考までに。
これはペットボトル用のフィラー(充填機)
これをベースにアルミ缶用に改良したフィラーを導入
アルミ缶用の専用キャッパー
アルミ缶の特殊なキャップをキャッピングする設備です



