プロジェクトの特徴
長野県茅野市泉野の日帰り温泉「河原の湯」の隣にあった焼肉屋さん「食事処かわら」。
かつて地域の憩いの場でもあったその場所をリノベーションし、再び地域に賑わいを生む起点として蘇らせるプロジェクトです。
Kawara Commonsにはビアパブ「縄文麦酒 Taproom & Eatery」と、カフェ&ヨガスタジオ「momo living」が入居し、地域内外の人がわざわざ足を運びたくなる「目的地」を目指します。
はじめに - わたしたちのこと
こんにちは。2026年5月に長野県茅野市泉野でオープン予定のKawara Commons代表、立木壮樹です。このプロジェクトは、
・「縄文麦酒」の立木 壮樹 (たつぎ そうき)
・「momo living」の上條 桃子 (かみじょう ももこ)
の二人で立ち上げています。まずは私たちの自己紹介をさせてください。
◼︎ 立木 壮樹 :「縄文麦酒」オーナー
長野県茅野市泉野に生まれました。子どもの頃は田んぼのあぜ道で遊び、少し大きくなると代々農家である家の仕事を手伝いながら小中高と故郷で育ちました。
大学進学で上京し、大手電機メーカーに勤めましたが、息子の小学校入学を機にUターン。長年勤めた会社を辞め、それまで趣味だったビールで起業することを決意しました。
東京にいた頃から隙を見てはビールの研究に没頭、都内のブルワリーに通いながら約2年かけて醸造技術を習得。2024年に「縄文麦酒」を立ち上げました。
現在私は、自社の畑でホップ栽培にも取り組んでいます。八ヶ岳山麓は冷涼で乾燥しており、ビールの原料となるホップの栽培に適しているのです。農業の担い手が減り、地域に耕作放棄地が増えていく現実の中で、ホップ栽培・自社醸造・飲食店までを6次産業的につなぐ“Farm to Glass Brewery”をこの地で実現させることを目指しています。
ビールづくりを通じ、泉野の豊かな自然と田園風景、大好きなこの地を未来へ残したい。その思いが、私の原動力です。
◼︎ 上條 桃子:「momo living」オーナー
八ヶ岳の麓の自然に魅了され、3年前に泉野の隣・原村へ移住しました。自然豊かなこの土地で四季の移ろいを重ねるうちに、ここに根を下ろし生きていきたいと思うようになりました。
それまでは東京 表参道を拠点とするIGNITE YOGA STUDIOで認定ヨガ講師として活動し、忙しい日常の中で呼吸を整え、自分らしさを取り戻す時間の大切さを伝えてきた経験が、今の活動の土台になっています。
また、姉が東京で営むカフェ anzutomomo の立ち上げや運営に携わる中で、人が集う空間のあたたかさや、暮らしに根ざした場の力を学びました。
移住後は茅野でヨガクラスを始め、幅広い年代の方と関わる中で、この地域に寄り添い、日常の中で人の力になりたいと感じるようになりました。
立木さんと出会い、泉野という地域のこと、立木さんが事業を通して実現したい夢を聞いたのはその頃です。それから二人で Kawara Commons のコンセプトを磨いていきました。
ヨガは、私の暮らしの中にある、大切な一部です。ここで過ごす時間が、ありのままの自分に戻り、その人らしく生きていくきっかけになりますように。
そんな想いを込めて、ヨガとカフェを軸に「momo living」 を育てていきます。
泉野の魅力と課題
【山と川、食卓の強いむすびつき】
標高約1000m、八ヶ岳山麓の冷涼な空気に包まれた泉野。戦後茅野市として合併される前は、旧・泉野村として江戸時代から続く農村でした。
村を流れる柳川の水は、先祖から受け継がれた用水路を通って田んぼへ注がれます。水源は八ヶ岳連峰にあり、年に数回は山の中腹まで登り、森林や河川の維持管理を行う地域の仕事もあります。
山と川、水を守ることが、日々の食卓を守ることにつながる。そんな昔は当たり前だった農村の営みが、今も日常として息づいています。

【自然と暮らしに学ぶ教育環境】
昔より1学年20人前後で維持されてきた、小さいながらも地域コミュニティと共にあった泉野小学校。
学校周辺には田んぼや畑があり、子どもたちは土に触れ、苗を植え、稲を刈り、自分たちで育てた米を食べます。理科の授業で学ぶ光合成や受粉といった生物の営みも、教科書だけではなく、自分たちの田んぼや畑で肌を通して学ぶもの。冬になれば校庭はスケートリンクに変わります。
自然との触れ合いはこの地では特別な体験ではなく、今も昔も暮らしの延長にあります。

【進む人口減少と消えゆく賑わい】
そんな地域自慢の小学校も、少子高齢化により児童数が減少。
他の小学校との統廃合の危機が迫っています。地域から小学校がなくなれば、若い世代のUIターン希望者にとって土地の魅力は薄れるでしょう。小学校を維持するためにも、地域の魅力づくりは急務です。
【「食事処かわら」の閉店】
「食事処かわら」の閉店も地域には大きな出来事でした。
日帰り温泉「河原の湯」の隣にあった同施設は、古くから地元の人も観光で来る人も楽しめる交流の場でした。しかしコロナ禍を経て、数年前店主のご高齢により閉店。
温泉だけでは地域に滞在する理由も減り、憩いの交流拠点も失われてしまいました。

Kawara Commonsのビジョン
人は賑わいのある場所に自然と惹かれる生き物だと思います。
若い人もお年寄りも、ふと立ち寄り、目的はそれぞれ違っていても、同じ場で時を過ごす。その積み重ねから新しい関係や小さな挑戦が生まれていく。
旧「お食事処かわら」を再生する「Kawara Commons」は、大好きな泉野の風景を未来へつなげるため、地域内外の人が足を運ぶ「目的地」となり、自然な交流を生み出す試みです。
※本画像はイメージです。実際の仕様とは一部異なります。
【名前に込めた思い】
・「Kawara」は、泉野を東西に貫く柳川の河原にあり、元の店舗名「お食事処かわら」と隣の温泉「河原の湯」から。共有地を意味する「Commons」には、様々な人が集まり、新しいものが生まれる場、という願いを込めています。
※現在制作中のロゴデザイン案です
Kawara Commonsが実現したいこと
では、具体的にどんな場所をつくるのか。
Kawara Commonsは、大きく飲食スペースと多目的スペースに分かれます。
飲食スペースは、昼間は「momo cafe」、夕方になると「縄文麦酒」にのれんが変わります。Wi-Fi環境も整え、昼間は働く人もくつろぐ人も、思い思いの過ごし方ができる場所に。夕方からは家族や友人との団らんや温泉ついでの夕食など、地域の社交場になります。
多目的スペースはヨガスタジオ「momo yoga」を軸に、手仕事ワークショップなど地域の方の得意や想いを持ち寄り、個性を表現できる場所を目指します。
【縄文麦酒 Taproom & Eatery】
※本画像はイメージです。実際の仕様とは一部異なります。
「縄文麦酒 Taproom & Eatery」は地域の賑わいの拠点となるビアパブです。
パブの本場であるイギリスやアイルランドではどんな小さな村にも教会とパブはあるといわれるほど人々の生活に浸透しています。
PUB(パブ)の語源はPUBLIC(パブリック=公共)とされ、みんなの家や公共の場といった意味があり、今でも地域にとって大切な社交の場です。仕事終わりの一杯から家族や友人との団らん、住民同士の懇親会まで幅広い用途で利用されています。
縄文麦酒 Taproom & Eateryもイギリスやアイルランドで親しまれているパブの姿を目指しています。知り合いも、初めて会った人もみんなでテーブルを囲みながらビール片手にワイワイ、ガヤガヤ語り合う。
縄文麦酒のビジョンである「飲んで、食って、笑う」を体現する場所です。
年4回季節に応じてリリースされる縄文麦酒のシーズナル商品はもちろんのこと、世界の醸造所からゲストビールもお迎えする予定です。
タコスやバッファローウィングなどビールによく合うおつまみや地元食材を使ったフードと共に、地域の方のみならず、温泉帰りや旅の途中の方にも気軽に立ち寄れる場所にしていきます。

【 momo living - cafe & yoga 】
※本画像はイメージです。実際の仕様とは一部異なります。
「momo cafe」 は、人と暮らしのあいだにある、みんなの居場所です。
ヨガの前後に。仕事の合間に。子育て中のひとときや、温泉帰りにも。
誰もが気負わず立ち寄れ、それぞれの時間を過ごせる場所をひらきます。
中庭や外のベンチでは、クレープやドリンクを片手に、季節の景色を楽しむ時間も。
メニューにはヴィーガンやグルテンフリーの選択肢も取り入れ、誰もが同じテーブルを囲めるようにしていきます。
また、器や生活雑貨も扱い、この土地の暮らしに自然と馴染み、
使うたびに日常が少し愛おしくなるものを届けていきます。
地域の人も、旅の途中の人も、ふと足を向けたくなる場所に。
そんな、日常の中のよりどころを目指しています。
※本画像はイメージです。実際の仕様とは一部異なります。
「momo yoga」は、地域の暮らしの中にあるヨガの場です。
ヨガは特別なものではなく、日常の延長にあるもの。体のかたさや経験、年齢に関わらず、呼吸に意識を向け、本来の自分とつながる時間を大切にしています。
また、ヨガの時間にとどまらず、ワークショップやイベントの開催を通して、それぞれの得意や想いが尊重され、交流が生まれる場としてもひらいていきます。
ここに来れば、ただありのままの自分でいられる。
そんな時間と場所を、これから育てていきたいと思っています。

※本画像はイメージです。実際の仕様とは一部異なります。
それぞれの目的をもってここに集う人たちが自然と出会い、関わり、そこから新しい何かが生まれていく。この場所に、ささやかでも温かな賑わいが生まれることで、泉野の未来へとつながっていく。
それが、Kawara Commonsの目指す姿です。
改修計画
Kawara Commonsの実現のために、いま「食事処かわら」の改修を進めています。大きな間取り変更は行わず、建物の記憶を尊重することを大切にしています。かつてのお座敷は撤去し、長テーブルを設置。共有の大きな机を置くことで、仕事・食事・対話が自然に交わる場をつくります。あわせてカウンター席も設け、ひとりの時間も穏やかに過ごせるようにします。
既存の窓を活かし、中庭の光と景色を取り込みます。店内から庭へと自然につながる導線を設け、気分に応じて居場所を選べる構成としました。
入口右手の待合室は、YOGAを軸とした多目的スペースへ。無垢の床と大きな窓を活かし、桜並木と柳川を借景に、内と外がやわらかくつながる空間を整えます。
資金の使い道
いただいたご支援は、改修工事の一部費用として大切に活用させていただきます。
・飲食スペース内装工事 ・長テーブルや椅子など家具の制作 ・ヨガスペース床施工 ・看板や廊下など共用部分の整備 (いずれも一部費用)
改修はできる限り地元の工務店や大工さんへ依頼し、家具は泉野の職人に制作をお願いする予定です。一部はDIYで行い、関わる人を増やすプロセスも大切にします。
このプロジェクトは、建物を整えることだけが目的ではありません。一緒につくる過程を共有し、人の記憶が重なっていく場所を目指します。
そのはじまりを、みなさまとともに。

スケジュール(予定)
2026年4月
クラウドファンディング開始 改修工事・家具制作 継続
2026年5月
クラウドファンディング終了
プレオープン 〜 グランドオープン
最後に
Iターンでこの地に来た上條と、一度外に出て故郷に戻った立木。
それぞれの異なる歩みを経て泉野で出会い、志を重ねながらこのプロジェクトに向き合っています。
93歳のおじいちゃんが、庭のススキで箒を編む手元を見せてくれた日。
田んぼで泥だらけになる我が子の姿。
ひとつの囲炉裏を囲むようにみんなで笑い合っていた「かわら」の記憶。
この小さな村には、宝のような人と、静かに受け継がれてきた営みがあります。
けれど今、この地域には気軽に集い、賑わいを感じられる場所は少なくなりました。
お酒を飲みに行くにも、駅前まで車を20分走らせなければなりません。
このままでは、地域の灯りも少しずつ薄れていってしまうのではないか…。
Kawara Commonsは、立木のビール、上條のカフェとヨガをきっかけに、地域の日常にそっと灯りをともす存在になれたらと願っています。
八ヶ岳に巡る四季の美しさに心を震わせながら、泉野にある風景と営みを、これからも大切につないでいきたい。
だからこそ、私たちは今、この場所で一歩を踏み出します。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
もしよろしければ、この挑戦をあたたかく見守り、お力添えをいただけましたら幸いです。
立木 壮樹
上條 桃子

<掲示事項>
1.販売場の名称及び所在地 :縄文麦酒株式会社泉野店
2.酒類販売管理者の氏名 :立木 三彦
3.酒類販売管理研修受講年月日 :2024年3月6日
4.次回研修の受講期限 :2027年3月5日
5.研修実施団体名:諏訪小売酒販組合





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