
こんばんは。代表の髙橋です。
いま、障がいのある人たちの創作活動(アート活動)が全国で盛んになっています。しかし、純粋な「アート作品」として高い評価を受け、経済的な自立にまでつながる人は、ほんのごくわずか。それがこれまでの現実でした。
しかし、評価の有無に関わらず、「描くこと、表現することが大好き」という熱い想いを持ったアーティストはたくさんいます。そんな彼らの才能に光を当てたのが、東京・渋谷区から始まった「シブヤフォント」の取り組みです。
シブヤフォントとは?
障がいのある人が描いた文字や絵を、デザイナーとの共同作業によって「オープンフォント」や「パターン(柄)データ」としてブラッシュアップ。企業や団体にデザインとして活用してもらうことで、地域を元気にするシティプロモーションの仕組みです。
この取り組みは、福祉施設のメンバーに「アートワーク」という新たな仕事を生み出す、非常に画期的なイノベーションとして注目を集めています。
渋谷から全国へ。地域を彩る「ご当地フォント」の広がり
この素晴らしい仕組みを渋谷だけに留めず、「日本全国の、それぞれの地域で活躍する障がいのある人とデザイナーをつなげたい」という想いから始まったのが「ご当地フォント」です。
それぞれの街の個性を、現地のアーティストとデザイナーがカタチにし、地元の企業や生活者に届けていく。そんな地域密着型のプロジェクトが、いま全国へ広がっています。
多彩な個性が輝く「アトリエにっと」の新たな挑戦
私たち「アトリエにっと」には、本当に多様で魅力的なアーティストが在籍しています。
息をのむような美しい風景画を得意とする人
独自の感性で世界を表現する抽象画を得意とする人
とにかく描くことが好きで、次々と新しい表現を生み出す人
私たちはこれまで、作品をそのまま貸し出す「アートレンタル」を中心に行ってきました。しかし、作品のサイズや作風によっては、レンタルとしては少し扱いが難しいアートがあるのも事実です。
そこで私たちは、「ご当地フォント」の枠組みを使い、デザインの力を掛け合わせることにしました。
一見、扱いが難しそうに見えるアートも、デザイナーの手によってデジタルデータ化され、フォントやパターンに生まれ変わることで、全く新しい価値を持ちます。これにより、企業のみなさまが自社のパンフレット、商品パッケージ、ノベルティなどに自由な発想で、数多く使用できるデザイン素材を提供することが可能になります。
企業と地域をむすぶ、優しい経済の循環
私たちが住み、働き、関わっているこの地域から、新しいご当地フォントが生まれる。それは、ただのデザイン素材の誕生を意味するだけではありません。
企業のみなさまにデータを利用していただいた際の「データ利用料」は、福祉施設に通うメンバーの大切な工賃(生活費)となり、彼らの経済的自立を支えます。そしてそれは同時に、「また次の新しいアートを描こう!」という明日の創作活動の糧へとつながっていくのです。
私たちだからこそ、発信できるもの
地域に根ざし、地域の仲間とともに、私たちだからこそ発信できる表現がある。
それが、私たちの「ご当地フォント」です。
このフォントが街中に溢れ、企業と地域、そして福祉が心地よくつながる未来を、私たちは目指しています。ぜひ、私たちの生み出すアートとデザインの力に、触れてみてください。




