
皆様こんにちは!紀宝町ウミガメ公園です。
本日の紀宝町は曇りで、もわっとした生暖かい空気に包まれています。
館内もいつもより暖かく、カメ達にとっては心地よいかもしれません。
ウミガメは現在、7種類全てが絶滅危惧種に指定されています。
絶滅が危惧されている原因は多岐にわたりますが、その中の大きな原因の一つが混獲です。
混獲とは、漁において目的とは違う魚、イルカなどの哺乳類、海鳥、そしてウミガメが網に掛かってしまうことを指します。
どの種類の生きものでも混獲された個体の多くが死んでしまいます。
ウミガメ類は年間で40万頭前後が混獲の被害を受けているという報告があります。
しかし、漁法や国によってもその数は大きく異なるほか、IUU漁業で混獲された個体は数えようが無いため、正確な被害個体数の推測は困難なのが現状です。
混獲はただ単にウミガメの個体数が減ってしまうだけではなく、海洋全体の生態バランスを崩してしまう危険性もはらんでいます。
ウミガメにとって混獲は深刻な個体数現象を引き起こす要因のひとつですが、漁師さんたちにとっても網が壊れてしまったり、目的の魚がカメに食べられたり、カメを逃がす手間がかかったりとお互いにとってデメリットしかありません。
カメにとっても漁師さんにとっても良いことが無い混獲問題。
混獲を少しでも減らすため、混獲されてもなるべく傷を少なく海に返すため、多くの取り組みが行われています。
とくに、マグロのはえ縄漁ではその取り組みが顕著です。
はえ縄漁は一本の長いロープに等間隔に短いロープを枝状につなぎ、先端に釣り針をつけて行う漁で、ウミガメや海鳥が針にかかることがあり環境問題になっています。
ですが近年はウミガメの生息水深とは異なる水深で縄を引いたり、ウミガメにとっては食べにくい形状の針が開発されたり、混獲されたウミガメから比較的苦痛を減らして針を外す機械が開発されたりと、様々な取り組みによって混獲による個体数現象を防ぐ取り組みが行われています。
ウミガメ公園では混獲された個体を一時的に保護し、元気になったら海へ返す取り組みを行っています。
保護活動ができるのも、混獲されたときに連絡をくださる漁師さんあってのもの。
こうした様々な取り組みが行われていることを多くの方が知り、もっと混獲対策が発展していけばいいなと思っています。
もちろん混獲は減っていくのが望ましいですが、上手に共存していけたらいいな、と最近美味しいお寿司を食べて感動した飼育員は思います。
今日の写真は元気になり海へ返るアオウミガメです。よく見ると一体一体体色や鱗板の数が異なっていたりして面白いです。
今いるカメ達も早く海に返り長い長いカメ生の続きを謳歌してほしいですね。
本日もご覧いただきありがとうございました。SNSでの拡散のご協力、是非よろしくお願いいたします。



