皆様こんにちは!紀宝町ウミガメ公園です。本日の紀宝町は曇りです。梅雨入りはしましたが、一日中雨という日があまり無いのはまだ幸いです。さて、本日はウンキュウというカメについてお話させていただきます。ウンキュウは、ニホンイシガメとクサガメの交雑種です。簡単に言うとハーフで、ラバ(ウマとロバ)、ライガー(雄ライオンと雌トラ)、ナルーガ(イッカクとシロイルカ)などなど、交雑種が発生することは動物界では起こりうる現象です。ですが、ウンキュウは他の交雑種と決定的に違う特徴を持っています。それは、ウンキュウ自身に子孫を残す能力=生殖能力が備わっていることです。交雑種は基本的に生殖能力を持たないことがほとんどで、特に哺乳類の交雑種はその傾向が強いです。生殖能力を持つか持たないかは、種同士がどれだけ近縁であるかが関わっています。ニホンイシガメとクサガメは種同士が遺伝子的にとても近いため、そのハーフであるウンキュウも生殖能力があるのです。ここまでだと生殖能力がある交雑種の方が良いという印象を抱く方もいるかと思います。ですが野生下で交雑種が増え、ウンキュウ同士、ウンキュウとクサガメ、ウンキュウとニホンイシガメで交雑が進んでしまうと、取り返しのつかないことになってしまうのです。交雑が進むと、純粋なニホンイシガメ、純粋なクサガメが減り、究極はウンキュウのみになってしまいます。特にニホンイシガメにおいては、ミシシッピアカミミガメやクサガメ等の外来種によって生息地を奪われ、個体数の減少が問題視されています。そんななかでクサガメと交雑してしまうと、純粋なニホンイシガメはより減少してしまうのです。ウンキュウを自然に放すことは、日本の大切な固有種であるニホンイシガメだけでなく、クサガメまでもを種の危険にさらしてしまう可能性があります。ウンキュウはあくまで交雑種であり、種として独立した存在ではありません。ウンキュウというのもニックネームに過ぎないです。ですが、呼び名が付くほど広く浸透し、愛されている存在であることもまた事実です。ぜひ野外に放つことなく、おうちで可愛がってあげてくださいね。本日の写真はそんなウンキュウとニホンイシガメです。どちらがどちらかわかりますか?両親のいいとこどりで本当にかわいいカメです。ウミガメ公園にはクサガメもいますので、ぜひ三匹見比べてみてください。本日もご覧いただきありがとうございました。SNSでの拡散のご協力、是非よろしくお願いいたします。




