皆様こんにちは!紀宝町ウミガメ公園です。本日の紀宝町は久しぶりに雨が降っています。昨日で、6月1日から始まったクラウドファンディングが終了致しました。皆様の暖かいご支援のおかげで、総額10481385円、支援者数1073名様を達成することができました。本当にありがとうございます。頂いたご支援はウミガメの保護活動を持続的に行うための設備投資、運営資金として大切に使わせていただきます。今回ご支援くださった方の中には、ウミガメ公園にお越しくださったことが無い方も多いかと思います。ウミガメ公園がある紀宝町は、三重県の一番はじっこにあります。どこからお越しの方にも基本的に「遠くからありがとうございます」と言いたくなるような町ですが、紀宝町をはじめとする南紀地方は魅力が沢山あります。クラウドファンディングをしてくださるようなカメ好きの方々はウミガメ公園でまるまる一日時間を使うと思いますが、そうでない方もお近くを通った際はぜひお立ち寄りください。飼育員はじめスタッフ一同、約60頭のカメ達と共にお待ちしております。ウミガメだけではなくカメの仲間たちは、その多くが個体数を減らしています。その多くが人間による乱獲や、生息環境の破壊による影響を色濃く受けています。ウミガメ公園の活動を通じてカメを素敵な生き物だな、と思って頂けたり、カメ達の置かれた状況を知っていただけたら幸いです。もちろん命に優劣など無いですが、カメは本当に魅力的な生き物だと思います。私はまだまだ勉強中ですが、知れば知るほど疑問が出てきて、知れば知るほど好きになっています。この素敵な生き物たちを人間のせいで減らすことが無いよう、保護活動を続けていきたいと思います。長いようであっという間だったクラウドファンディングですが、ついに皆様のおかげで最終目標である1000万円、1000名様を達成することができました。普段SNSを見てくださっている方、地元やご実家が近くにある方、カメを人生のパートナーにされている方などなど、、、始めた当初はこんなにたくさんの方々にご支援いただけるなんて思ってもいませんでした。頂いたコメントひとつひとつが宝物です。カメ達にも読み聞かせています。本当ですよ。期間中に複数ご支援くださった方もいらっしゃって、本当にありがたい思いでいっぱいです。個人的には、活動報告に対してほめてくださる方が何人もいらっしゃってとても嬉しいです。全部スクリーンショットして、スマホのお気に入りフォルダに入れています。本当ですよ。正直後半は何を書こうかと悩む毎日でしたが、日に日に増えていく支援者の方々と、褒めてくださる皆様のおかげで楽しく続けられました。ぜひウミガメ公園にお越しの際は、「クラウドファンディングしたよ!」とお声がけください。直接感謝の気持ちを伝えさせていただきたいです。改めて、沢山のご支援ありがとうございます。これからもウミガメ公園と、カメたちをよろしくお願いいたします。
皆様こんにちは!紀宝町ウミガメ公園です。本日の紀宝町は快晴です。クラウドファンディング期間中は台風に始まり、梅雨入り、梅雨明けと季節が変わりましたが、トータルで見ると快晴ですと言った回数が多い気がします。水族館内は天窓なので、お日様が出ていると水面がきらきらして本当に綺麗です。日の角度的に、お昼過ぎからが一番輝いています。さて、クラウドファンディングも本日が最終日となりました。現在950万円、927名の方からご支援いただいています。目標は1000万円、1000名様となっています。ご協力いただけますと幸いです。皆様へは感謝の気持ちでいっぱいですが、まだ12時間ほどありますので、また明日改めてお伝えさせてください。この活動報告も、皆様のおかげで56日間楽しく更新できました。活動報告を読んで支援してくださった方からのコメントや、SNSでの感想は本当に励みになりました。ありがとうございました。今回は、ウミガメを語るうえで必ず登場すると言っても過言ではない、「ワシントン条約」についてお話させていただきます。皆さんもなんとなく聞いたことあるな、野生動物を守るための法律だよな、くらいの認識はあるかと思います。ワシントン条約は、1973年のワシントンで採択されたためワシントン条約と呼ばれています。正式名称は日本語では、「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」と訳されます。日本語でもこの長さなので英語でもめちゃめちゃ長いです。12単語あります。私はもちろん言えませんし、覚える気も起きません、、、そんな人のために?単語の頭文字をとってSITES(サイテス)と呼ばれることも多いです。玄人ぶれるので、私はちょっとドヤ顔で言ってます。ワシントン条約では、絶滅の危険性がある動植物の取引を制限していますが、その制限の厳しさは3段階あります。付属書Ⅰに記載されている種類は厳しく規制され、学術的な取引以外は基本的に禁止されています。付属書Ⅱ・Ⅲに記載されている種類は商業取引は可能ですが、輸出国からの許可証が必要になります。ウミガメはこのなかでも付属書Ⅰに記載されています。他にはジャイアントパンダやオラウータンなどが付属書Ⅰです。付属書Ⅰは絶滅の危機にあることはもちろん、その個体数の減少に人間による取引が大きく影響している種類が記載されます。ウミガメは現在こそ食用というイメージはありませんが、コロンブスが活躍していた大航海時代は、アオウミガメが船上の主要な食料源として利用されていました。飢えに強く、暴れず、大量にいて、おまけに美味しいとなれば食べられてしまうのも無理ありません。また、卵は様々な種類で食用に利用されています。遠い国の話ではなく、日本でも1970年代まではウミガメの卵は盗掘されてしまっている海岸がいくつもありました。日本が一番身近なのは革製品や剥製、べっ甲製品かと思います。ワシントン条約ではこうした剥製・加工品も成体と同様に規制の対象になっています。ウミガメは、7種いるうちの5種類が大規模な回遊を行います。大規模な回遊を行わない2種類も含め、一生の中で砂浜からサンゴ礁、深海に至るまで様々な環境を利用します。そのためウミガメの個体数回復には、ワシントン条約で規制できる人間による取引だけでなく、混獲問題・環境破壊問題・地球温暖化問題などなど、、、様々な問題を解決しなくてはいけません。問題は山積みですが、お先真っ暗ではありません。海岸単位では産卵数の回復が見られる地域もあります。ウミガメ公園の混獲個体を保護する取り組みは、産卵数に直接大きな貢献ができるわけでは無いかもしれません。ですが、この小さな積み重ねが数十年後、数百年後に実を結ぶことを願っています。また、ウミガメ公園を通じてカメ達の置かれている現状を知っていただくことで、少しずつ意識が良い方に向かっていけば何よりです。今日の写真はアオウミガメの子どもです。この子たちは8/5で3歳になるのですが、個体ごとに大きさにかなり差があります。太りやすい子もいたり、食べるのが下手な子もいたりと個性が様々あり面白いです。本日もご覧いただきありがとうございました。#ウミガメ公園頑張れ をつけて、SNSでの拡散のご協力をお願いいたします。改めて、長きにわたりお付き合いいただきありがとうございました。
皆様こんにちは!紀宝町ウミガメ公園です。本日の紀宝町は快晴です。リクガメ達には暑すぎるので、快適なバックヤードにいてもらっています。さて、クラウドファンディングもこの土日で終了となります。目標の支援者数1000人まで、あと200人ほどになりました。ご協力いただけましたら幸いです。今回は、ウミガメの分類学において、偉い人も意見が分かれる「クロウミガメ」についてお話させていただきます。クロウミガメはアオウミガメの亜種で、見た目はアオウミガメにそっくりですが、いくつか異なる点があります。ひとつは、名前の通り甲羅が黒っぽいことです。アオウミガメにも背甲が黒っぽい個体はいますが、クロウミガメは腹甲まで灰色がかっており、これはアオウミガメには見られない特徴です。もうひとつは、甲羅の後ろ脚に近い部分がくぼみ、真上から見るとハート型のような形をしていることです。難しいことに、この2点以外の特徴(頭や甲羅の鱗板の数など)はアオウミガメと大きな差がありません。ワシントン条約による輸出入の制限も重なり、このウミガメがアオウミガメなのか、別の種類なのか、なかなか研究が進みませんでした。そんななか、アオウミガメの頭蓋骨の成分を比較する研究によって、クロウミガメがアオウミガメとは異なることが判明しましたが、亜種レベルにとどまっています。加えて、DNAの比較では、クロウミガメはあくまでアオウミガメの地域個体差の一環であると示しており、どちらの研究でもクロウミガメが全くの別種とは言えない結果です。クロウミガメの今後の研究に要注目ですね。個人的には現在7種しかいないウミガメの新種判明の瞬間ですから、私が生きているうちに結論が出たら嬉しいです。あと、アオウミガメの(ほぼ)色違いなんて、わくわくします。野生動物なので、全個体がひとをしらない証付きですしね。地球の7割が海ですから、もしかしたら世界のどこかでひっそり暮らす新種のウミガメがいるかもしれません。ウミガメは現在7種いると言われていますが、その7種でさえわからないことが沢山あります。人間のせいで多くのウミガメが個体数を減らし、絶滅の危機に瀕しています。今絶滅してしまったら、ウミガメのことは今後どんなに科学技術が進化してもわからないままです。単純に、普通に、それってすごく悲しいし、もったいないことだと思うんです。ウミガメ公園の保護活動が、未来のウミガメを守るちいさな手助けになっていたら、これほど幸せなことはないですね。今日の写真は、ウミガメ公園の3歳になるアオウミガメのなかでも、一番明るい茶色の個体です。みんなみえちゃんから産まれてきたのに、少しずつ体色が異なるので不思議です。大きなプールのウミガメ達もよく見ると一頭一頭特徴があるので、観察してみてください。本日もご覧いただきありがとうございました。#ウミガメ公園頑張れ をつけてSNSでの拡散のご協力をお願いいたします。
皆様こんにちは!紀宝町ウミガメ公園です。本日の紀宝町は晴れです。少し前までは晴れが恋しかったのに、すっかり雨が欲しくなってしまいました。なんて自分勝手なんでしょう、、さて、クラウドファンディングも残り2日となりました。今日は、ウミガメ研究の進歩についてお話させていただきます。ウミガメはほとんどの種類が、生まれてからすぐ外洋(陸から遠く離れた海)で生活し、その後も産卵時以外は海から出ることはありません。それに加え、群れて行動することが無いこと・海面に浮上するのは呼吸の時に限られること・特定の海域にとどまらず回遊を行うことなどから、野生個体を見つけることすら難しいです。そのため、ウミガメの研究は唯一人間が簡単に近づくことができる産卵のタイミングで活発に行われてきました。様々な技術が進化した現在も、産卵しに来た大人の雌を用いた研究は主流です。最新のウミガメ研究では、個体の背甲に発信機を取り付け、衛星通信によって追跡を行うことが可能になりました。ただルートを追跡するだけでなく、潜水した深度や時間、水温などのデータも一緒に取得できるハイテクぶりです。しかし、この衛星通信発信機を用いる研究には、とても大きなデメリットが存在します。それは、莫大なコストがかかることです。発信機本体の価格が100万円前後。それに加え、衛星システムの利用料、無線の開通費用etc…それだけのコストをかけて取り付けても、取り付けた個体が何らかの理由で死亡してしまったり、発信機が外れてしまったりすると満足なデータは得られません。それに加え発信機の電池の寿命が2年ほどなので、発信機をつけたままウミガメが無事に生きていたとしても2年分しか取得できないのです。なんだかデメリットばかり挙げてしまいましたが、衛星通信を用いた発信機が開発されたことにより、ウミガメだけでなく様々な海洋生物の生態が解明されつつあります。ウミガメの生態がより鮮明に明らかになることで、より効果的な保護活動が行えるようになるのです。また、もっと手軽な手段として、ウミガメ公園では、保護個体を放流する際に両腕に個体識別のタグをつけて放流しています。今後タグをつけた個体がどこかで上陸・漂着・混獲した場合、ウミガメの回遊研究のデータのひとつになります。海岸でウミガメを見つけた際は、タグが付いていないか見てみてくださいね。今日の写真は水を抜かれて強制的に上陸??させられたアオウミガメです。この個体は、6/16の世界ウミガメの日に個体識別タグを付けて海へ放流しました。普段は水があるので近づくと噛まれる危険がありますが、陸になってしまえばこちらの土俵です。動かないので写真もブレないですし、追いかけられたとしても二本足の私の勝利は約束されています。本日もご覧いただきありがとうございました。#ウミガメ公園頑張れ をつけてSNSでの拡散のご協力をお願いいたします。
皆様こんにちは!紀宝町ウミガメ公園です。本日の紀宝町は快晴です。蝉の声も日に日に大きくなり、夏を感じます。カメ達は気温や日照時間で季節を感じ取っているので、蝉の声を聴いても夏だなあと思わないんでしょうか。さて、クラウドファンディングも残り3日となりました。本日はウミガメの赤ちゃんが持つ、2つの能力についてお話させていただきます。まず一つ目は、卵から孵るためのツノです。ウミガメの赤ちゃんは、卵を自力で突き破って外の世界に出なくてはいけません。その時に活躍するのが、脚の爪と頭の「ツノ」です。このツノは正式名称を「卵角」といい、カメの仲間の赤ちゃんに広く見られる器官です。大きさは小さく、殻を破るためと聞くとかなり頼りなく見えます。実際に殻を破る様子を内側から見ることは不可能なので、この角がどれほど活躍しているかはわかりませんが、子ガメたちは渾身のずつきで卵から出てくるようです。卵角を使いこなしているなら、ドリルライナーくらいのいりょくは出せるでしょうか。もう一つが、巣から脱出した子ガメたちが海へと向かうのを助ける「フレンジー」という興奮期間です。期間は巣を出てから24時間で、その間子ガメは興奮状態が続きます。これは卵から孵れて超ハッピーなわけではなく、生き抜くための合理的な現象です。以前お話した通り、子ガメは天敵が沢山います。生き抜くためにはなるべく早く、天敵が比較的少ない外洋まで泳がなくてはいけません。そのため、生まれてからの1日だけ、できるだけ遠くまで泳げるようにフレンジーという期間が存在するのです。この2つの他にも、子ガメには酸欠・脱水になりにくかったり、波の方向などをもとに外洋の向きが分かったりと様々な特殊能力が備わっています。カメに限らず野生動物は、生まれた時から死と隣り合わせの生活が始まります。このような少しでも生存確率をあげようとする工夫を知ると、食物連鎖の外にいる人間が邪魔はできないなと感じますね。今日の写真は卵角なんて跡形もなく消えてしまったアオウミガメです。つるんとした輪郭がとってもべっぴんさんです。本日もご覧いただきありがとうございました。#ウミガメ公園頑張れ をつけてSNSでの拡散のご協力をお願いいたします。




