北海道の酪農家と育み、つくる
国産オーツミルクへの挑戦
はじめまして。
Nourish(ナーリッシュ)代表の加藤 大(かとう だい)です。
普段は東京の金融機関でCSR(企業の社会的責任)に携わる会社員で、昨年、合同会社Nourishを立ち上げました。

Nourishは北海道の酪農家が栽培したオーツ麦を買い取り、オーツミルクの加工から販売までを行ないます。
まだ始まったばかりですが、豊富町(とよとみちょう)の酪農家の方々の協力を得て、今年からいよいよ国産オーツミルクの製造がスタートします。
Good for cows, Good for you.
これは私たちが掲げている言葉のひとつです。
酪農家とオーツミルクをつくることが、彼らにとっても、牛にとっても、消費者や地球環境にとっても、良いことになる。
日本のミルクにまつわる社会課題に対して、現実的な解決策の糸口になれると確信しています。
このクラウドファンディングで皆さんに知ってもらい、多くの方々から応援いただきたいと思っています。
詳細をお伝えしたいので、ぜひ続けて読み進めてください。

コップ一杯の牛乳はどこから?
広大な草原でのびのびと過ごす牛たち。そんな、のどかな風景を思い浮かべるかもしれません。
しかし実際、日本の乳牛の7割以上は、牛舎の中で繋がれたまま飼育されています。土の上を歩くことも、生きた草を食べることもなく、一生を終えることがあります。
ただそれは、高品質な牛乳を効率よく生産するために、築かれてきた仕組みです。
僕自身、実際に現地を訪ねるまで、全く知らないことが沢山ありました。

北海道の豊富町へ
僕は幼い頃から犬と共に育ちました。シドニーという名前の雑種犬は、感情豊かに寄り添ってくれる、僕の親友です。
動物と豊かな関係を築いて生きてきた僕にとって、後にネットで偶然知った畜産動物の飼育環境やその環境負荷の実態は、大きな衝撃でした。
狭い檻の中に押し込められる鶏たち、身動きの取れない環境で飼育される豚たち、畜産による温室効果ガスや水質・土壌汚染への影響、
「草原で暮らす乳牛はごく少数派」という事実を知ったのも、その時でした。
動物にとって、人にとって、環境にとって、このままで良いのだろうか。
そう考え、自身の食生活を植物性に移行すると同時に、「自分にできること」を探し続けてきました。
そんな中、あるご縁から、北海道北部の小さな町・豊富町の酪農家Aさんと出会いました。
豊富町は、美しい湿原に囲まれた、酪農が盛んな町です。

日本の酪農の実情
日本では100頭以下を飼う小規模な酪農家がほとんどです。家族や夫婦、従業員など2~3名の体制で牛の世話をされています。
豊富町のAさんも、そういった酪農家のひとり。
実は当初、酪農のあり方そのものを変えられないか、会って早々に説得するつもりでした。
しかし、実際に牛舎に入り、作業を見学させてもらいながら対話を重ねる中で、それが簡単ではない現実を知りました。
<多大な労力とコスト>
牛は600kgを超える大きな動物です。多くの餌を必要とし、排泄量も多い。毎日、清潔な環境を維持するため清掃し、牛をケアして乳を絞る必要があります。50人や100人の子どもを2〜3人の大人で世話することを想像してみてください。日々の仕事に追われ、 一頭一頭に十分な時間をかける余裕もない。酪農にはクリスマスも正月もありません。
<酪農を取り巻く構造的な課題>
輸入飼料の高騰、円安、生乳価格の変動...
酪農の経営は一人ひとりの努力だけではコントロールできない外的要因の影響を強く受けます。
構造上どれだけ丁寧に経営しても利益が残りにくい。そんな厳しい環境の中で、多くの方が牛と向き合い続けています。僕がお会いした酪農家の方々も、この構造への危機感を率直に語ってくださいました。
酪農は、単なる「仕事」ではないと学びました。長い年月をかけて磨いてきた技術、牛との関係、そして地域とともに築いてきた暮らしそのものだからです。
だからこそ、逆風が強まっても「やめて別の道へ」と簡単には割り切れない。一度群れを手放せば、また一から何年もかけて育て直すことになります。
それは「辞められない」のではなく、それほどまでに重い決断だということだと思います。

酪農からオーツ麦への転換
2020年に豊富町に通い始めてから約5年。豊富町との対話の中で気づいたのは、これは「人か動物か」という対立ではなく、仕組みの問題であるということでした。
では、どうすればその仕組みを変えられるのか。
模索する中でヒントになったのは、酪農からオーツ麦や小麦、豆類の栽培へと転換した海外の事例でした。
特にオーツ麦は寒冷な気候でも育てやすく、手間も少ない作物で、北海道の気候とも相性が良い。昔の文献を調べると、実際に北海道では1930年頃まで馬の飼料としてオーツ麦が栽培されていた記録が見つかりました。
それから海外の事例先を訪ねてみたり、自宅近くで小さな畑を借りてオーツ麦を育ててみたり...
日本でも実現できる可能性が見えてきたのです。
既存の酪農を否定するのではなく、今ある環境を活かしながら、少しずつ、「人も動物も無理をしない」仕組みをつくりたい。
その想いを形にするため、仲間と共にNourishを立ち上げました。

Nourishの国産オーツミルク・ジャーニー
僕たちが取り組むのは、酪農と並行してオーツ麦を育てる仕組みです。
農家さんが牧草を育てる農地の一部でオーツ麦を栽培し、それをNourishが買い取り、オーツミルクとして製品化する。
この仕組みによって、
① 農家の持続可能性
・牛乳に依存しない新しい収入源が生まれます
・負担の少ない農業へ一部転換できます
(オーツ麦は牛よりも管理の手間がかかりません)
② 動物福祉の改善
・経営に余裕が生まれることで、
一頭一頭の牛をケアする人員または時間を増やせます
・将来的には、役目を終えた牛たちの終生飼育も視野に入れています
③ 環境と社会へのインパクト
・新たな牛の繁殖を抑え、畜産由来の環境負荷を減らせます
・国産の植物性ミルクという、輸入に頼らない新しい選択を増やせます
無理なく、少しずつ変化をつくることができます。

国産オーツミルクの可能性
① 国産のオーツ麦
昨年試験的に育てたオーツ麦は、北海道の気候でもしっかりと育ちました。
成長が早く、雑草の影響も受けにくいため、無農薬での栽培も現実的だと考えます。
② 拡大し続けるオーツミルクの市場規模
オーツミルクは世界的に需要が拡大しており、味だけでなく、環境や健康を意識した「植物性ミルク」の1つとして選ばれています。
今はまだない国産オーツ麦の市場が発達すれば、国産オーツミルクメーカーも増えて牛乳と同じように食卓に並ぶ未来が見えます。

3軒の酪農家さんとチャレンジスタート!
2024年12月31日の大晦日。僕はAさんの牛舎にいました。
通い始めてから4年が経ち、酪農に対して否定的だった僕もAさんと打ち解け、妙な信頼感や親近感を感じていました。仕事が終わった後、一緒に飲みに行こうとなったのです。
そこでAさんは「来年、オーツ麦を育ててみようか」と言ってくれました。
2025年。1haの農地で春はオーツ麦の種を蒔いてもらい、夏に収穫をしました。
残念ながら、その夏の記録的豪雨により9割が腐ってしまったのですが、僕にとっては日本で本格的に育った初めてのオーツ麦でした。
2026年の今年こそは!と、Aさんと一緒に気持ちを燃やしています。

牧草地の中に現れた1haのオーツ麦畑はなかなかに目立ちました。
Aさんの他に、話を聞きつけた2人の酪農家さんに協力いただけることになりました。
この3軒の酪農家さんと共に、今年からNourishは本格稼働していきます。
僕たちは、
「北海道で育て、北海道でつくり、日本全国に届ける」
国産オーツミルクを実現したいと考えています。
そこで欠かせないのが、オーツ麦の「加工設備」です。

なぜ今、支援が必要なのか
海外では「 農家 → 加工 → 製造」 という分業が一般的ですが、
日本で流通しているオーツ麦・オーツミルクの多くは輸入に頼っているため、生産・加工体制はほとんど整っていません。
そこで自分たちの手で「加工設備」を導入し、国産オーツミルクをつくります。
(8/8追記)↑製造部分の設備を整えることに集中します。今までNourish自身でやらなければいけないと気負いしていましたが、農家さんと株式会社未来369ファーマーズさんが培ってきた知見を使い担ってくれることになりました。
*Nourish journeyとは別に、豊富町オーツ栽培プロジェクトというものがあり、酪農家さんやnourishだけでは解決できない課題を株式会社未来369ファーマーズさんがリソースを出して共同でオーツの栽培に取り組んでいます。

資金用途・スケジュール
今回ご支援いただきたい資金は、 オーツ麦の「商品製造」までの導入費用の一部を目標にしています。
2026年 5月 オーツ麦種まき(酪農家3戸の各農地にて)
2026年 8月 製造所リノベーション・設備導入・オーツ麦収穫
2026年 9月 Nourish製造所完成・オーツミルク試作開始
2027年 1月 試作品お届け予定
< 1stゴール ¥500,000 >
・電源工事(200V)……………… ¥200,000
・業務用冷蔵庫 500L …………… ¥370,000
わたしたちのオーツミルクは超高温殺菌(UHT)を使わないので、できたては要冷蔵。少し手間ですが超高温殺菌を行わないのでタンパク質やビタミンが失われにくく、フレッシュな味をお届けできます。
< 2ndゴール ¥2,000,000 >
・粉砕機 ……………………………… ¥250,000
・選別機/計量器 ………………… ¥350,000
・など
地元で育て地元で加工にこだわりたい私たちは、まずは簡素な機械を導入してテストを続けます。ここがNourishが「北海道産」、と言える理由です。
< 3rdゴール ¥3,000,000 >
・ホモゲナイザー オーバーホール … ¥800,000
・集塵機(予備)
ミルクの沈殿を防ぎ、分離しない滑らかな口当たりのミルクに仕上げるホモゲナイザーは高価です。中古品を確保していますが、整備(オーバーホール)にもお金がかかります。
< Beyond ¥5,000,000 >
・増産用の追加冷蔵/ バッファタンク
・製造所のリノベーション費用の一部補完/ 資材高騰、HACAP対応などで¥200万→¥600万まで膨らみました

最後のメッセージ
このプロジェクトが広がれば、
・牛たち一頭一頭に手をかけられる環境をつくれます
・酪農家さんたちが、無理のない形で農業を続けられます
・国産ミルクの新しい選択肢が生まれます・畜産由来の環境負荷を減らせます
これは、今の仕組みに「 新しい選択肢」を加える挑戦です。
動物にも、人にも、環境にもやさしい未来を、現実的な形でつくりたい。
この小さな一歩が、未来の当たり前を変えると信じています。
ぜひ、この挑戦を一緒に支えてください。ご支援・シェアをよろしくお願いいたします!

Nourishインスタグラム:
https://www.instagram.com/nourish_oatmilk/#
設立したばかりです!ぜひフォローお願いします
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<補足:Nourish代表 加藤 大について>
これまでの活動や想いは、インタビュー記事でもご覧いただけます。
・チョイふるストーリー Vol.3 「自分の中の当たり前」理事・加藤大さん | 一般社団法人チョイふる | activo(アクティボ)
・地道に対話し会社を変える#1~J.P.モルガン CSR担当加藤さん~
・いつ始めてもいい、いつ始めても喜んでくれる人がいる#2~J.P.モルガン CSR担当加藤さん~
<Q&A よくある質問>
ー Nourishの国産オーツミルクには、牛乳は入っていますか?
牛乳は一切使用していません。主原料は、国産オーツ麦と浄水です。 牛乳アレルギーをお持ちの方、乳製品を控えている方、牛乳でお腹がゴロゴロしてしまう方も、安心してお飲みいただけます。
ー 酪農家が乳牛だけでなくオーツ麦も管理するのは大変ではないですか?
現時点では大変だと言わざるを得ません。酪農家は畑作農家ではありません。オーツ麦の大規模栽培の事例も少ないです。試行錯誤で進めている中、本業に追加の負担はあります。軌道に乗れば地元の雇用機会を増やしたり、作業の効率化を図ったりして、負担を減らす仕組みを作ります。
ー オーツミルクは牛乳の代わりになりますか?
オーツミルクはコーヒーや紅茶との相性がよく、やさしい甘みとクリーミーさが特徴です。 その他、料理やお菓子作り、スムージーなど、日常のさまざまなシーンでご活用いただけます。
ー 支援したらどのように関われますか?
SNSなどを通じてプロジェクトの進捗を共有させていただきます。またリターングッズを使用して、Nourishのアンバサダーとして関わってくださると嬉しいです。ご提案やご意見がありましたら、いつでもご気軽にご連絡ください。 一緒にこのプロジェクトを育ててください!
ー 製造体制や衛生管理は大丈夫ですか?
はい、ご安心ください。 Nourishでは、食品衛生責任者が3名在籍しており、適切な管理体制のもとで製造を行います。 衛生面・品質管理には十分に配慮し、安心してお召し上がりいただける製品づくりを徹底していきます。
ー オーツミルクは環境にやさしいですか?
オーツミルクは、牛乳と比較して環境負荷が低い商品です(水使用10%、土地利用20%、温室効果ガス排出量30%など)また、オーツは日本の気候でも育てやすい為、Nourishでは、国内で生産・製造することで、より持続可能な選択肢を広げていきたいと考えています。
ー Nourishのオーツミルクはどこで買えますか?
最初はカフェやレストランにご協力していただき皆さんに届けたいと思っています。今年は試作期間となりサンプルの生産を続けて皆さんのご意見をもとに来年収穫できるオーツ麦からNourishのオーツミルクをお届けします。
最新の活動報告
もっと見るオーツミルク製造所のことについて
2026/08/30 20:02みなさま、日曜の夜ですね。今日はnourishの製造所について少しお伝えします。僕らの製造所は豊富町の町外れにあります。現在、稚内の保健所にアドバイスをいただきながら、リノベーションを進めています。工事は豊富町に来た時からお世話になっている建築業の方にお願いしました。8月半ばの写真をいくつか載せます。古い建物を安く手に入れて改修費を抑えるつもりでしたが、結局ほぼフルリノベーションになりました。。。製造用の機械は、ざっくりと ミキサー/ オーツ麦と水を混ぜて酵素で分解します。 フィルター/ 麦のカスとミルクを分けます ボイラー/ 熱処理をして酵素の効果を止めたり、殺菌をします ホモゲナイザー/ 沈澱をしないように粒子を細かくして均等に混ざった状態にします。 充填機/ 自動でパックにオーツミルクを入れます。 パスチャライザー/ パック後の低温殺菌 こちらも北海道の有限会社ユウアイというところと、1年以上前からお話を続けて、それぞれを中古で揃えてもらいました。搬入から設置まで全てお願いしています。今月お支払いも完了して、製造所のリノベーションが完了してから設置していただきます。設置と配管、機械がうまく接続できて回るようにテストするのに2週間ほどかかるそうです。こちらは設計図をAIで簡素化してもらいイメージ画を作ってもらったものです。便利な世の中になりました。室内スケッチは正確ではないです、イメージです。10月稼働を目指しています。nourishは今回、土地と建物の購入・リノベーション、製造機械一式の購入、をしました。これから色々テストして問題も多く出てくると思いますが、オーツミルクを製造できる設備が整う見込みです。なんとか借入や投資家からの投資を受けずに小規模な工場を作れました。これによって返済のプレッシャーで製品化を急いだり、売らなければいけないプレッシャーで、事業の本質を忘れたりする事を防げると思っています。こちら↓がざっくりの初期投資と初年度のランニングコストです。色々削れるところや、これ以外にかかるコストもあるのですが、ざっくりイメージです。ちなみに僕たち創業社員は副業でやっていて無給・無報酬です。みなさまから応援していただくものはクラファン手数料やリターンのコスト以外、全て設備に回ります。一般的な事業の進め方とは違うと思いますが、町民の方々の力を借りて、東京や町外の応援してくれる人たちと一緒に作って、なんとかうまい具合に関わってくれる人全員に利益の分配をできる仕組みを作るには、時間と成長のプレッシャーを取り除くことが必要だと思っています。今回のクラファンで80名の方にこの取り組みを支援していただき、知っていただけたのは大変嬉しい事です。みなさまのおかげで予定より充実した設備を用意できます。引き続き見守っていただけると幸いです。あと数時間ですが、共感いただける方はご支援いただけると嬉しいですし、僕らの活動をフォローしていただけるのも嬉しいです。Dai もっと見るありがとうございます & 酪農の産業についてあれこれ
2026/08/28 20:30nourish代表の加藤です。クラファン開始から1週間で書くつもりだった活動報告が、気づけば終了3日前になってしまいました。。。ファーストゴール達成のお礼が遅くなって申し訳ございません。そして応援ありがとうございます。今日は、僕が見ている酪農産業の構造について共有させてください。意図的に作られた牛乳の市場少し昔の話になってしまいますが、、、第二次世界大戦後、国を強くして国民を豊かにするために国策で、鉄道(物流確保)、鉄鋼(国内で原材料を発掘して外貨節約)、自動車(生産性の高い国の産業)、など様々な分野に力が入れられました酪農はそのうちの「子供たちの栄養確保」です。この計画を実行するにはお金が必要なので世界銀行から借ります(貸し付けられます)。借りると、返さなければいけない、返すには生産量が上がり国が豊かになる必要がある。ここから酪農の話です↓100年ほど前、北海道の酪農家が飼う牛は3〜4頭、酪農人口は40万人強。生産性は低い産業です。そこから1950年代以降、国が市場そのものを作りあげます。供給は、集約酪農地を北海道に指定してアメリカの大型機械で一括建設。需要は、学校給食法で脱脂粉乳、のちに牛乳を義務化。生産者保護は、不足払い法で乳価を保証し、指定生乳生産者(ホクレン)で価格を均一化して販売先を確保。需要と供給の両方を国が作り、働く人を守る。牛乳の市場は自然にできたものではなく、確実に意図的に作られたものです。当時の優先順位を考えると正しい判断です。2026年の今、どうなっているのか・酪農家の価値が乳量で測られている。保証は乳量に対する価格補填です。たくさん作るのが最優先だった70年前はそれが正解でした。でも食料がなくて栄養失調になる子供がいなくなった今(他の理由ではまだいっぱいいます)、この仕組みは不要になっています。量に保証がつけば量を作る、資本主義では当然です。目的を果たしたなら設計し直すべきで、食料安全保障が目的なら乳量ではなく農地の広さに、所得を上げたいなら買取価格ではなく利益に保証をつければいいわけです。・酪農家が40万人から1万人に減った。乳量で測られる以上、大型化した方がコストは下がる。そうしない農家はキツくなって離農する。これは失敗ではなく、大型化を前提にした政策が成功した結果です。大手乳業は利益を伸ばし、赤字の酪農家は増えている。1万人のために牛乳を飲むキャンペーンをしてそれが還元されるなら、農家は一気に裕福になるはずです。何かおかしい。長くなるのでこの話はまた今度で。・消費者の負担が大きい。PSE(Producer Support Estimate)という、農家がどれだけ国の保護を受けているかを示すOECDの指標があります。日本40%(うち消費者負担75%)、EU20%(15%)、US10%(5%)。日本の農業は補填で成り立っていて、しかもその大部分は国からの直接支援ではなく、関税などを通じた消費者負担です。・牛たちが限界。見えにくいところ。乳量が指標になった結果、1960年代に年間平均4000kgだった乳量は今9000kg弱。母牛の体への負担は倍以上です。繋ぎ飼いが6〜7割で放牧は数%、濃厚飼料は8割以上が輸入、妊娠と出産を繰り返して経済寿命は5年ほど。1戸あたり3〜4頭だった頭数は100頭、面倒を見れるはずがない。その上ゲップや森林伐採、水や土壌の汚染で悪者にされている。かわいそうです。個々の農家を見れば例外はもちろんあるけれど、産業全体で見ると、この構造は消費者にとっても、地球にとっても、酪農家にとっても、牛にとっても負担が大きすぎる。限界に来ていると思います。nourishは、この構造への抵抗というか、他の方法がないかの試行錯誤・実験だと思っています。量ではなく育ててくれた畑の面積に対しての買取価格、利益が出たら還元できるように同じ町で製造、酪農でなくてもミルクが作れるように酪農家からのみ買い付ける。離農の選択肢を増やしたい。小さなnourish一社では何も変わらないので、この仕組みでやっていけると証明できたら、やり方を公開してもっと多くの人に入ってきてほしい。そんなことを考えながらやっています。みなさま、良い週末をお過ごしください。 もっと見る





オーツミルクが「特別な選択肢」ではなく、誰もが自然に手に取れる選択肢になってほしいと願っています。そんな未来に向けた挑戦を心から応援しています!