
【第三弾:競技本番・日本選手団の挑戦】
大会会場であるゲッティンゲンに到着し、日本選手団と合流してから4日目、いよいよ競技が始まりました。
※()内は、日本選手団の選手数です。
7/1 ラートシニア予選(11名)
7/2 ラートジュニア予選、シル総合(5名)
7/3 シルバトル(1名)、ラートジュニア総合決勝(1名)、ラートシニア総合決勝(1名)
7/4 ラートジュニア種目別決勝(1名)、ラートシニア種目別決勝(4名)、シルアーティスティック決勝(1名)
私はラートジュニア・シニア、シルホイールの全日程・全部門・全種目で、補助やポケットカードの確認を通して選手をサポートしました。
補助者としてのサポート
ラートのセッティング、技の補助、直転の降り技でのマット出し、ラートシニア直転とシルホイールでは音楽スタートの合図を行いました。
また、世界大会本番という緊張の中、選手は普段はしないミスをする可能性があります。ラートのサイズ間違い、ベルトのセットミス、ラートの状態確認忘れ(ビスのゆるみや滑りやすい汚れなど)も考えられるため、念のため私自身でも確認しました。
今大会では、主審の合図後15秒以内に演技をスタートすること(または音楽スタートの合図)について、例年以上に厳しく管理されていました。違反すると1.0点の減点となるため、スムーズに演技を開始できるよう、注意を払いました。
斜転種目の大減点後には、どの技まで認定されたかを確認したり、再開時の予備回転を審判に申告しました。
直転種目では、競技エリア内での補助が1運動と降り技に限られます。また、安全エリア内での追随も減点対象です。そのため、安全エリア外を移動しながら必要な技で減点されない位置での補助に努めました。補助者2人体制の場合は、2人のコーチが同時に安全エリアに入らないように注意しました。
技自体は危険でなくても、音楽に遅れてしまうと音楽点が低くなってしまいます。音と動きが大きくずれそうな場合に備え、選手と事前に打ち合わせを行いました。その際に確認したラートに触れるかどうかの判断ポイントを意識しながら補助に入りました。
補助者のミスによる減点は、コーチとして絶対に避けたいものです。実際、とても緊張しました。

ポケットカードチェック
演技を見ながら、事前に提出した技のリスト「ポケットカード」のチェックを行いました。
演技後に審判席で掲示された難度点を確認し、期待した難度点と異なる場合は審判席に確認に向かいました。審判員から、どの技が認定されていないか、その理由などを教えてもらいました。
難度の認定に異議がある場合でも、審判席でのやり取りは禁止されています。IRVのサイトから指定のフォームで支払いを行い、正式に抗議を申し立てることになっています。
過去の大会でこの抗議申請を行ったことがありますが、今回はフロアでの補助が続いていたため、私は抗議申請の補助を行いませんでした。
右:審判席にて難度の認定確認を行う吉永直嗣コーチ
コーチ陣で協力して選手サポート
各選手が自分の演技順を把握していたものの、複数種目が同時進行している日もあったため、コーチとしてどの選手のどの種目を先に補助するのか、フロアの競技進行を確認しながらサポートに当たりました。
競技本番は、一日が本当に目まぐるしく過ぎていき、コーチ陣でもコミュニケーションを取りながら選手をサポートすることを意識しました。
左:競技の進行を一緒に確認 本間葵コーチ
第四弾では大会を通して得られた成果や今後の課題と目標について、お伝えしたいと思います。




