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「父と一緒に巡る旅にしてみるのはどうか」
そんな案が出ました。
父と島を巡りながら、自転車でいろいろな場所を訪れ、そこで会話をする。
僕は地元を離れてから、父とゆっくり話す機会がとても少なくなっていました。
それでも、自分が何かに迷ったとき、相談する相手として思い浮かぶのは父でした。
だからこそ、島を巡る時間の中で、普段なかなか話せないことを父と話してみる。
島で出会った人や、その場所で見た景色があることで、普段なら話さないようなことも自然と話せるかもしれない。
もちろん、言葉ですべてを伝えたいというわけではありません。
でも、そのときに交わされる言葉や、その言葉を紡ぐ瞬間には、そのときにしか生まれない感情がきっと乗る。
それならば、父と一緒に巡る旅にしてみよう。
そういう形に決まっていきました。
とはいえ、父が映画に出てくれるかどうか。
そこは一つの問題でした。
僕から話をしてみると、意外にもあっさり了承してくれました。
好奇心が強い性格だからなのかもしれません。
こうして、『Uターンブルーライン』の旅の形が、少しずつ決まっていきました。
次回は、撮影に向けてどんな準備をしていったのかについてお話しします。



