注目のリターン


はじめまして。現在、アフリカのジンバブエでJICA海外協力隊として活動している水谷です。
現在はNGO「YASD (Young Achievement Sports for Development)」に所属し、スラム地域の女性と若者の自立支援を行っています。YASDは、ホームレス・ワールドカップのジンバブエ代表チームの派遣・運営を担っている団体です。
普段は、女性向けの裁縫プロジェクトを通じてミシン・かぎ針編みなどのスキル習得から、実際の販売・収入につなげるところまでを一貫してサポートを行っています。
さらに、スポーツを活用したライフスキル教育にも取り組み、困難な環境にある子どもが、非行や薬物などに巻き込まれず、自らより良い選択ができるよう日々スポーツを通じた支援もしています。
JUMP HIGH PROGRAM(バレーボール教室)の様子↓


路上生活、貧困や失業、依存症、精神的な困難、障害による差別ーー
さまざまな困難を抱えるジンバブエの人たちが、「ホームレスワールドカップ」への出場をきっかけに、社会とのつながりや自信を取り戻し、その後の生活再建につなげることを目指しています。
その第一歩として、2027年1月にメキシコで開催されるホームレスワールドカップへ、ジンバブエ女子選手たちを送り出すため、渡航費の資金調達に挑戦しています。
私たちは、大会出場そのものをゴールにはしていません。
練習や仲間との出会いを通じて前向きな変化を生み出し、帰国後の就職活動や次の挑戦へつながるよう、継続的に伴走していきます。

『ホームレス・ワールドカップ』とは、ホームレス状態にある人(16歳以上)が一生に一度だけ出場できるサッカーの世界大会です。2003年に始まり、毎年約70か国以上が参加しています。今回は2027年1月にメキシコで開催され、ジンバブエからは女子チームが出場します。
出場できるのは、ホームレス状態を経験した人や、障害・依存症・精神疾患などを抱え、社会的に孤立や排除を経験してきた人々です。
この大会の目的は、サッカーを通じて“人とのつながりや生きがいを取り戻し、社会復帰へのきっかけ”をつくることです。
初めて国の代表選手としてピッチに立つこと自体が、多くの参加者にとって大きな転機になります。 「自分は必要とされている」という実感が、それまで失われていた自己肯定感を少しずつ取り戻していきます。
その経験に加えて、初めての海外での生活や新しい仲間との出会いが、次の一歩を踏み出す力になっていきます。


出場することは、参加者にとって“人生を変えるきっかけ”になります。
メキシコへの渡航には、パスポートの取得や住所の確保が必要となり、公的な身分を証明する機会になります。こうした公的な証明書が、帰国後の就職や生活再建への第一歩になることもあります。
実際に、大会出場をきっかけに仕事を得た人も少なくありません。試合中に仲間を励まし、チームを支える姿勢が評価され、スポンサー企業から声がかかり就職につながった例もあります。ほかにも、プロサッカー選手として活躍している人や、学校や職業訓練校に戻った後、自らビジネスを立ち上げた人など、大会を機に新たな道へ進んだ人はたくさんいます。
また、大会に向けた準備期間には、サッカーのトレーニングだけでなく、メンタリングやコーチングも行われます。その過程で、これまで孤立していた人が仲間と出会い、新しい居場所を見つけていきます。互いの経験や悩みを共有しながら支え合う環境は、精神的な安心につながり、「もう一度頑張ってみよう」と前を向く力になっていきます。
【ジンバブエ女子代表選手の例】




スラムなどの地域では、十分な教育の機会が得られないだけでなく、安心して過ごせる居場所や健全な娯楽もほとんどありません。 行き場のない時間や空腹を紛らわすために、お酒やドラッグに頼ってしまう人もいます。生きるために売春に頼らざるを得ない女性もいます。
このような環境で必要とされているのは、「安心して過ごせる居場所」と「前向きな時間の使い方」です。
その一つの手段が、スポーツです。
チームに所属し、練習や試合に打ち込む時間は、それまでとは違う選択肢になります。規律やルールを学び、仲間と支え合う経験が、前に進む力を育てます。
そして何より、スポーツは「自分には価値がある」と感じられる瞬間を生み出します。 小さな成功体験や仲間とのつながりが、自己肯定感を育て、人生に対して前向きな選択へとつながっていきます。
スポーツは、直接的に貧困をなくすものではありません。 しかし、貧困の中で生きる人々にとって、人生の選択肢を広げる“きっかけ”になります。
この一歩が、貧困の連鎖を断ち切る力になると、私は信じています。


こうした課題の背景には、個人の努力だけでは乗り越えられない、ジンバブエという国が抱えてきた歴史や社会状況も大きく影響しています。
ジンバブエでは2000年代、土地再分配政策などを背景に経済が大きく混乱しました。
政府は財政赤字を補うために通貨を大量に発行し、その結果、世界でも極めて深刻なハイパーインフレが発生しました。物価が数時間で変わるほどの異常な状況となり、インフレ率はピーク時に約796億%に達したとも言われています。銀行預金は紙くず同然となりました。
多くの企業が倒産し、首都ハラレでは、非公式な仕事で生活をつなぐ人々が増え、路上で暮らさざるを得ない人々も増えていきました。
さらに2005年、政府は「都市の秩序回復」を目的とした「Operation Murambatsvina」を実施しました。Murambatsvinaとは現地語で「ごみを取り除く」という意味です。一夜にしてブルドーザーでスラムや路上の屋台が一斉に取り壊され、約70万人が家や仕事を失ったと言われています。
現在でも約8割の人々が、路上販売や日雇い労働などの不安定な仕事で生計を立てています。教育や就労の機会を失った若者が、非行や薬物に巻き込まれてしまうケースも少なくありません。
貧困は世代を超えて連鎖し、今も多くの人がその出口を見つけられずにいます。

アフリカやスポーツを通じた社会課題解決に取り組む皆さまより、今回の挑戦へ温かいメッセージをいただきました!



2026年10月 選手選考会実施
2026年11月~ 練習会・コーチング実施(週に2回を予定)
2026年12月 メキシコ行きのビザ獲得のため南アフリカへ(約5日間滞在予定)
2027年1月17日〜23日 ホームレスワールドカップ出場
2027年2月~ 選手のアフターフォロー・就職活動支援

ご支援いただいた資金は、ホームレスワールドカップ出場のための飛行機代として大切に活用させていただきます。
メキシコへの飛行機代(一人あたり):約30万円~
第一ゴール:60万円(選手2人分の渡航費)
第二ゴール:90万円(選手3人分の渡航費)
第三ゴール:120万円(選手4人分の渡航費)
第四ゴール:150万円(選手4人分+引率1人の渡航費)
ホームレス・ワールドカップは特別サッカールールのため4人制(ゴールキーパー1人+フィールドプレーヤー3人)で行われます。またメキシコ滞在中の、移動費・食事代・宿泊費は大会運営側 によって用意されます。
また、万が一ビザが取得できず大会出場が叶わないなどの予期せぬ事態が起きた場合でも、本プロジェクトで支援する選手たちに対し、スポーツを基盤にライフスキル教育や生活・就労に向けた実践的なスキル支援(IT、裁縫、養鶏など)を行い、社会復帰に向けた支援を継続します。
※今回は、男女各1チーム(計2チーム)の派遣を目標としています。なお、大会側による参加国・参加チーム数の最終調整により、男女混合チームでの出場など、編成が変更となる可能性があります。その場合でも、いただいたご支援はジンバブエ代表選手の派遣費用として大切に活用させていただきます。

●3,000円コース
【お礼メッセージ送信】 感謝の気持ちを込めて、お礼のメッセージをお送りします。
●5,000円コース
【全力お礼動画】ジンバブエ人と一緒に全力でお礼動画を送らせていただきます。
※2分程度。後日、メールにてYouTube限定公開URLをお送りいたします。
●8,000円コース(①か②を選択)
①【日常をお届け】私のジンバブエでの日々暮らし(食事、通勤路、近所の人との交流)を動画・写真でお見せします
※6分程度。後日、メールにてYouTube限定公開URLをお送りいたします。
②【支援者限定コミュニティーに招待】YASD公式Facebookのグループに招待し日々の活動や、団体の様子をお届けします(2027年7月ごろまで)
●10,000円コース(①か②を選択)
①【活動報告会(ZOOM開催)】 日々の活動内容やホームレスワールドカップでの選手の活躍をご報告させていただきます。(40分程度・1回)
※2027年2月頃に、Zoomで開催予定です。詳細な日時については、後日メールにて個別にご連絡させていただきます。
②【水谷をとにかく応援(リターンに労力・費用を掛けずジンバブエ選手のために時間を割きます)】ジンバブエ人と一緒に全力でお礼動画を送らせていただきます。
※2分程度。後日、メールにてYouTube限定公開URLをお送りいたします。またこちらのリターンは5,000円のリターンと同じ内容になります。
●12,000円コース
【オンライン雑談会】一対一で赤裸々にジンバブエでの生活の醍醐味、楽しさ、悩み、打ち明けさせてください!
※2027年2月頃までにZOOMで40分程度で開催予定です。詳細な日時については、後日メールにて個別にご連絡させていただきます。
●20,000円コース 限定3名
ジンバブエ人とオンライン交流(30分・1回) ※要望に応じて文化紹介や英会話などに変更可
※2027年3月までに開催予定です。詳細内容・日時については、後日メールにて個別にご連絡させていただきます。
●50,000円コース
【帰国報告】お土産送付と、帰国報告をさせてください!(2027年9月以降)
※東京・大阪にお住まいの場合、差し支えなければ対面にてお土産のお渡し・帰国報告をさせていただきます。対面での実施に伴うプロジェクトオーナーの交通費・滞在費は、リターン金額に含まれております。また、対面での実施の場合は、安全面を考慮し公共の場所にてお会いさせていただきます。
※その他の地域にお住まいの方につきましては、お土産は郵送にてお送りし、帰国報告はオンライン(Zoom・40分程度)にて実施させていただきます。
※お土産に関しては、Kuda Mahadzvaさんが描く絵か、ポストカードを予定しております。詳しい内容についてはメールにて個別でご連絡させていただきます。
●100,000円コース
【水谷をとにかく応援(リターンに労力・費用を掛けずジンバブエ選手のために時間を割きます)】ジンバブエ人と一緒に全力でお礼動画を送らせていただきます。
※2分程度。後日、メールにてYouTube限定公開URLをお送りいたします。またこちらのリターンは5,000円のリターンと同じ内容になります。
●300,000円コース
【水谷をとにかく応援(リターンに労力・費用を掛けずジンバブエ選手のために時間を割きます)】ジンバブエ人と一緒に全力でお礼動画を送らせていただきます。
※2分程度。後日、メールにてYouTube限定公開URLをお送りいたします。またこちらのリターンは5,000円のリターンと同じ内容になります。

ここまで読んでくださりありがとうございます!
私たちがこの挑戦を通して実現したいのは、単に大会に出場することではなく、ジンバブエ代表選手一人ひとりの人生が動き出すきっかけをつくることです。一時的な支援で終わってしまえば、また元の環境に戻ってしまう可能性もあります。
だからこそ私たちは、出場して終わりではなく、大会後の就職活動のサポートや、次の一歩に向けた伴走支援まで、継続的に関わっていきます。
サッカーを通して得た経験が、その後の人生につながるように。そのための環境を、少しずつでも整えていきたいと考えています。
この取り組みは、私たちだけで完結するものではありません。関わってくださる方が増えることで、できることも広がっていきます。
もしこの挑戦に意味を感じていただけたら、力を貸していただけると嬉しいです!
最新の活動報告
もっと見る
YASD職員にインタビュー②
2026/06/29 17:00今回は、前回に引き続きYASDで働く職員にインタビューを。第二弾!それぞれが抱く想いや、活動に込めた情熱を、ぜひご覧ください。私は子どもの頃から、人を助けることに情熱を持っていました。誰かを支援できる機会があれば、ためらうことなく行動してきました。若者こそが未来を担う存在であり、その可能性を最大限に発揮するためには、私たち大人の支えが必要だと信じています。YASDでの仕事は、若者たちが地域のリーダーへと成長していく過程を、日々支える機会を与えてくれます。彼らの人生が前向きに変わっていく姿を見ることが、私の大きなやりがいです。Why did you start social work?Since childhood, I have always had a passion for helping others. Whenever there is an opportunity to support someone, I do not hesitate to take action.I believe that young people are the future, and that they need our support in order to reach their full potential.The work we do at YASD gives me the opportunity every day to support young people as they grow into community leaders. Seeing their lives transform in a positive way is one of the greatest rewards of my work.これまで、本当にたくさんの忘れられない経験をしてきました。初めて身分証明書を受け取り、涙を流す人を見たこと。生まれて初めて自分の地域以外の場所に渡航する人を見送ったこと。そして2015年には、オランダ国王にお会いする機会もありました。どれか一つだけを「最も印象に残っている経験」として選ぶことはできません。どの出来事も一生の宝物であり、振り返るたびに、スポーツがいかに人の人生を変える力を持っているかを実感します。何より、ホームレスワールドカップでジンバブエ代表として挑戦した人々の人生が変わる瞬間に立ち会い、その一部になれたことに心から感謝しています。What was your most memorable experience with HWC?Over the years, I have had so many unforgettable experiences.I have seen someone cry after receiving their identity documents for the first time. I have watched people travel outside their community for the very first time. In 2015, I also had the opportunity to meet the King of the Netherlands.It is impossible for me to choose just one memory as the most memorable. Each of these moments is a once-in-a-lifetime experience. When I look back, I am reminded of the power of sport to transform lives.Above all, I am truly grateful that I was able to be part of those life-changing moments for the people who represented Zimbabwe at the Homeless World Cup.どうもありがとう。メルシー。オブリガード。そして、ありがとう。皆さまのご支援に心から感謝しています。どんな寄付も決して小さなものではありません。皆さまの貴重な支援が、人々の人生を変え、地域社会をより良い方向へと変えていく力になっています。 Do you have a message for people who may support the team in the future?Domo Arigato,Merci , Obrigado, Thank you, for all your support, no donation is small.Your invaluable support is helping transform lives and communities. もっと見る
Next Goalへ!!
2026/06/27 13:00人生で初めて挑戦したクラウドファンディング。開始から3週間が経過しました。皆さまのご支援、温かい応援のおかげで、466,000円(77%)を達成することができました。本当にありがとうございます!現在、皆さまからいただいたご支援で、ジンバブエの女性1人分の渡航費を確保できるところまで来ました。2027年1月、メキシコで開催されるホームレスワールドカップ。ジンバブエ代表のユニフォームに袖を通し、世界の舞台でプレーする姿を想像すると、今から胸が熱くなります。しかし、ホームレスワールドカップは4人制(ゴールキーパーを含む)で行われます。チームとして大会に参加するためには、最低でも4人の選手が必要です。だからこそ、このプロジェクトは第一目標を達成して終わりではありません。現在も現地ジンバブエで資金調達を進めていますが、日本でも、一人でも多くの女性が世界へ挑戦できる機会を届けたいと考えています。あと134,000円で、2人分の渡航費を確保できます。まずは2人。そして、その先の3人、4人へ。「あと少しでゴール」ではなく、「もう一人、さらにもう一人。」「もっと多くの女性にチャンスを届けたい。」そんな想いで、最後まで挑戦を続けていきます。この勢いをさらに加速させ、次の目標へ向かって走り続けます。ジンバブエの女性たちが、自信と誇りを取り戻し、「私にもできる」と信じて新たな人生を歩み始められるように。引き続き応援していただけたら嬉しいです!最後まで読んでくださり、ありがとうございます。 もっと見る
YASDの職員にインタビュー①
2026/06/26 19:30YASDの職員一人ひとりにインタビューを行いました。「なぜこの仕事を選んだのか」、「ホームレスワールドカップにどんな想いを抱いているのか」現場で活動するスタッフの言葉から、私たちの活動の原点を知っていただけたら嬉しいです。今回インタビューをしたのは、財務・総務担当のファライ・ムウェタさん。彼自身も脆弱な環境で生まれ育ち、強制移住による仮設キャンプでの生活や、自宅が目の前でブルドーザーによって取り壊されるという経験をしてきました。自らの壮絶な経験を原動力に、現在はYASDで財務を担当する傍ら、現場での活動にも積極的に携わり、地域の若者や女性たちを支えています。私がこの活動を始めた原点には、自分自身が何度も強制移住を経験したことがあります。1993年、私たち家族が暮らしていたチュル農場の家は取り壊され、ハットクリフの仮設キャンプへ移されました。そこでの暮らしは、ビニールシートで作られた家での生活でした。しかし2002年には、その仮設住宅も再び取り壊され、今度はカルドニア農場へ移されました。その後、裁判で勝訴したことで、約3か月後に再びハットクリフへ戻ることができました。こうした経験を通して、住む場所を失うことや、困難な環境で生きることの苦しさを身をもって知りました。だからこそ今は、社会的に困難な立場に置かれた人々に寄り添い、その人たちの力になりたいという強い思いを胸に活動しています。Why did you start social work?After goes trhough a series of displacements in life, l developed passion to assist otheres from Vulnerable communities. Our houses in Chulu Farm was demolished in 1993 and we were place in Hatcliffe holding camp staying in plastic houses. In 2002 our plastics were demolished again, and we were Taken to Caldonia Farm. After 3 months after winning court cases we were relocated in Hatcliffe. These experiences taught me firsthand what it means to lose a home and the hardships of living in vulnerable circumstances.That is why I am committed to standing alongside people facing difficult situations and supporting them as they work toward a better future.スポーツは、人と人をつなぐ力を持っています。選手としてプレーする人もいれば、応援する人として参加する人もいます。そこには自然と会話が生まれ、お互いを理解し、地域が抱える課題について一緒に考える機会があります。私は、それこそがスポーツの大きな価値だと感じています。Why do you think sport is an effective tool for Zimbabwe?Sport unites people in my community, some as players others as supports. It will be time to socialize and to bring understanding and discussing issues that affects the community. I believe that is the true value of sport.ご支援いただき、本当にありがとうございます。皆さまからのご支援は、私たちの地域社会に大きな変化をもたらす力になります。若者たちが薬物依存やさまざまな社会問題から離れ、自分らしい未来を歩んでいくための大きな支えとなっています。Do you have a message for people who may support the team in the future?Thank you for your support, it will take a long way to bring transformation in our community, taking away our youth from drugs and social ills. もっと見る







コメント
もっと見る