
いつも温かいご支援、そして応援のメッセージをありがとうございます。
私たちが取り組んでいる『セロ弾きのゴーシュ』絵本制作プロジェクトは、多くの皆さまのお力添えによって、一歩ずつ前へ進んでいます。活動を続けるなかで、あらためてこの作品の魅力や、宮沢賢治が残してくれたものの大きさを感じる日々です。
2026年は、宮沢賢治生誕130年という大きな節目の年です。
130年という年月を数字で見ると、とても長い時間のように思えます。しかし不思議なことに、賢治の作品に触れると、その言葉や物語は決して古びていません。むしろ現代を生きる私たちに対して、新しい問いや気づきを与えてくれるように感じます。
『セロ弾きのゴーシュ』も、そのひとつです。
物語のはじまりで、ゴーシュは決して優秀な演奏家ではありません。楽団の練習では指揮者から叱られ、自分の演奏に自信を持てず、悩みを抱えています。それでも彼は投げ出しません。夜遅くまで練習を続け、次々と訪れる動物たちとの不思議な交流を通して、少しずつ成長していきます。
私たちはこの物語を読むたびに、ゴーシュの姿に勇気づけられます。
すぐに結果が出なくても、自分の信じることを続けること。失敗や迷いを経験しながらも、一歩ずつ前へ進むこと。そうした姿勢は、作品づくりや新しい挑戦に向き合う私たちにも通じるものがあります。
絵本制作もまた、決して簡単な道のりではありません。
原作への敬意を持ちながら、絵本だからこそ表現できる世界を模索し、子どもたちにも大人にも親しんでもらえる作品にしたい。そのために試行錯誤を重ねています。
だからこそ、宮沢賢治生誕130年という節目に、このプロジェクトに取り組めていることを特別なご縁のように感じています。
賢治が生きた時代と比べると、社会も暮らしも大きく変わりました。しかし、人が音楽に心を動かされること、人との出会いによって成長すること、誰かを思いやる気持ちの大切さは、今も変わっていません。
『セロ弾きのゴーシュ』には、そうした普遍的な価値が静かに息づいています。
私たちが目指しているのは、単に名作を絵本にすることではありません。この物語に込められた温かさや希望を、これから出会う子どもたちへ、そして次の世代へ手渡していくことです。
130年前に生まれた一人の作家が紡いだ物語が、時代を超えて読み継がれ、さらに新しいかたちで未来へ受け継がれていく。その営みの一端を担えることを、とても幸せに思っています。
そして、その挑戦を支えてくださっているのが、クラウドファンディングを通じて応援してくださる皆さまです。
皆さまからいただくご支援や励ましの言葉は、私たちにとって大きな力となっています。作品を待っていてくださる方がいること、賢治の世界を愛する仲間が全国にいることを実感するたびに、この絵本をより良いものにしたいという思いが強くなります。
宮沢賢治生誕130年の節目に、『セロ弾きのゴーシュ』が新たな読者と出会えるよう、これからも丁寧に制作を進めてまいります。
今後も制作の様子や進捗をお伝えしていきますので、引き続き温かく見守っていただけましたら幸いです。
心より感謝を込めて。



