
いよいよ、最後の最後になってきましたが、一昨日に続き、今日も新たにパトロン(支援者)になってくださった方が現れました。ありがとうございます。
クラファンを今回、初めてやってみて、パトロンが増えると嬉しくて、
なかなか増えないとしんどくて、
というこの感じ、
このわかりやすく気持ちがアップダウンする感じ、
何かに似てるなぁと思っていたのですが、
16年前、28歳の時、不動産屋で賃貸マンションを紹介する仕事をしていた時に似てるのかもと思いました。
会社にもよりますが、賃貸マンションを借りる時に払う仲介手数料(家賃1カ月分くらい取られるアレ)というのが、不動産屋の収入になります。
僕は営業が下手だったみたいで、月に1件くらいしか契約が取れなかったので、契約を申し込んでもらえた時はそれはそれは嬉しかったです。
月に1件くらいしか取れなかった契約だけあり、申込をくれたお客さんとはけっこう仲良くなっていた気がします。
僕自身、自分でアパートを借りる時に不動産屋さんと仲良くなったことはほとんどなくて、働いていた会社も普通の不動産屋さんで、フレンドリーさにチカラを入れているわけではなかったので、自分なりに良かれと思ってやっていたのか、プロの不動産屋から見たら、なんともシロウトっぽい部屋案内をしていたのだろうと思います。
普通は3軒くらいに絞ってマンションを案内するのがセオリーらしいです。お客さんも選びきれなくなっちゃうので。
なのに、家賃6万円のアパートを探しているお客さんに、1日かけて8軒くらい案内したりしてました。それくらいの家賃のアパートだと当時は畳の部屋が多く
「畳の部屋は座って過ごすことが多いから、やっぱり座って部屋を見た方がいいですよ」
とか言って、座って、窓からの景色を眺めてたりして、時間をかけて、のんびりした部屋案内をしていました。
自分がかつて部屋探しをしてる時、不動産屋に急かされているような圧力を感じつつ、なんとなく契約させられたような悪いイメージがあったから、
自分が不動産屋だったら、いや、自分が部屋探しするなら、理想はこうかな?みたいな感じでやってたのかもしれません。やっぱりお客さん自身がこれから住むわけだし、ある程度は、しっかり納得して決めてもらいたいなと思っていたような気もします。
1日で8軒くらい案内した時の、お客さんと一緒に、畳の部屋で座って窓から夕陽を眺めてぼんやりした日の感じは今もなんとなく覚えています。アパートの隣が畑だったので隣に建物がなくて、窓からの景色がとてもひらけていました。
こういう思い出も僕の財産かもしれません。
ベランダがやたら広い、もしかしたら部屋より広かったかもしれない謎の間取りマンションに申込してくれたお客さんとは、マンションに向かう道中、車を運転しながら、僕の数少ない芸能界絡みの持ちネタ「ブレイクする前の狩野英孝と自主制作の映画で共演したらめちゃくちゃイヤなヤツだった話」で盛り上がり、申込から契約に至るまでの間に、何往復かプライベートな話題を含むメールのやり取りをした気がします。
僕自身が、部屋探しに行って不動産屋さんとプライベートな話題をメールでやり取りしたことなかったので、けっこう仲良くなってたんじゃないかなと思います。
とは言え、月に1件くらいしか契約が取れないようでは売上が全然立たない(1カ月に10万くらいしか売上が出せてない)ので、1年しないうちに不動産屋はクビになりました。
その後、下北沢でカレーフェスやったり色々してるうちに、下北沢の不動産屋の店長さんと知り合いになり、マンションを探してもらうことがあったのですが、店長さんクラスの実力はやっぱりすごくて
「担当エリアにあるマンションは全物件、下見して覚えてましたねー」
みたいなことをサラッと言っていて、
あ!とりあえずそれくらいやると多分、結果がついてくるのか、僕全然、そこまでやろうとしてなかったなぁと、プロのスゴさを感じました。案内も、急かすわけではないけどスムーズに、かつ、ちょうどいいくらいの部屋を紹介してくれました。(2019年にザ・ノンフィクションに出演した時の部屋が、その物件でした)
今でも覚えてるあの2組のお客さんとの思い出は、いい思い出です。
氷河期世代の人だと、厳しい仕事環境を経験してきた人も多いかと思いますが、でも、ひとつふたつくらい、仕事にまつわるいい思い出も、なくはないんじゃないかなと思います。
もし、話してもよさそうな思い出あれば、また機会があれば聞かせてください。
しみじみしましょう。
機会なくても、よかったらたまに思い出して、しみじみしてみるのもよいかもしれません。
今日、書きながら僕はちょっと、しみじみしましたよ。



