自己紹介
みなさん、こんにちは。神山くらしの宿moja houseの、もじゃ、こと北山歩美です。大好きな神山町の「おいしい」「楽しい」を旅人やまちの人と分かち合いたい、という想いで築150年の古民家を改修し、ゲストハウス「moja house」をオープン、この春で7周年目を迎えました。
「もじゃ」は私のあだ名でもありますが、私が神山町に移住する前に青年海外協力隊として活動していたバングラデシュの言葉で「おいしい」「楽しい」という意味があります。
千葉県出身で、バングラデシュから帰国後、2016年に地域おこし協力隊として徳島県神山町に着任しました。任期中の3年間は地元特産のすだちと梅のPR活動や地域の情報誌「里山みらい新聞」の編集などに従事し、地域行事のお手伝いやローカルテレビのリポーターなども務めました。神山町女性消防隊や、小野さくら野舞台保存会、地元の阿波踊り連「桜花連」など、「移住者」という枠組みを外れて「地元民」に近づけるよう、ゲストハウスのほかにも地域活動に積極的に参加しています。
このプロジェクトで実現したいこと
このプロジェクトで実現したいこと、それは、大きく2つです!

①築150年の古民家の良さを残しつつ、今の気候やゲストの利便性に合わせたハイブリッドな改修
日本の古民家はどうしても湿気と温度が高い夏向きの作りになっています。良い意味で風通しはよいのですが、冬の寒さはびっくりするほどの厳しさです。2022年に念願の薪ストーブを導入し、冬でも温かく、を期待していたのですが、火がついている間はもちろん温かいのですが、火が消えると、外と同じ(またはもっと低い)室温になり震えます。今回は神山町のいけべ建築設計室の池辺さんにご協力いただき、昔ながらの伝統的な作りを活かしつつも、冬でも温かく快適に、長期滞在が出来る宿を目指したいと思います。
②長期滞在客を多く受け入れることで、もっと深く神山暮らしを体験できるコンテンツを増やす
そもそも1泊だけの「通過型」の滞在がほとんどだったmoja houseですが、ゲストの皆さんには本当の意味で神山の事を知ってもらい、好きになってもらいたいと思っています。そのためには、長期間滞在するなかで、神山のいろんな人と出会ったり、暮らしの手仕事や農業体験を通じて、より深く神山の暮らしに入り込んでもらえるようなコンテンツ作りが必要と考えています。moja houseの敷地の中には、春には山菜が生え、お茶の葉が収穫出来たり、秋にはすだちや八朔、柿や栗の収穫もできたり、年間を通じて里山暮らしを体験できる環境にあふれています。現状では、日々のゲストハウス業務に追われてなかなか体験コンテンツをゆっくり提供する時間を確保できていなかったのですが、長期滞在のゲストがふえれば、そういった山の恵みをゲストさんと一緒に楽しんで、里山の手入れが出来る余白が出来ると考えています。

プロジェクト立ち上げの背景
「はじめの決意」
今や「地方創生の聖地」ともいわれる神山町ですが、メディアでキラキラと取り上げられるものばかりではなく、実際に暮らしていると、高齢化や人口減少による担い手不足、特に耕作放棄地の増加は深刻な問題となっています。人の手が入らなくなった畑や田んぼはあっという間に草木に飲まれ、あっという間に荒れ果ててしまいます。神山町の特産品であるすだちも、収穫されないと木に実ったまま黄色くなって、そんな萱にまみれた黄色いすだち畑を目にするたびに、心を痛めていました。
そんな担い手不足を、自分の好きな「旅」の力で解決できないか、と思い、神山に訪れるゲストと共に里山に手を入れる場ができたらという想いもあって、農家民宿型のゲストハウスを立ち上げることにしました。

「オープン、そしてコロナ禍」
しかし、オープンから1年経たずでコロナ禍に見舞われ、交流がメインのゲストハウスの在り方や、今後の方針について悩むことも多くありました。それでもやはり、自分が大切にしたいこと、やはり「交流」から生まれる偶然の出会い、それを旅のスパイスにして、ゲストに楽しんでもらいたいということでした。悶々と悩む日々もありながら、コロナ禍では特に多くの神山への移住希望のゲストを受け入れ、そこから実際に神山町へ移住してくれた方が何名もいらっしゃいました。moja houseが、少しでも神山で暮らし始めるきっかけとなってくれたら、また移住後も、心のよりどころになってくれたら嬉しいです。そんなことを励みに、何とかコロナ禍でも、方針を変えずに営業を続けることが出来ました。

「ただの安宿の女将になるなよ」――亡き師の言葉が、私を立ち止まらせた。
コロナ禍が明けると、今度はインバウンド客の急増とお遍路さんの受け入れがスタートしました。これまで海外からのお客さんがほとんどいなかったため、「これがやりたかったんだ!」と、嬉々として日々たくさんのゲストの受け入れに奔走していました。お遍路さんは、四国に1200年も根付いている文化で、88ヶ所の寺院を巡礼するのですが、最近は海外、特に欧米からのゲストさんに人気です。moja houseのある神山町はその12番目の札所「焼山寺」がありますが、これは山奥にあり、非常に過酷な「お遍路ころがし」をいくつも突破しないとたどり着かない難所ともいわれています。そんな難所を超えてくるゲストの皆さんの受け入れは、楽しくも、「疲れたから迎えに来て欲しい」「やっぱり無理そうだから当日キャンセルさせてほしい」という急な対応にも追われる日々でもありました。1泊だけの通過型の滞在を受け入れ続け、また、すべてのゲストの要望に応えたいと、少し自分で無理をしていたところもあったと思います。そんな時、moja houseを始める前から、何かと気にかけて(というか、口うるさくお節介を焼いて)くれていた、農家民宿の先輩がいました。今は亡き『作良家』の大将です。自由奔放で口も悪いけれど、いつも本質を見抜いていた彼から言われたのが、『ただの安宿の女将になるなよ』という言葉でした。ハッとしました。
2019年4月19日moja houseオープンの際、バッチリスーツに身を包みテープカットをしに来てくれた大将(左から2番目)
「ほんとうにやりたいことは何か」
世界中のゲストと「おいしい」「楽しい」を分かち合う、そういう目的はある意味実現できていると思っていました。ただ、地域おこし協力隊時代に感じていたこの町の課題、それに対して「旅」の力でアプローチしていきたい、という気持ちはいつの間にか日々の業務の中で埋もれて行ってしまっていたことに気づきました。なぜ宿をはじめたのか、理由はたくさんあるけれど、もっとこの里山の景色を守るために、「ゲストハウス」として出来ることがあるのではないかと考え始めました。

「宿の再生」と「新しい命」。二つの物語が重なった、奇跡のようなタイミング
7年続けてきて感じてきた手ごたえと課題を感じながらも、宿を営業しながらだとなかなか立ち止まって考えることが難しいのが現状です。ちょうど2025年の春にmoja houseの物件を購入したことをきっかけに、耐震設備の事などを神山町で建築設計事務所を営む池辺さんに相談していました。相談を進めていく中で、新しい命を授かりました。moja houseのアップデートと新しい命の誕生、その二つがほぼ同時期に重なるという、奇跡のようなタイミング。おなかの子が、「おかあさん、頑張って!」と応援してくれているような気がしました。正直、出産と改修を同時に進めることに不安がないわけではありません。でも、新しい命を迎えるからこそ、この子が育つこの家を、そして神山の景色を、10年20年先まで誇れるものにしたい。このタイミングだからこそ、私は立ち止まり、次への一歩を踏み出す決意ができました。

現在の準備状況
現在、神山町の「いけべ建築設計事務所」さんと共に、詳細な設計と見積もりを進めています。今回のフルリニューアルにかかる費用は、概算で約500万円。
正直、個人で運営する小さな宿にとっては大きな金額です。
そこで、まずは自分たちにできることとして、現在、徳島県の補助金を申請しています(そろそろ結果がわかる予定です)。これが採択されれば、費用の1/2が助成されます。
これらの「冬を温かく、長期滞在を快適にする」ための大切なアップデート費用、約100万円を、今回のクラウドファンディングで皆さんに募らせていただきたいと考えています。
「補助金 + 自己資金 + 皆さんからの応援」
この三つが合わさることで、moja houseは150年の歴史を繋ぎつつ、未来へと進化することができます。
もし目標金額を上回るご支援をいただけた場合は、さらに断熱材を強化したり、ゲストが使うキッチン設備をより充実させたりと、皆さんに還元できる「宿のクオリティアップ」に充てさせていただきます。
リターンについて
リニューアルしたmoja houseに泊まれる宿泊券だけでなく、今回リターン特別企画の「スパイスごはん合宿」や季節の体験に年間を通じてご参加いただける「年間パスポート」をご用意いたしました。





宿泊券以外にも、日帰りでお楽しみいただける「mojaのトルカリ料理教室(レシピ&お土産スパイス付き)」もございます。スパイスカレーの本場バングラデシュで2年暮らしていたときに、毎日のご飯としてバングラデシュのお母さんたちから教わった優しいカレー作りを、皆様に伝授いたします。

また、7周年記念に特別に作ったオリジナルシェラカップや、世界に一つしかないmoja house看板鳥「フォア&グラ」の抜け羽で作った羽根ペン等、オリジナルグッズも要チェックです!

ゲストが来るといつも教えてくれる、我が家の看板鳥「フォア&グラ」
さらに、リニューアルオープンにあたって、神山杉であなたのお名前を掲載させていただくリターンや、一緒にリニューアルオープンをお祝いするパーティー招待券等、一緒にmoja houseの門出を応援してくださるとうれしいです!


スケジュール
2026年 6月: クラウドファンディング終了 宿の営業を一時休止し、出産とリニューアルの準備期間へ。
7月: 新たな家族が誕生予定 ここから数ヶ月は、しっかりと育児に専念させていただきます。
9月: 物件の改修工事 開始 いけべ建築設計事務所さんと共に、冬も温かな宿へと作り変えていきます。
2027年 1月: 改修工事 完了予定 建物のハード面が完成。ここから内装や備品の最終調整に入ります。
4月19日: ㊗️ 8周年記念日・リニューアルオープン! 感謝の気持ちを込めて、リニューアルオープンパーティーをしたいと思います。
最後に
【この場所から、次の10年を共に】

moja houseをオープンしてからの7年間。 振り返れば、そこにいたのはいつも、世界中から訪れてくれるゲストの皆さんの笑顔と、優しく、時に厳しく導いてくれた神山の豊かな自然でした。
「ただの安宿の女将になるなよ」 亡き大将が遺してくれたその言葉の本当の意味を、今、新しい命を授かったこのタイミングで、ようやく噛み締めています。
宿は、ただ泊まるだけの場所ではありません。 そこにあるのは、共に食卓を囲み、土に触れ、この土地に流れる時間を分かち合う「暮らし」そのものです。
今回の改修は、150年の歴史を持つこの家を、次の10年、20年と繋いでいくための挑戦です。そしてそれは、これから生まれてくる新しい命に、この美しい里山の景色を手渡していくための約束でもあります。
正直に言えば、出産と大きな改修を同時に進めることに、不安がないわけではありません。 でも、だからこそ、一人ではなく、いつもmoja houseを気にかけてくださる皆さんと一緒に、この一歩を踏み出したいと願っています。
2027年4月19日。 8周年の記念日に、新しくなったmoja houseで、そして新しく加わった家族と共に、皆さんと笑顔で再会できることを心から楽しみにしています。
神山の未来を、moja houseの次なる10年を、一緒に作っていただけませんか? 温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします!
moja house
北山歩美(もじゃ)& 北山敬典(けい)




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