あの日、川越を走ったのは、 たった250メートルでした。
川越城本丸御殿前から、初雁城通りに設けられた短い直線。
「一瞬で終わるじゃないか」 そう思うかもしれません。
実際、一瞬でした。
白い車体は、スマホの画面に収まる前に駆け抜けました。
こちらが構えた時には、もう遅い。
目で追った瞬間には、後ろ姿になっている。
残ったのは、音でした。
甲高く、艶があり、胸の奥を直接叩くようなV12サウンド。
耳で聞くというより、全身で受ける音。
あれは、ただのエンジン音ではありませんでした。
沿道に、小さな子どもがいました。
その子は、1965年メキシコGPの意味を知らないかもしれません。
RA272という型番を、覚えていないかもしれません。
でも、あの音は覚えると思います。
白い車体が目の前を駆け抜けた瞬間を、覚えると思います。
大人たちが本気で前のめりになっていた空気を、覚えると思います。
子どもにとって、夢の入口は説明ではない。
体験です。
「うわっ」——それでいい。
「なんだ今の」——それでいい。
「もう一回見たい」——それでいい。
そう思った瞬間に、人生のどこかに火がつく。
伝説は、保存するだけでは過去になる。
でも、もう一度走らせた瞬間、未来の伝説をつくる。
たった250メートル。
でも、子どもの未来に火をつけるには、 たぶん、それで十分でした。
あの火を、来年も。
来年もっと多くの子どもたちに届けるために、
クラウドファンディングは5月31日(土)まで続いています。
現在、209名の皆様にご支援いただき、目標300万円の66%に達しています。
残り8日。
あと約101万円。
あなたのご支援が、来年の250メートルをつくります。
あなたのシェアが、来年の川越を動かします。
どうか最後のひと押しを、よろしくお願いいたします。
小江戸川越まちかどモーターギャラリー 実行委員会



