いつも秋保大滝不動尊「不動堂」修復プロジェクトを見守ってくださり、ありがとうございます。
前回の活動報告で、御本尊である不動明王像の修復についてご報告いたしましたが、今回はその一連の様子を、写真とともにもう少し詳しくお伝えしたいと思います。
【写真:お堂での解体・搬出準備】
東日本大震災による被害を受け、御本尊は全体的に傷みが進んでいる状態でした。左腕の破損・落下だけでなく、各所に損傷が見られ、このままお堂の中でお守りし続けることが難しい状況でした。
本格的な修復に向けて、まずはお堂の中で御本尊を解体し、搬出するための準備が行われました。長年その場所にいらっしゃった御本尊を動かすということ自体、作業を見ている側も身が引き締まる思いでした。
【写真:施工前工房への搬入】
解体された御本尊は、クレーンを使って一つひとつ丁寧にトラックへ積み込まれ、搬送されていきました。修復をお願いしたのは、埼玉県川口市の工房です。川口市は古くから鋳物(いもの)づくりの盛んな地域として知られ、金銅仏の修復技術を持つ職人の方々にお願いすることができました。
【写真:工房での修復作業】
工房では、傷んだ表面の状態を一つひとつ確認しながら、修復作業が進められました。長年風雨にさらされてきた御本尊の姿を間近で見ると、あらためてその歴史の重みを感じるとともに、これから先も長くこの姿を残していくために、今できる修復を尽くしていただいているのだと感じました。
【写真:お堂への帰還】
修復を終えた御本尊がお堂へ戻られた日、地域の皆様が集まってくださいました。長い間お堂を離れていた御本尊が帰ってこられるということで、多くの方が見守る中、法要が執り行われました。
【写真:現在の御本尊の姿】

そうして平成27年4月、御本尊は無事に修復を終え、再びお堂の中央に鎮座していただくことができました。現在、御本尊の前には東日本大震災で亡くなられた方々をご供養するための位牌もお祀りしており、みちのく巡礼の札所としてもお参りいただいております。
この修復も、皆様からいただいた浄財があったからこそ実現したものです。あらためて、当時ご支援くださった皆様に、心より御礼申し上げます。
そして今、私たちが次にお守りしなければならないのは、その御本尊がいらっしゃる「不動堂」そのものです。御本尊がお帰りになったあの日と同じように、いつか不動堂の修復が終わった日にも、多くの方々と共に喜びを分かち合えたらと思っております。
引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。
滝本山 西光寺 秋保大滝不動尊



