注目のリターン
はじめに
初めまして、宮城県仙台市の秋保温泉郷で、千年を超える歴史を持つ秋保大滝不動尊・西光寺の副住職、大滝周倫です。今回は、老朽化と東日本大震災によって危機に瀕している国の登録有形文化財・不動堂の修復プロジェクトについて、皆様のお力をお借りしたくご相談いたします。
現在37歳の私が、1000年続くこの歴史を継承していく重責を担えるのかと、葛藤した時期もありました。しかし、このままでは貴重な文化財を未来に残すことが困難です。単なる古い建物の修復としてではなく、次世代の子供たちへ「本物の文化遺産」を手渡し、心安らぐ場所を残すための挑戦として覚悟を決めました。

心の支えとなる場所を未来へ繋ぎたい
私たちが守りたいのは、建物だけではありません。そこに込められた先人たちの思いと、これからも多くの方々の心の支えとなり続けるという使命です。200年前に知足上人が身を投じて成就を祈った、その深い信仰の心を、現代の私たちも大切に繋いでいきたいと考えています。
私自身もこの地に生まれ、小さな頃からこのお不動様に見守られながら育ちました。幼い頃はヤンチャで、両親や周りの人にはたくさんお世話になりました。
この3月までは仏教精神を根幹とした高校で12年間教壇に立ち、多くの子どもたちと接してきました。子供達は本当に素直で、色々なことに悩み、色々なことに喜びを見出す、未来の宝であると感じています。そんな子供達にも、僧侶として話を聞いたり、時に仏教の話をしてあげると、素直にその話を受け止めて人生の糧にしてくれるものでした。
そのような未来を担う子どもたちのためにも、心の支えとなるこの場所を残したいと思いました。そして、AIや科学技術の発達が目まぐるしい現代だからこそ、心を落ち着かせる場所が必要になっていくと確信しています。
仏教校で宗教科の授業を担当 現在も勤行や仏教行事に携わる
不動尊の歴史と役割
秋保大滝不動尊は、平安時代初期の貞観2年(860年)、慈覚大師円仁によって開かれた真言宗智山派の寺院です。現在の不動堂は、江戸時代後期の文政8年(1825年)に中興の知足上人によって再建されました。知足上人は完成後に諸人の大願成就を祈って滝に身を投じたという、信仰への深い献身の物語が残っています。
私たちは、このような先人の思いを受け継ぎ、日々参拝者の方々の心の安寧のためにお勤めしています。東北三十六不動霊場第29番札所、みちのく巡礼第26番札所として、多くの方の信仰に支えられながら、地域に根ざした寺院として受け継がれてきました。
直面する危機と「総工事費2億円」という壁
知足上人様が不動堂を建立し代々守り継がれてきた大切な建物ですが、約200年の歳月による老朽化が進む中、東日本大震災によって甚大な被害を受けました。不動尊像の左腕が破損落下し、さらにお堂全体が東側へ15センチ、西側へ10センチも沈み込み、大きく傾いてしまったのです。
壁面上部の至る所に隙間ができ堂内に砂埃が入ってしまう状況や、昭和29年施工の銅板屋根が耐久年数を越え張り替えが必要な状況など、このままでは貴重な文化財を維持できません。本尊である日本一の金銅不動明王像をお守りするためにも、外気に晒されるお堂を直し、安全で適切な環境を整える必要があります。しかし、お堂全体の修繕には第1期〜第3期総額約2億円という莫大な費用が見込まれています
壁面上部の至る所に隙間ができ、堂内に砂埃が入ってしまう
昭和29年施工の銅板屋根が耐久年数を越え張り替えが必要
これまでの歩みと、クラウドファンディングに挑戦する理由
これまで私たちは、境内において浄財(寄付金)を募り、不動尊像・不動堂の修繕修復を続けてまいりました。皆様からいただいた浄財により、お堂の修繕より先に平成27年4月には不動尊像の修復工事が完了(施工費用3,250万円)しました。
その後、今回の不動堂修復プロジェクトが始まり、令和6年には不動堂修繕第一期工事が無事に完了しました(施工費用3,650万円)。第一期工事では、土の上に建てられていたお堂の基礎の傾きを直しながら、コンクリートによるベタ基礎に作り直す工事を行いました。
今後は第二期工事として屋根・上部壁面の修繕、第三期工事としてお堂全体の修繕を予定しています。しかし、これらに必要な費用は、今までの浄財と寺院の財源だけではとても賄いきれない規模となっています。お寺単独の力には限界があるからこそ、地域住民の方々も加わる「修復委員会」と共に立ち上がり、不動尊の歴史と現状をより多くの方に知っていただき、共に未来に残していこうと思ってくださる「仲間」を全国で募るためにクラウドファンディングへの挑戦を決意しました。
修復前の不動明王像 左腕が落ち紐で応急処置が施されていた
平成27年 修復を終え鎮座した不動明王像
目標金額(300万円)に込めた想い
今回クラウドファンディングで募集する資金は、第二期工事に必要となる約5,500万円のうちの300万円です。 第二期工事では、老朽化した銅板葺き替え工事を行います。不動尊ではこの第二期工事に向けて境内に「浄財金御寄進のお願い」を掲示するなど、これまで実施してきた浄財ご志納の形を継続してまいりますが、これまで不動尊と直接ご縁のなかった方々にも認知していただき、ご支援の一助を担っていただきたいと考えております。そのご支援をきっかけに最終目標である第二期・第三期工事の完遂へ向けた第一歩を踏み出したいという思いで、300万円を目標として本プロジェクトを立ちあげました。
未来へのビジョン 〜秋保地区を心の拠り所となる観光地へ〜
この修復プロジェクトにより、私は二つの大きな未来を描いています。
ひとつは、地域の皆様にとっての【心の支え】として、これからも変わらずこの場所が在り続けることです。秋保地区の住民の方々や、遠方からお参りくださる方々にとって、不動尊は単なる観光地ではなく、人生の節目や困難な時に手を合わせに来る、かけがえのない場所です。
もうひとつは、【町おこしの柱】として、より多くの方に秋保の美しさと文化的価値を知っていただくことです。秋保大滝という自然の名勝や、境内にある寺カフェ「おやすみ処 不動庵」や仲店商店街と連動し、この地域全体の魅力を高め、訪れる方々の心に深い感動を残せる場所でありたいと考えています。皆様の支援は、文化財保護という社会的使命を果たすと同時に、地域の文化的アイデンティティを保ち、観光振興や地域活性化にも大きく貢献することに繋がります。
リターンについて(体験とご縁を結ぶ)
支援してくださる皆様は、千年を超える歴史の継承者となり、次世代の子どもたちに【本物の文化遺産】を手渡すための【共同実現者】です。 皆様への感謝の気持ちを込めて、単なる物品ではなくお寺とのご縁を深めていただけるリターンをご用意いたします。CF限定の特別謹製お守り、当山オリジナルのクリスタル不動明王や、御堂を建てた知足上人が彫ったと伝えられる版画からデザインされた不動明王掛け軸といった不動尊ならではの特別なお品に加え、副住職自らがご案内する歴史解説ツアー(寺カフェでの特製ランチ付き)などの特別な体験プランも準備しております
スケジュールについて
クラウドファンディングの実施時期は今年8月を予定しており、資金調達後は速やかに専門業者との詳細な打ち合わせを開始いたします。修復工事は段階的に進められ、安全性を最優先としながら、できる限り参拝者の皆様にご不便をおかけしないよう配慮してまいります。 工事期間中も、進捗状況は定期的に支援者の皆様にご報告し、この歴史的なプロジェクトを共に見守っていただけるよう心がけます
結びに
皆様お一人おひとりの温かいご支援が、この大切な文化財を100年先、200年先の未来へと繋いでいく力となります。どうか、この願いに共感いただき、私たちと一緒に秋保大滝不動尊の未来を築いていただけませんでしょうか。心よりお待ちしております。
春、境内の桜と不動堂
秋、紅葉の季節には大滝の周りが色鮮やかに
4月の大祭では地域の民俗芸能の奉納が行われ多くの観客で賑わう
最新の活動報告
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振込にてご支援いただいた皆様へ ~会員登録なしでご支援いただく2つの方法ご案内~
2026/09/08 17:36いつも秋保大滝不動尊「不動堂」修復プロジェクトを見守ってくださり、ありがとうございます。まず初めに、すでに銀行振込にてご支援くださった皆様に、心より御礼申し上げます。CAMPFIREへの会員登録をせずとも、こうして温かいお気持ちをお寄せいただけること、大変ありがたく思っております。さて、本日は「会員登録なしでご支援いただく方法」について、あらためてご案内させていただきます。インターネットの操作に不安がある方や、会員登録の手間を省きたいという方にも、以下の2つの方法でご支援いただくことができます。① 振込専用ページからのご支援以下のページから、口座振込にてご支援いただけます。https://camp-fire.jp/projects/943797/direct_payment_bank_account 1,000円以上、金額は自由にお決めいただけます 振込先の口座情報はページ内に記載しております お振込後、およそ30分程度(非営業日は翌営業日)で支援金額に反映されます 振込手数料はご負担いただく形になりますこと、あらかじめご了承ください なお、振込専用口座からのご支援につきましては、リターン(返礼品)はなく、お礼のメッセージのみとなります。お礼のメッセージは、プロジェクト終了後の活動報告にて公開させていただきます お振込の際は、振込名義でお名前をご確認させていただいております。振込明細は大切に保管いただけますようお願いいたします お振込の受付期限は2026年10月29日(木)23:00までとなります ② 社務所受付での代理振込お寺に直接お越しいただける方は、社務所の受付にて代理でのお振込手続きも承っております。住所・お名前・お電話番号などをご記入いただくだけで、当山スタッフがCAMPFIREサイトより代理でお手続きいたします。返礼品をご希望の場合は、受付にてリターンの一覧もご覧いただけます。インターネットでの操作に不安がある方、スマートフォンをお持ちでない方にも、こうした形でご支援いただけますので、どうぞお気軽にお声がけください。皆様お一人おひとりのご支援が、この不動堂を次の200年へつなぐ大きな力になっています。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。滝本山 西光寺秋保大滝不動尊 もっと見るこれまでの歩み② 不動明王像 修復の記録
2026/09/07 17:34いつも秋保大滝不動尊「不動堂」修復プロジェクトを見守ってくださり、ありがとうございます。前回の活動報告で、御本尊である不動明王像の修復についてご報告いたしましたが、今回はその一連の様子を、写真とともにもう少し詳しくお伝えしたいと思います。【写真:お堂での解体・搬出準備】東日本大震災による被害を受け、御本尊は全体的に傷みが進んでいる状態でした。左腕の破損・落下だけでなく、各所に損傷が見られ、このままお堂の中でお守りし続けることが難しい状況でした。本格的な修復に向けて、まずはお堂の中で御本尊を解体し、搬出するための準備が行われました。長年その場所にいらっしゃった御本尊を動かすということ自体、作業を見ている側も身が引き締まる思いでした。【写真:施工前工房への搬入】解体された御本尊は、クレーンを使って一つひとつ丁寧にトラックへ積み込まれ、搬送されていきました。修復をお願いしたのは、埼玉県川口市の工房です。川口市は古くから鋳物(いもの)づくりの盛んな地域として知られ、金銅仏の修復技術を持つ職人の方々にお願いすることができました。【写真:工房での修復作業】工房では、傷んだ表面の状態を一つひとつ確認しながら、修復作業が進められました。長年風雨にさらされてきた御本尊の姿を間近で見ると、あらためてその歴史の重みを感じるとともに、これから先も長くこの姿を残していくために、今できる修復を尽くしていただいているのだと感じました。【写真:お堂への帰還】修復を終えた御本尊がお堂へ戻られた日、地域の皆様が集まってくださいました。長い間お堂を離れていた御本尊が帰ってこられるということで、多くの方が見守る中、法要が執り行われました。【写真:現在の御本尊の姿】そうして平成27年4月、御本尊は無事に修復を終え、再びお堂の中央に鎮座していただくことができました。現在、御本尊の前には東日本大震災で亡くなられた方々をご供養するための位牌もお祀りしており、みちのく巡礼の札所としてもお参りいただいております。この修復も、皆様からいただいた浄財があったからこそ実現したものです。あらためて、当時ご支援くださった皆様に、心より御礼申し上げます。そして今、私たちが次にお守りしなければならないのは、その御本尊がいらっしゃる「不動堂」そのものです。御本尊がお帰りになったあの日と同じように、いつか不動堂の修復が終わった日にも、多くの方々と共に喜びを分かち合えたらと思っております。引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。滝本山 西光寺 秋保大滝不動尊 もっと見るこれまでの歩み① 不動明王像の修復について
2026/09/05 13:23いつも秋保大滝不動尊「不動堂」修復プロジェクトを見守ってくださり、ありがとうございます。今回は、このプロジェクトに至るまでの歩みを、少しずつご紹介させていただきたいと思います。第一回は「不動明王像の修復」についてです。東日本大震災では、不動堂だけでなく、御本尊である金銅不動明王像も大きな被害を受けました。震災の揺れにより、御本尊の左腕が破損し、落下してしまったのです。当時は、紐で応急処置を施した状態で、なんとかお守りしている状況が続いておりました。左腕を紐で吊るす応急処置を施した体全体の傷みや後背の火炎の傷みも目立ち、その後の調査ではご尊像を支える石段も後方に沈み込んでいることがわかりました。調査で石の基盤が後ろに沈んでしまっていることが判明このままではいけないと、皆様から浄財(寄付金)を募り、御本尊の修復に向けて動き出しました。そして平成27年4月、無事に修復工事が完了いたしました。施工費用は3,250万円。多くの方々の温かいご厚志があったからこそ、再びこの場所に、御本尊として鎮座していただくことができました。あのとき皆様からいただいたご支援のおかげで、御本尊は今も変わらず、参拝される方々を静かに見守り続けています。引き続き、これまでの修繕の歩みをお伝えしてまいります。滝本山 西光寺秋保大滝不動尊 もっと見る




秋保大滝不動尊次の200年へ応援しています!
守りたい!応援します!