注目のリターン
【1】プロジェクトの実施背景:なぜ今「コリア・フォーカス」のリニューアルが必要なのか?
私、徐台教(ソ・テギョ)は在日コリアン3世として日本に生まれ、小学校は民族学校である朝鮮学校、中学高校は日本の公立校、そして大学は韓国で卒業しました。
その後も韓国に残り、人生の半分を過ごしてきました。
15年以上にわたりジャーナリストとして活動し、現在は韓国を拠点に、朝鮮半島のニュースを日本語で発信するメディア「コリア・フォーカス」を運営しています。
平日には毎日、約3000人の方にニュースレターを配信しています。
コリア・フォーカス ホームページ
私たちのメディア名にある「コリア」は、南北朝鮮を含む広義のコリアを指します。
南北分断と対立という、困難な問題を抱えるこの地域を注視(フォーカス)し、その解決に向けた動きを伝えることこそが、東アジア全体の利益に繋がると信じて名付けました。
毎日配信されるニュースレター(2026年5月27日号より抜粋)
また、2025年9月に単著『分断八〇年 韓国民主主義と南北統一の限界』(集英社クリエイティブ)を上梓しました。
おかげさまで三刷となり、日本各地で講演の機会をいただいています。
10年以上にわたり朝鮮半島のニュースを日本に伝える過程で得た、確信があります。
それは、「朝鮮半島というプリズムを通じて日本を眺めることで、日本社会の内部からは見えないものが見えてくる」ということです。
朝鮮半島が抱える課題の中には、「平和」という日本と密接なつながりを持つものがある一方、社会構造が似ている韓国社会の動きが、日本社会に新たな解法をもたらすことは疑いがありません。その逆もしかりです。
しかし、私以外にも多くの方が感じているであろうこの確信と可能性は、現実において何ら力を持てないまま、時間ばかりが過ぎていきました。いわば「知の金脈」が放置されてきたのです。
そこで今回、改めてこのニーズを満たすため、「コリア・フォーカス」のリニューアルプロジェクトを立ち上げました。
【2】課題と現状:情報のギャップを埋めるために
現在、朝鮮半島を巡る情報は「体系的な理解」が欠落しています。
SNSの拡大により、感情的で一面的な情報が瞬く間に広がる一方で、市民が本当に「知りたいこと」の本質は満たされていません。
知りたいことがすべて満たされない現実
複雑に絡まり合う政治や外交・歴史問題に加え、最近では社会・経済・軍事面でAI(人工知能)の活用がもたらす様々な影響や、極右思想の広がりや外国人排除といった日韓共通の社会課題も深刻化しています。
新生「コリア・フォーカス」では、これらを断片的ではなく、体系的に伝えていきます。
日本と朝鮮半島の間にはまだまだ、知られるべき話がたくさんあります。
【3】プロジェクトの詳細:リニューアルする3つの主要テーマ
新生「コリア・フォーカス」は、扱う対象地域を「韓国・朝鮮民主主義人民共和国・日本」へ拡大します。
また、扱うテーマを「朝鮮半島問題・民主主義・AI政策」の三つに絞ります。
さらにその内容を、日本語・韓国(朝鮮)語・英語で世界へ発信します。
① 朝鮮半島問題(構造化): 朝鮮戦争の終結(平和協定への転換)、朝鮮半島の非核化、南北関係改善、日朝・米朝国交正常化など複雑な問題を体系的に整理します。基礎から丁寧に解説しながら、未来を切り開いていきます。
② 民主主義(連帯): 陰謀論や外国人排除の論理、民主主義を否定する極右思想に抗う日韓社会の動きを伝え、民主主義を実践するための国境を越えた市民の連帯を支えます。
③ AI政策(未来予測): AIがもたらす社会の変化を追跡することで、AIと人間の関係性への理解を深め、軍事活用や、AIインフラ拡大がもたらす環境破壊といった問題点に対処する土台となります。特に政府がAIの研究開発を全面的に後押しする韓国の事例は、日本にとって大いに参考になるでしょう。

◎ 配信される記事の一例
- ・朝鮮半島問題の専門家(韓国・朝鮮・日本・在外コリアンなど)によるコラム寄稿・リレーエッセイ
- ・日本と韓国のデモ・集会現場の取材記事、動画配信
- ・日韓市民の連帯活動を追ったドキュメント取材
- ・AIと社会の「交差点」となる記事や動画
- ・専門家による日韓カルチャーの解説記事
- ・主要キーワード解説
【4】「公論の場」とは具体的にどんなもの?
拙著『分断八〇年』を書く過程で、朝鮮半島問題にかかわる多くの専門家と対話を重ねてきました。
皆さん、専門家の名にたがわぬ素晴らしいアイディアや知見をお持ちでしたが、同時に、それを現実に移す難しさも強く感じているようでした。
ご存知のように朝鮮半島は南北に分断しています。
これにより南北間の対立がある一方で、その歴史的経緯や影響から、韓国内にも保守・進歩の陣営対立があります。
残念ながらこうした対立は、年々深まっています。
朝鮮民主主義人民共和国は韓国との関係を「敵対的な二国家」と位置づけ、憲法もそれに合わせ変更しました。
他方、韓国内の陣営対立はもはや対話が不可能な状況にまで悪化しています。
平和を作り、より良い社会を実現するためには、国家や陣営にかかわらず人々が広く協力する必要があります。
そして、これを可能にする前提として「共通の理解や知識」が求められ、次に「意見をぶつけ合い、妥協点と解決案を見つけるための空間」が大切になります。
もうお分かりでしょう。これを提供するのが「公論の場」です。
新生コリア・フォーカスは「公論の場」を作り、維持することをその仕事としていきます。
それではなぜ、これを日本発のメディアとして行うのでしょうか。
在日コリアンの私は以前から、朝鮮半島をめぐる複雑な問題に対し、当時者でありながらも一歩引いたところから俯瞰(ふかん)できる、在日コリアンが持つ特性に気付いていました。
これこそが「コリア・フォーカス」を日本発のメディアと位置づける理由です。
日本という、朝鮮半島とは切っても切れない間柄の地に「公論の場」を設けることで、より深みと広がりを出せると確信しています。
また、公論の場の効能は、朝鮮半島問題だけに限りません。後退する民主主義を支え、押し寄せるAI(人工知能)の影響から社会を守る力を生み出します。
さらに日本と朝鮮半島の間に今も横たわる歴史的課題などに正面から取り組む、そんな役割も果たしていきます。
【5】達成時に得られる効果:社会の肯定的な変化へ
- ① 良質な知の提供: 専門家によるコラムを配信。多言語対応により、国境を越えた相互理解を深めます。
- ② 次世代の育成: 日本と朝鮮半島の問題を考えるジャーナリストを育成し、未来の担い手を輩出します。
-
③ 社会の変化: 記事を元にした政策提言や市民の連帯を促進し、実感を伴う変化を生み出します。知見を政策へとつなぐ通路となります。
【6】資金使途・スケジュール
皆さまからのご支援は、主に以下の用途に活用させていただきます。
◎ 資金使途
- ・ 取材費、人件費(取材・編集・翻訳)、機材費
- ・ 外部寄稿者への原稿料
- ・ 多言語対応ホームページの構築・維持費
- ・ その他諸経費
◎ スケジュール
- ・ 2026年6月〜7月: クラウドファンディング実施
- ・ 2026年8月末〜: 新規サイトオープン・リターン送付開始
【7】ご支援の際によくある質問
①支援は一度だけできるのですか?
- はい。ご支援は何度でも可能です。一度目と同じように、所定のリターンをお選びください。
②複数のリターンを選ぶことはできますか?
- はい。複数のリターンをお選びいただきます。実際に三つのリターンをご支援いただいた方もいらっしゃいます。
③「コリア・フォーカス」ニュースレターのサポートメンバーです。今後はどうなりますか。
- ありがとうございます。サポートメンバーの皆さまの支えにより、クラウドファンディングまでたどりつきました。
今後はサイトリニューアルに合わせ、不利益のない形でサポートシステムを再編します。お知らせをお待ちください。
【最後に:一緒に考える仲間になってください】
感情的な対立ではなく、事実に基づいた対話へ。分断ではなく、相互理解へ。
これまで一人で続けてきた活動ですが、個人の限界を超え、社会に根ざした「知のインフラ」へと育てていきたいです。
日本と朝鮮半島の未来について、共に考え、この新しい「公論の場」を創り上げる仲間になっていただけることを、心よりお待ちしております。
やさしい未来を、共に作っていきましょう。
徐台教(ソ・テギョ)
最新の活動報告
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ご支援者が100人を超えました!
2026/06/19 14:35こんにちは。徐台教です。プロジェクトを公開してから3日目となる18日夕方、ご支援いただいた方が100人を超えました。その後、現在(19日午後2時)では119人に達しています。これに伴いご支援額も増え目標額の13%まで到達しました。これもひとえに、皆さまのおかげです。ありがとうございます。過去にクラウドファンディングをやられた知人に聞くと、公開後の一週間が最も支援が集まりやすいそうです。いわゆる「スタートダッシュ」と呼ばれるものです。この期間にどこまで多くの支援がいただけるのかが、プロジェクトの成否を分けるとのことでした。私もこの週末にできるだけ多くの友人・知人に連絡し、協力を呼びかける予定です。この報告をご覧いただいている皆さまも、なにとぞご協力お願いいたします。なお、プロジェクトのタイトルにも入っている「公論の場」という概念について、具体的に何を指すのかという質問をいただきました。これについて、本文中に以下のように追記しておきましたので、ご説明時に活用くださいませ。それでは引き続きよろしくお願いいたします。徐台教========【4】「公論の場」とは具体的にどんなもの?拙著『分断八〇年』を書く過程で、朝鮮半島問題にかかわる多くの専門家と対話を重ねてきました。皆さん、専門家の名にたがわぬ素晴らしいアイディアや知見をお持ちでしたが、同時に、それを現実に移す難しさも強く感じているようでした。ご存知のように朝鮮半島は南北に分断しています。これにより南北間の対立がある一方で、その歴史的経緯や影響から、韓国内にも保守・進歩の陣営対立があります。残念ながらこうした対立は、年々深まっています。朝鮮民主主義人民共和国は韓国との関係を「敵対的な二国家」と位置づけ、憲法もそれに合わせ変更しました。他方、韓国内の陣営対立はもはや対話が不可能な状況にまで悪化しています。平和を作り、より良い社会を実現するためには、国家や陣営にかかわらず人々が広く協力する必要があります。そして、これを可能にする前提として「共通の理解や知識」が求められ、次に「意見をぶつけ合い、妥協点と解決案を見つけるための空間」が大切になります。もうお分かりでしょう。これを提供するのが「公論の場」です。新生コリア・フォーカスは「公論の場」を作り、維持することをその仕事としていきます。それではなぜ、これを日本発のメディアとして行うのでしょうか。在日コリアンの私は以前から、朝鮮半島をめぐる複雑な問題に対し、当時者でありながらも一歩引いたところから俯瞰(ふかん)できる、在日コリアンが持つ特性に気付いていました。これこそが「コリア・フォーカス」を日本発のメディアと位置づける理由です。日本という、朝鮮半島とは切っても切れない間柄の地に「公論の場」を設けることで、より深みと広がりを出せると確信しています。また、公論の場の効能は、朝鮮半島問題だけに限りません。後退する民主主義を支え、押し寄せるAI(人工知能)の影響から社会を守る力を生み出します。さらに日本と朝鮮半島の間に今も横たわる歴史的課題などに正面から取り組む、そんな役割も果たしていきます。======== もっと見る
支援者が50人を超えました。
2026/06/17 18:12こんにちは。徐台教です。クラウドファンディングの公開から丸一日を迎えました。その間なんと、68人もの方々にご支援をいただきました。ご支援いただいた方の中には、SNSでその旨を発信してくださる方がおられ、私も検索などを通じそれを見つけ次第、お礼を返しております。しかし多くの方とは接点が今はないため、この場を借りてお礼いたします。この度のご支援、心より感謝申し上げます。今日も朝鮮半島情勢をはじめ、たくさんの動きがあります。必ずこのクラウドファンディングを成功させ、迎え入れた同僚と共にニュースを伝え、議論を作り出します。その事を考えると、今から身体がうずうずします。クラウドファンディングは残り44日です。既にご支援いただいた皆さまにおきましては、周囲のご友人・知人の方々に広めていただけると、大きな後押しとなります。一緒に最後まで走り続けていければと思います。よろしくお願いいたします。 もっと見る






毎回拝読しています。ニュースの理解が深まったり、自分では出会えないトピックもあったりしてありがたいです。本プロジェクト応援しております!
コリア・フォーカスを毎日楽しみにしてます。 リニューアルされるとのことですので、内容がより一層充実されるものと期待してます。 頑張ってください。
非常戒厳についての記事を今でも読み返しています。 分断八〇年も読みました。 すばらしい本でした。 デイリーコリアフォーカスも読んでいます。 徐台教さんの記事を読むと、朝鮮半島の理解は深まり、日本がどう関わってきたかどう関わっているのかとてもよく分かります。 忙しい日々、とりあえず徐台教さんの記事を読んでおけば、日韓のことは分かるはずだと、重宝しています。いつもありがとうございます。 今後も徐台教さんの記事を読んでいきたいと思っています。 コリアフォーカスのリニューアル、応援いたします。