注目のリターン
「きょうだい児が気づかせてくれた『ごめんね』と『ありがとう』」
この絵本は、そんなわたしの気持ちから生まれました。
まずは、そのことを話させてください。
────────
長女の看病に必死だったあの頃。
わたしは、きょうだいたちの気持ちに十分向き合えていなかったかもしれません。
聞いてほしそうにしている。
何か言いたそうにしている。
そう感じることがあっても、応える余裕がありませんでした。
本当に、いっぱいいっぱいでした。
そんな「ごめんね」が、わたしの中にはあります。
そして今。
家族と少しずつ胸の内を話せるようになり、
支えてくれてありがとう。
生きていてくれてありがとう。
そんなきもちでいっぱいです。
もうひとつ、伝えたいことがあります。
わたしは、きょうだい児のこころについて考えるなかで、気づいたことがあります。
「自分は後でいい」
「弱音を吐いてはいけない」
「自分さえ我慢すればいい」
誰かを思うあまり、自分の気持ちを後回しにしてしまう。
そんな経験は、きっと誰のこころにもあるのではないかということです。
だから、きょうだい児のために描いたこの絵本を、
この物語を必要とするすべての人に届けたいです。
今回のクラウドファンディングでは、
①絵本制作
②きょうだい児への寄贈
③社会への発信
この3つに挑戦します。
ここから、この物語が生まれた背景をお話しします。

私には3人の子どもがいます。
長女は中学の時に白血病になりました。
そして、次女が小学校に上がった年に再発し、移植治療を受けるために、県外の病院に入院することになりました。
私は長女に付き添い、病院へ。
次女が学校へ向かう朝、その小さな背中を、
胸が引き裂かれるような思いで見送りました。
それでも当時の私は、長女のことに必死でした。きょうだいとして生きる子どものこころの動きに、十分に目を向ける余裕がありませんでした。


私はこれまで、ソーシャルワーカーとして子ども支援に携わってきました。
子どもたちの置かれている環境に、懸命に向き合ってきたつもりです。
だからこそ、自分の家族にこの出来事が起きたことで、支援する側であると同時に母として、
「寄り添うとは何か」
を根本から問い直すことになりました。
その問いはやがて、きょうだい児のこころに向き合うことへと、つながっていきました。

まず、
「きょうだい児」って何?
と思った方もいらっしゃると思います。
こちらをご覧ください。
「きょうだい児」とは、病気や障がいのある子どもの兄弟姉妹のことです。
自分からそう伝えないかぎり、事情を話さないかぎり、
みんなと変わらず、ふつうに過ごしている子どもたちです。
治療やケアが中心となる家庭環境のなかで暮らしながら、
きょうだいを想いながら生きている子どもたちです。

ここで少し、長女の話をさせてください。
長女は、やさしくてまっすぐな子でした。
白血病がわかったときも、再発したときも、泣いたのは最初だけでした。
「治療を頑張って、元気になって帰る!」
そう言って、まっすぐ治療に向き合っていました。
しかしあるとき、突然意識障害になりました。
昨日まで話せていた娘は、声をかけても目も開いてくれません。
その現実を前に、私は誰にも頼ることができず、頭の中は真っ白になりました。
とにかく何かにすがりたい一心で、胸の内を書き続けました。
やがてそれは、娘の軌跡をたどる冒険記となり、一冊の絵本として結実しました。
────────
残念ながら
病状が回復することはありませんでした。
治療を終え、家で過ごすと決めて退院。
最期の時間を、家族とともに穏やかに過ごしました。

『わたしはひとりじゃない』
https://miraipub.jp/books/25127/
この経験を通して強く感じたことがあります。
絵本は、
ことばにならない想いを、受け取ることができる。
そして、
読む人それぞれのこころに、静かに寄り添い続けることができる。
そんな絵本の力をわたしに教えてくれたのは、次女でした。
次女が最初に長女の入院を経験したのは、3歳のときでした。
その頃はまだ、
「家族がそばにいるから大丈夫」
と、自然に受けとめているようにみえました。
けれど、再発のときは違いました。
最初は、泣いて喚いて、
気持ちをそのまま出していました。
それはごく自然な反応だったと思います。
そうして次女は少しずつ “聞き分けのいい子” になっていきました。
私は、その変化にホッとしていました。
(ちゃんと受けとめられるようになってよかった)と思っていました。
けれど、時間が経つにつれ、それは違うのではないかと感じるようになり、次女とのかかわり方も変わっていきました。
その頃から、文通を始めました。
次女から帰ってくる手紙は、いつも決まって二通ありました。


そのやりとりを重ねるうちに、次女がどれほど精いっぱいきもちを整え、家族を気遣いながら過ごしていたのかを実感するようになりました。
────────
長女が家で過ごすようになったある日、
次女と一緒に制作をする時間がありました。

次女はそれを、
「ひみつのウサギ」と名付けました。
その言葉を聞いたとき、私はハッとしました。
離れて過ごしていた時間のなかで、次女は言葉にできなかったきもちを、たくさん抱えていたのかもしれない。
そう感じたことが、「きょうだい児」のこころに向き合うきっかけになりました。
次女が名付けた「ひみつのウサギ」
次女のことばにならなかったきもちから、物語が始まります。

「きょうだい児」たちは、治療やケアが優先される日々のなかで、
大切な「きょうだい」を想いながら暮らしています。
そのなかで、
「どうして?」
という疑問や、誰かを責めたいわけじゃないのに生まれてしまう複雑な気持ちを、うまく整理できないまま抱えることがあります。
子どもはまだ、物事の背景や構造を十分に理解することができません。
そして、おとなに生活を支えられながら生きています。
だからこそ、
「つらい」「さびしい」「納得できない」
と感じても、それを言葉にできないまま、誰にも話せないまま、抱え込んでしまうことがあります。
そして、「きょうだい児」であるまえに、一人の「きょうだい」でもあります。
嫉妬することもある。
家のことを外でどう話せばいいか悩むこともある。
周囲の反応が怖くなることもある。
これから先のことを不安に思うこともある。
どれも、「大切なきょうだいがいる」というきもちがあるからこそです。
一方で、親もまた、心とからだもの限界のなかで、精いっぱい生きています。
「どうしたらいいのかわからない」
「誰にもどうにもできない」
そんな無力感を抱えていることも、少なくありません。
────────
私は、自分自身がその状況を経験するなかで、
きょうだい児には、安心して過ごせる場所と時間が必要
なのだと気づきました。
そして、
「自分たちにはその場所と時間がある」
と感じられる環境を、社会のなかに作っていく必要があると感じました。
このプロジェクトは、単に絵本をつくることが目的ではありません。
子どもたちに、
「感じたままでいていい」と伝えること。
そして、きもちを抱えてきれないときに、
そっと寄り添ってくれる存在として届けること。
言葉にならなかった想いに光を当て、気づかせてくれたことに、
「ごめんね」 と 「ありがとう」
でこたえていく試みです。
■あらすじ
病気のきょうだいをもつ、ウサギの家族。
ウサギのきょうだいが
「見えない存在」になりそうだったある日、
森のなかで大きなやさしさをもつゾウに出会います。
ゾウは、状況を変えられるわけではありません。
ただそばにいて、
「だいじょうぶだよ」と受け止めてくれる。
そして、別れのとき.....。
これは、きょうだい児のまなざしから、いのちをみつめた物語です。
デザインとイラストを担当してくださるのは、グラフィックデザイナー・イラストレーターの
よしおかりつこさんです。
よしおかさん
よしおかさんとは、彼女が主宰する『1つだけ美術館』での企画展開催をきっかけに出会いました。
「今、できることがある。」
https://1museum.jp/2025/03/16/8-3-9-1-
東京藝大のプログラムDiversity on the Arts Project(愛称:DOORプロジェクト)を修了され、「アート×福祉」をテーマに活動されていることに、強く共感しました。
作品のテーマである「見えにくいこころの世界」を、ともにかたちにしていきます。


ある時りつこさんが言いました。
「挿絵を板に描きたい」
そして、描かれた一枚を見せてくださいました。
その時の絵がこちらです。
どうして木に書くのかと尋ねたら、こう答えてくださいました。
「表層に描くことに加えて、掘り込みたいなと思いました。
心に刻むということに、近いかな。」
そのとき、絶対これでいきたい!!と思いました。
表面に描くだけではなく、こころの奥にあるものを掘り起こし、刻んでいく。
それは、この絵本でわたしが伝えたいことそのものだからです。
絵本と長女、そしてきょうだい児の軌跡は、これまで多くのメディアで取り上げていただくとともに、活動も温かく応援・サポートしていただきました。
新聞掲載
▷2023.12.17 四国新聞社さま
▷2024.7.20 四国新聞社さま
▷2024.8.5 高松経済新聞さま
▷2024.8.26 四国新聞社さま
▷2024.8.30 四国新聞社さま
▷2024.8.31 読売新聞社さま
▷2024.9.16 Yahoo!ニュースさま
▷2024.9.17 毎日新聞社さま
▷2024.9.25 毎日新聞社さま(国際版)
▷2026.7.10 四国新聞社さま
▷2026.7.11 四国新聞社さま
▷2026.7.17 四国新聞社さま
作品展・パネル展示
▷2,024.7.1~7.31
絵本原画・作品展『ありがとう命』 市民活動交流センター マルタスさま
▷2024.8.1~9.1
企画展/特別展示『今、できることがある』 1つだけ美術館香川館さま
▷2026.7.1~7.15
パネル展 『「きょうだい児」ってなぁに?』 同マルタスさま
活動サポート
▷特定非営利活動法人 未来ISSEYさま
▷松原製本所さま
▷木工教室 癒楽木さま
▷絵本の劇場カメレオンさま
▷アトリエロッタさま
▷池本将さま
▷本間将一さま
たくさんの方々のおかげで、きょうだい児の存在や絵本に込めた想いを、
少しずつ社会へ届けることができています。
この活動を支えてくださる皆さまとのご縁に、心より感謝申し上げます。
このたび、本プロジェクトは、香川県内で実施する絵本制作・出版・寄贈・啓発活動について、
【2026年度奨励助成金】(公益財団法人 赤濹記念財団)
に採択いただきました。
これまで取り組んできた活動や、本プロジェクトの趣旨を評価していただけたことを、大変ありがたく受けとめております。
今回のクラウドファンディングでは、この助成を励みに、地域だけでなく、より多くのきょうだい児とそのご家族、そして社会へ絵本を届けることに挑戦します。
このプロジェクトは、たくさんの方の想いに支えられています。
そんな応援の声をご紹介します。





あなたが選んでくださることで、
「わたしもここにいていいんだ。」
そう思える安心を、子どもたちへ届けることができます。
思いに合わせて選べるリターンをご用意しました。
この物語の続きを、一緒に紡いでいただけると嬉しいです。
リターン品についてのお知らせ
リターン品の一部について、仕様を変更することになりましたので、お知らせいたします。
対象となるのは、
・暮らしグッズコース・いつも一緒グッズコース・原画で応援コース
に含まれるトートバッグです。
当初は、イラストに色を付けて楽しんでいただける「ぬりえ感覚のトートバッグ」として予定しておりましたが、制作を進めるなかで、よりこのプロジェクトらしく、絵本の世界観を楽しんでいただける形にブラッシュアップすることにしました。

当初は、イラストに色を付けて楽しんでいただける「ぬりえ感覚のトートバッグ」として予定しておりましたが、制作を進めるなかで、よりこのプロジェクトらしく、絵本の世界観と「きもち」を楽しんでいただける形にブラッシュアップすることにしました。
そこで、トートバッグを「表情が変わるイラストエコトートバッグ」へ変更いたします。
バッグの中に荷物を入れたり、ひもをキュッとしぼったりすると、イラストの表情や形が変わります。
何を入れるかによって、少しずつ表情が変わる。
そんな、毎日の暮らしの中で一緒に楽しめるトートバッグです。
「今日はどんな顔かな?」「いっぱい入れたら、どんな表情になるかな?」
そんな小さな変化も楽しんでいただけたら嬉しいです。
なお、トートバッグのカラーは、蛍光ピンクとくすみブルーの2色をご用意する予定です。
色味はこちらを参考にしてください。
リターンを楽しみにしてくださっている皆さまには、仕様変更となりますことをご理解いただけますと幸いです。
これからも、ひとつひとつのリターン品を、このプロジェクトの想いが伝わるものになるよう丁寧に制作してまいります。
引き続き、応援いただけましたら嬉しいです。
プロジェクトでは、絵本を起点に、寄贈や原画展、お話会などで、きょうだい児たちが、しまいこんだきもちとゆっくり向き合える場所と時間を、社会にひらいていきます。


本プロジェクトで寄贈分としてご支援いただいた資金は、以下の機関・施設へお届けする絵本およびオリジナルグッズ(ぬりえノート、きもちポストカード)の制作・お届け費用に充てさせていただきます。
寄贈先一覧(五十音順・敬称略)
公共機関:香川県立図書館など
※一部の寄贈先につきましては、自治体側の意向により、公平性を保つため具体的な施設名の公表を控えておりますが、すでに県内の公立図書館、小中学校、保育所、児童館等への寄贈について、事前に了承をいただいております。
支援機関:一般社団法人 XSEED
NPO法人 OHANA
NPO法人 グリーフサポートてらすば
NPO法人 然るべき人生をつなぐ会
NPO法人 未来ISSEY
とらまるパペットランド
認定NPO法人 ラ・ファミリエ
みらスタ☆ティーンズ放課後等デイサービス
寄贈内容
公共機関:絵本(約70冊寄贈予定)
支援機関・各種団体:絵本、ぬりえノート、きもちポストカード(約20セット寄贈予定)
※寄贈数は、目標金額を達成した場合の予定数です。
寄贈先との調整
各寄贈先には、「クラウドファンディングの取り組みであること」「ページ内へのお名前の掲載」「1月以降の配送・持参となること」について事前にお伝えし、すべてご了承・合意をいただいた上で掲載・寄贈を予定しております。
2026年4月
・クラウドファンディング準備開始
・絵本制作開始
2026年5月〜7月
・グッズデザイン制作
・広報活動
2026年7月27日
クラウドファンディングスタート
2026年9月15日
・クラウドファンディング終了
・皆様からのご支援をもとに、製本に向けての作業を進め、グッズ制作、寄贈先への配本調整作業等を進
めていきます。
2026年11月〜12月
・編集、校正
・印刷、製本
・絵本、グッズ制作完了予定
2027年1月上旬
・リターン発送開始(原画コース除く)
・各寄贈先へ、最終的な数量・日程の連絡
2027年1月中旬
・各支援機関・施設へ発送および順次持参(寄贈完了)
2027年1月下旬
・お話会開催
2027年2月
・原画展開催
・オンラインお話会開催
2027年4月
・原画コース発送

きょうだい児のこころを支えるために必要なのは、
きょうだいが優先されるつらさへの理解だけではなく、
おとなでも向き合うことが難しいこころの動きを、
子どもながらに抱えて生きていることへの理解だと感じています。
しまいこんだ気持ちは、すぐには言葉になりません。
そして、時間が経っても色あせることなく、こころに残り続けます。
だからこそ、
「どんなきもちも大切にしていい」
そう思える居場所や、そっと寄りそってくれる存在が必要です。
この絵本を、そんな存在のひとつにしたいです。

「あなたも、大切な人。」
この言葉を、この物語とともに届けたい。
もしも今、
「わたしのことかも・・・」
そう感じたなら、この物語に触れてほしいです。
「わたしも読んでみたい。」
そう思ってもらえたら、嬉しいです。
最新の活動報告
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応援リレー⑦
2026/09/06 07:14今日までに、93名の仲間が集まりました。プロジェクトを始めるまでは、「きょうだい児って何?」「はじめて聞いた」「その子たちは、元気なんやろ?」そんな声を聞くことが多くありました。そんななか、みなさんは「きょうだい児」という存在を知り、「力になりたい」と、立ち上がってくださいました。「応援しているよ。頑張って!」「届くのを楽しみにしてるよ!!」「ひとりでも多くの子どもたちに読んでほしいね!!!」ひとつひとつの言葉が、背中を押してくれています。この絵本は、私ひとりで作っているものではありません。みなさんと一緒に、作りあげている絵本です。そして、完成してからも、みなさんと一緒に、この想いを広げていきたい。hug me & hug youクラウドファンディングは、残すところあと9日となりました。ここまで一緒に歩いてきてくださったみなさん。最後まで、いっしょに走り抜けてください。どうぞ、よろしくお願いいたします。 もっと見る
応援リレー⑥
2026/09/04 11:15北川淳子さんなんと、このクラウドファンディングで支援の火蓋を切ってくださった、支援者No.「1」の方です。スタートしてから動き出すまでの空白の時間。ハラハラドキドキ。淳子さんはその緊張を、笑顔で、バーン!!と打ち破ってくださいました。落ち込みそうになったときにも、「自分に集中しとけば全てうまくいくから大丈夫〜」「全てを委ねて思いっきりやったら、その先には大成幸しかないよ〜」いつもそう言って、笑顔をくれました。わたしが励ましてもらったこの言葉を、今度はわたしから皆さんに、届けたいと思います。応援動画を作っでくださったのも、淳子さんです。わたしがここれだけのメッセージを伝えることができたのは、お一人お一人の顔を浮かべることができたから。そして、「ひとりじゃない」って、思えたから。皆さんがいてくださったから、わたしはここまでできました。だから今度は、この想いを、わたしから、皆さんへ。「大丈夫。」その先には、きっと「大成幸」が待っている!!! もっと見る
応援リレー⑤
2026/09/03 10:04間伐材キーホルダーの制作で相談に乗っていただいている、**「木工教室 癒楽木(ゆらぎ)」**の青木節子さん。香川の地で16年間、木に触れ、自分で考え、手を動かす。そんな体験を通して、「生きる力」を育む木育活動をされています。チャーミングなお人柄と、木育に込めた熱い想い。ひとつひとつ表情が違う木を、心から大切に見つめる、そのまなざし。わたしは、青木さんのその姿に魅了されました。ー夏の日の夕方。間伐材キーホルダーについて相談するため、娘と一緒に工房を訪ねました。その日の作業を終えたあと、わたしたちを出迎えてくださった青木さん。疲れたそぶりを見せることなく、「これもいいね」「こっちは、どんな感じになるかな」と、ひとつひとつの木を手に取りながら、あれこれ話す私たちを、少し離れたところから、そっと見守ってくださいました。 もっと見る






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